【ゴミ箱の悩み解消】生ごみの臭い対策!ゴミ箱・キッチン・排水溝を改善するアイデア

キッチンの悩みであるゴミ箱の生ゴミの臭いに、排水溝のゴミ受けは効果抜群。自立する水切り袋は調理中に出る生ごみを入れるのにオススメ。ゴミ箱の臭いが気になるご家庭も多いと思います。におわないようにするアイデアや、ごみ箱の選び方をご紹介。

編集スタッフ 田中

 

キッチンの生ゴミ処理が苦手……どうしたらいい?

毎日どうしても出てしまう生ゴミ。みなさんどうやって処理していますか? また、その方法は自分にとって嫌な作業になっていませんか?

臭いも気になるし、実は切実な悩みですよね。ライフオーガナイザー・鈴木尚子さん宅の例を見せてもらいました。

 


キッチンで使える!便利アイテム2つ


鈴木さん宅では、2つのゴミ箱を使い分けています。1つは、野菜の皮など料理中に出るもの。もう1つは、シンクで洗い物をした際などに出る水分を含んだゴミ用です。

実際に使っているという便利アイテムを見せてもらいました。

 

100円ショップの水切り袋

この袋には、調理中に出る生ゴミをいれているそう。

鈴木さん:
「袋の底にマチがあって自立するので、野菜の皮を剥くときも両手が空けられて便利です。

水切り穴があるから、後でシンクに下ろして水分をぎゅっと絞ってからビニール袋にいれ、大きなゴミ箱へポン! これなら臭いも気になりません」

 

 

シンク用・パンチング式のゴミ受け

▲『NCC』(18-8ステンレス キッチン用)のもの

シンクの排水溝には、パンチング加工の穴があいたゴミ受けが設置されています。お皿洗い時に出る食べ物のカスは流しているそう。

鈴木さん:
「ここにゴミが溜まってきたら、野菜くずを入れた100円ショップの袋に集合させ捨てています。

私がこれを選んだのは、排水溝を掃除するストレスが大きかったから。多くのキッチンに備え付けられているゴム製のフタや排水溝のゴミ受けには、ヌメリがたまりやすいんです。

ヌメリ取りはとても苦手な家事だったので、なるべくやらずに済む方法を探しました。それでゴミ受けをパンチング式のものに変えたら、ヌメリがつきにくいので掃除がラクになったんです」

排水溝にフタがないとゴミが見えてしまうのでは……?という疑問に、鈴木さんは「ゴミを見える化できて、溜まってくるとすぐ掃除するサイクルにもつながっている」と言います。このアイテムを使うことで、ゴミを溜めない工夫にもなっていました。

 

選んだ理由は「掃除しやすさ」と「コスト」

鈴木さん:
「毎日使うものだから、掃除のしやすさとコスト面のことを考えて選びました。

以前に、水切り袋には紙製を使っていたこともありますが、1日に何度か取り替えることもあるから、小さめで気軽に取り替えできる100円ショップのゴミ袋に変えたんです。

あと、排水溝のゴミ受けもざるタイプのものを使っていたとき、網目にゴミが溜まってヌメリの原因になってしまったんです。なので今のパンチング式へ変えました。

そうすることで、キッチンでの作業がとても楽になりました」

生ゴミの処理方法って、イヤイヤながらやらなくては……と続けてることがほとんどですが、小さな変化でストレスがグッと減るんですね。

続けて、処理した生ゴミを捨てるゴミ箱の臭い対策についても聞いてみました!

 

01:手軽な「市販アイテム」を活用

鈴木さん:
「スーパーやドラッグストアで手軽に購入できるアイテムを活用するのがおすすめです。

スプレーやシート状のものなどが、たくさん市販されていますし、自分に合ったものを選ぶといいですね。また、本当に臭いが気になる方へは、ペット用ゴミ袋、災害用ゴミ袋なども。ちょっと特別なアイテムではありますが、専用のものだから効果は期待できそうです」

 

02:ゴミ箱「選び」から変えてみる

臭いの原因はさまざまですが、ゴミの量も理由の1つなのだとか。

鈴木さん:
「いろんなお宅を伺って、まず始めにチェックするのは『ゴミの量とゴミ箱の大きさが合っているか?』ということです。

ゴミの量が多いのに小さめを使っていると、入りきらなくなって回収日前にゴミ袋を外に出しておく方もいるでしょう。箱から出したら臭いが気になりますし、そのゴミ袋をよけて歩くと動線も悪くなります。そういう場合はゴミ箱を大きくするか、複数のゴミ箱に分けるかして箱の大きさを実態に合わせるよう、提案しています」

また、ゴミ箱の機能についてもチェックポイントがあるそう。

鈴木さん:
「臭いが気にならない蓋つきであることもおすすめです。我が家では、シンク下のゴミ箱と資源ゴミ用ボックスはワンタッチ式です。リビングに置いたのは子供が捨てやすいように蓋なしですが、ここは臭いの気にならない乾いたゴミがほとんど。

いまはしっかり蓋ができるタイプも市販されていますし、ゴミ箱を見直すのもおすすめです」

▲鈴木さん愛用の『スタックストー』

 

03:生ゴミを溜めないルーティンづくり

最後は、家事の仕方を変える方法です。鈴木さん宅の生ゴミ処理の方法は、第2話でご紹介したように、なるべく生ゴミを溜めないルーティンになっていました。

鈴木さん:
「台所仕事をしたら、生ゴミは都度蓋つきのゴミ箱へ捨てるシステムになっているから臭いがほとんど気になりません。

また、ゴミ袋のサイズが小さいこともポイントです。すぐにいっぱいになってしまうので、捨てる頻度が高くなる。するとシンクに置いてある時間が短くなるんです」

排水溝のゴミ受けもあえて浅型を使っている理由がよくわかりましたし、家事の習慣を変えるだけでも消臭対策になりそうです。

もったいないからと、使いづらいアイテムを使い続けてストレスが溜まるより、使いにくければ短い期間でも取り替える。その潔さは、鈴木さんが言う『もっとラクに、楽しく』家事や暮らしを整えていこうという思いに通じていました。

 

次回は、面倒な分別がラクになるアイデアを聞きました。

 

👉次の記事はこちら
すっきり分別できるアイデア

💡ゴミ箱に関連する記事
■ ベストなゴミ箱の置き場所とは?
リビングに置きたいゴミ箱の選び方

 

【写真】市原慶子

 

鈴木尚子(ライフオーガナイザー)

「SMART STORAGE!」 代表。現在は横浜市に家族4人で暮らす。前職ではアパレル企業でデザイン、企画に携わり、出産を機に専業主婦へ。そこで苦手だった片付けに向き合うようになり、本格的に整理収納の仕事をはじめる。「SMART STORAGE!」では個人へのサービスや講座を開いたり、店舗や小規模オフィスの整理収納をサポートをしたり、活動の幅が広がっている。

▼鈴木さんの著書はこちら


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