【ケの日のこと】大変なことは多々あれど、わたしが家族旅行に出かけるワケ。
「家族と一年誌『家族』」編集長 中村暁野
第37話:ケの日の旅行
週末ふらりと二泊、家族で長野を旅行してきました。
先日我が家に夫の仕事用としてやってきたハイエースはベッド付きで、車内泊ができるキャンピングカー仕様。せっかくなのだから、存分に活用しようと今年はたくさん旅行したいと思っているのです。
実はわたしも夫も、もともと旅にはあまり興味がありませんでした。わたしは元来インドアで、馴染みのある場所、人、ことの中で過ごしている方が落ち着くタイプ。夫は目の前にある日常の中で好き勝手に十分楽しめるタイプ。そんなわけで付き合っていた時にも「旅行に行こう!」と盛り上がったことは一度もなく、新婚旅行も話題にすらあがりませんでした。そんなわたしたちにも子どもが生まれたことで変化が起こった気がしています。
8歳になる娘がまだ小さかった頃、当時音楽活動をしていたわたしは、ツアーで日本全国あちこち娘を連れて回りました。赤ちゃんの時から飛行機で、新幹線で、いろいろな場所に行った娘。はじめて出会う場所、人、食べ物。子どもの反応は正直で、目を輝かせた姿をみると嬉しくて、そんな時間を過ごしているうちに、いつの間にかわたしも旅が好きになっていました。
今わたしたち家族は、毎号ひとつの家族を一年間取材し紹介する雑誌を作っています。この「家族と一年誌『家族』」という雑誌は、仕事が忙しくてちっとも時間を作れなかった夫とも旅行がしたい!取材という名の旅行が出来そうなことを仕事にしよう!と思いついて始まった部分もあるくらい。娘とは対照的に、「家族」の取材で初めて飛行機に乗った夫は、離陸の瞬間「…と…とぶ!!」と彼女の手を握って脂汗をかいていたのも、いい思い出です。
▲出かけたのは4月末。長野にはまだ桜が咲いていました
いろんな場所にいろんな暮らしがあって、いろんな文化があって、いろんな人がいて。そんな物事にであうと当たり前だけれど、世界って広い、と思います。生き方は無数にあるんだなとも。出会いの中で、どこにだって行けるし何にだってなれる、そんな気持ちを子どもたちが持ってくれたらいいなあと思います。そして旅をする度、なんだかわたしの人生にも、まだまだいくらでも可能性や選択があるなあ、なんて希望が湧いたりもするのです。
面倒なことも大変なことも多々あれども、意気込みすぎず、まるで「ケの日」のことかのように、子どもを連れてたくさん旅行できたらいいな、と思います。果たしてハイエースでどこまで行けるでしょうか?! そしてそのうち車ではちょっと行けない海外へも、行きたいな〜と思っている最近です。
【写真】中村暁野
中村暁野(なかむら あきの)
家族と一年誌『家族』編集長。Popoyansのnon名義で音楽活動も行う。8歳の長女、2歳の長男を育てる二児の母。2017年3月に一家で神奈川県と山梨県の山間の町へ移住した。『家族』2号が1/14に刊行。現在販売中。http://kazoku-magazine.com
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