【バイヤーのコラム】涙もろいのも悪くない
商品プランナー 加藤
すぐウルっときちゃう
近頃やけに涙もろい。
移動中の電車内で小説を読んで、涙が溢れそうになって困ったり、家で何気なく流し観していたドラマも、気がつくと登場人物に感情移入していて号泣することがありました。
ドラマで涙した翌朝は目が腫れ上がっていて、あまりの泣きっぷりに自分でも驚いてしまいました。
涙腺がゆるくなったと自覚した日
先日訪れた、ある美術館でとても心を打たれたアート作品がありました。
作品の美しさや細かなディテールが素晴らしく、特に、作家自身の家族の想い出にまつわるモチーフを描いた作品には、温かみを感じて心の底から感動しました。
つくり手の作家は作品をつくる間、家族のことを思い描きながらどんなことを感じたのだろう。心は満たされていたのか、それとも切なかったのか。
そんなふうに色々と空想していたら、胸がいっぱいになってしまって、なんと涙がこぼれそうに(やっとの思いで堪えたけれど)
今までアートを見て涙することがなかったので、さすがに涙腺緩みすぎかな、と後で冷静になりました。自分の感情の高まり方が、これまでと変化したと気づいたのがこのとき。
これまでは、涙を堪える術を身につけていたはずなのに…やや困惑です。
誰かの想いに心がジーンと痺れるとき
以前までは自分に関する、とりわけ「悔しい」という感情でおもわず涙がポロリということが多かったけれど、最近は誰かのストーリーやその背景に、心を揺さぶられることが多い。
経験したことがない・私ではない誰かのストーリーに思いを馳せて、まるで自分事のように感じて涙が溢れそうになるなんて。
ただ、心を打たれたときの感覚は、自分がこれまで経験してきた感情のどれかに共鳴して、ジーンと響いて痺れるような感覚があります。アートに感動したとき、私は私自身の家族に思いを馳せていました。
まがりなりにも33年の人生、少しづつでも積み重ねてきた感情があるのでしょう。できれば感情移入して泣いてるだけでなく、一歩進んで誰かの想いに寄り添う術も身につけたいです。
泣き腫らした顔がちょっと気まずいから、人前で泣くのだけはなんとか避けたい。でもそれも時間の問題で、すぐに号泣する姿を誰かに見せる日がくるような気がします。
かつて、涙もろい母を見て「すぐ感情的になっている」とびっくりしていたのも、今では「まぁそうだよね」と思える自分がいます。涙もろさは、人生に厚みが出てきた証しとポジティブに捉えてもいいのかも…?
今日もきっと泣いちゃうけど、観たいドラマがあるんだよなぁ。ここはもう潔く箱ティッシュをスタンバイして、楽しもうと思います。
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