【あると、うれしい】35年ぶりにメイクの世界に足を踏み入れて、たどり着いた2本のリップ
よしいちひろ
メイクアップもスキンケアもほとんど無縁の35年間だった。
もともと作り込んだものよりナチュラルなものが好きだったのもあるし、面倒くさがりだったのもある。
さらに、まだ今のように多様性が謳われていなかった若き日のあの頃、メイク=モテというステレオタイプなイメージを真に受けて、そこは自分のための場所ではない、と決めつけていたのもあると思う。
そんな自分がメイクに興味を持ち始めたのが4〜5年前。30歳の頃から始めた「持っているコンプレックスをひとつずつ潰していく」その一環として、怖いと思っていたコスメカウンターに足を踏み入れてみたのが最初だった。
カウンターでは腹を括ってわからないことは何でも聞いたし、Instagramで気になったものは積極的にお店に見に行った。
あれ、メイクってこんなに自分らしさを表現できるんだ、ファッションと一緒じゃん!って気づいたのは少ししてから。そうなると楽しさは増すばかり、夢と可能性の詰まった掌ほどの小さなそれらにどんどんのめり込んでいった。
そんな折、『SAVVY』という関西発のライフスタイル情報誌で、コスメ連載をもつことが決まった。去年の春のこと。1年間の連載で、貪欲に幅広くアイテムを試させてもらったけれど、結局自分が帰ってきたのは、ナチュラルでシンプルな(そしてひとさじのチャーミングを携えた)メイクアップやスキンケア。
下地だけでファンデーションは塗らないし(粗は少し見えるくらいが好き)、眉はシュッとしているよりモシャモシャがいい、色をたくさん乗せるより質感やニュアンスで遊ぶ。イラストレーションでもファッションでも好きなものはやっぱり変わらない。
そうやって的を絞っていくと、唇なんかは実際、色を乗せる日がかなり少ない。
そういうときに過不足なく「ちょうどいい」、ナチュラル派、ミニマル派にもぜひおすすめしたいのが、この2本です。
Celvoke(セルヴォーク)の「エンスロール グロス05 レモンイエロー」=きいろいリップ
m.m.mの「リップシャインベースコントロール01 シュガー&ブラックチャーム」=白と黒のリップ
きいろ?しろ?くろ?(え、リップ??)
というハテナマークが頭に浮かぶかもしれない。
が、ご安心を。唇に乗せてみると色というよりほぼニュアンスだけが乗ります。
セルヴォークの黄色は、唇の地色と合わさってちゅるんとサーモンパテのような色と質感に。ムーの白はふわっとミルキーに、黒は血色を抑えてかっこいいめの印象に変わります(こちらは艶感抑えめ、それもまた良い)
赤やピンクと違ってモード感もありつつナチュラル。カラーメイクに苦手意識のあるひとにも取っつきやすく、かつ、意外性が楽しい2本だと思います。
アイメイクにポイントを絞りたいとき、微妙なニュアンスだけを添えるのに私はよく使います。肌と眉を整えて、マスカラを丁寧に塗ってこれ、とかもきっと可愛い。
またいいもの見つけたらここで書かせてください!
今日の、あるとうれしいものたち。
✔︎Celvoke / エンスロール グロス05 レモンイエロー
✔︎m.m.m / リップシャインベースコントロール01 シュガー&ブラックチャーム
よしいちひろ
イラストレーター。1979年生まれ。女性のなにげない日常や憧れを独自の視点とリラックスしたタッチでみずみずしく描く。ファッションやメイク、子育てなど、クリエイティビティに満ちたライフスタイルも注目を集めている。http://chihiroyoshii.com
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