商品プランナー　中居

「ファッションも好きだけど、やっぱり雑貨が好きだ〜」といろいろな場面で思います。

お悩みを一気に解決してくれるアイテムに出合えたり、ただただ心踊る可愛いお皿に出合えたり。

そのどちらも、私にとっては生きる上での活力を与えてくれるような大切な瞬間です。

幸運なことに、私の担当はオリジナルブランドであるKURASHI＆Trips PUBLISHINGの生活雑貨の企画。大好きな雑貨に日々向き合う仕事です。

でも、皆さんに元気を与えられるような、ワクワクドキドキの瞬間を届けられているのだろうか？そのために大事にしてることって何だろう？

秋冬シーズンを迎え、雑貨もさまざまなアイテムのリリースを控えているいま、ちょっと立ち止まって考えてみたくなりました。

 

きっかけは小さなモヤモヤ

▲8月に発売したコンポート皿。ありがたいことに大変ご好評いただき初回分は残りわずかです！

企画のタネは、日々暮らす中での悩みや、ちょっとした気持ちのひっかかり。

これを読んでいる皆さんもきっと日々感じているであろうことから考えていきます。

些細なモヤモヤでもつまみ上げて、あらゆる角度から見つめて掘って掘って、広げてこねて、たまに寝かせて……（まるでパンのように）企画を育てます。

その作業によって、ときに見ないようにしていた自分のドロドロした感情やコンプレックスに対峙しなければいけないときも（苦笑）

でもそういう一見ネガティブな感情の中にこそ実は、こうなったらいいなという「願望」や「憧れ」が潜んでいる気がしています。

そこに目を背けず、ちゃんと丁寧にすくい上げたいといつも心がけています。

 

例えば、こんなふうに……

例えば、今年3月に発売したオリジナルのオーバルプレートの場合。

「毎日使える食器があったらいいよね」というところから「じゃあどんなお皿があったら嬉しい？」と深堀りしていきました。

その作業のことを社内では「動機の掘り出し」と呼んでいます（笑）

「動機」といっているのはいわゆる企画の「核」となる部分のこと。

食事の用意をしなければならないときの心の動きを想像してみたり、お皿を欲しい！と思ったときの気持ちにフォーカスしてみたり。

社内スタッフにアンケートを取って、意見を集めることもあります。

オーバルプレートもそんな「動機の掘り出し」を重ね、「平日夜の食卓に自信が持てない人や、罪悪感までをも感じてしまう人を勇気づけたい」というコンセプトにたどり着きました。

▲恥ずかしながらネタ帳です（汗）動機からデザインから、アイデアをここにどんどん書き溜めています〜

コンセプトが見えたら、デザインチームと一緒にデザインや形に落とし込んでいきます。

いつも気をつけるのは「悩みを解決する機能と、ワクっとする可愛さのバランス」。どちらかに偏りすぎないよう慎重に考えます。

そんなときに大事になるのが、はじめに見つけた「動機」。

デザインだけではなく、商品名を考えたり、ページをつくるときにも必ずこの「動機」から軸がぶれていないかを立ち返って考えています。

転職してきた私からすると、はじめはとっても新鮮でしたが、今ではこの作業が一番楽しい。ここを疎かにしないことで、あとで迷いが生じても本当に届けたいものをちゃんと思い出すことができるんです。

私たちらしいモノづくりの秘訣なのかもしれません。

 

ただいま絶賛深堀り中！

▲まだまだ試行錯誤中のサンプル。「これが欲しいのなんでだっけ？」と心を鬼にして問いながらチェック！

さて、秋冬シーズンが始まったばかりではありますが、考えているのはすでに来年の春夏シーズンのこと。

新生活に取り入れたいあんなアイテム、人気のあのシリーズの新しい仲間などなど、自分でも楽しみな企画をたくさん仕込んでいますよ〜

▲先日発売したマグネット式の「壁かけホルダー」も使えるけどもっと根本的に解決したい……

そんな中、最近個人的にとってもモヤモヤしていることがあります。それは「プリント収納」について。

わが家にも保育園に通う息子がいるので、プリント類は溜まっていく一方。

さらに、店長佐藤からは小学生になるともっともっと量が多くなると聞きまして…！（↓インスタグラムでも投稿し、たくさんコメントいただいてました！）

 

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学校から配られるプリントをどうするか問題。(我が家の実情) アプリなんかもあるようですが私はやはり手早く紙プリントを手にしてチェックしたくて、結局のところ我が家は冷蔵庫にペタペタと。 料理しながら明日なにかあったっけ？とチェックする感じです。。 ・ 向かって左に束で貼ってあるのが「直近」関係ある系、向かって右側が「月間や年間」関係あるから捨てずにとっておきたい系。 ・ ときおり磁石のパワーが追いつかず、ずり落ちてくることも😅 ・ あと間違って紛失したりもしょっちゅうでクラスのママにLINEで聞くなんてこともやらかすこと多々です。 ・ もう少しプリント類をスマートに管理したくて。なかなか解決ができてないテーマであります。 いつか、こういう自分自身を助けるものもオリジナルでつくりたいです💪 ・ #みんなどうしてるんだろう #学校のプリント #プリント収納 #北欧暮らしの道具店

佐藤 友子さん(@tomokosato_hokuohkurashi)がシェアした投稿 – 2019年 7月月10日午前3時09分PDT

このモヤモヤの正体は何なのか、どんな状態が一番心地いいのか。「動機」を絶賛深堀り中です。

そこで、もしこのコラムを読んでくださった方で「ここにモヤモヤしている」「こんなのを形にしてほしい」というアイデアをお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひぜひメールをお寄せください。

皆さんからの声も参考にさせていただきながら、「こんなのほしかった！」とワクワクしていただけるモノづくりをがんばっていきたいと思います。

乞うご期待です〜！

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