【紅茶をおいしく】コクを味わうならどれ? 身体を温める「紅茶」の魅力を、プロに聞きました
紅茶の種類や効能はさまざま。そこで、取り入れやすいアールグレイ、アッサムなどおすすめ3つを伺い、飲み方のコツを紅茶のプロに聞きました。また、緑茶との違い、美味しさをキープする茶葉の保存方法など、紅茶の基本にも迫りました。
編集スタッフ 岡本
紅茶は、もっと気軽に楽しめる?
種類が豊富で、茶葉によるちがいも様々な紅茶。ある程度の知識がないと、カジュアルに楽しむのは難しいのかな……と思っていました。
もし紅茶が、お茶やコーヒーのように、日々の相棒として加わったとしたら。包まれるようなやさしい香りや、口の中にふんわりと広がる味わいがきっと私を癒してくれるはずです。
そこで、誰でもかんたんに入れられる紅茶の魅力について、紅茶専門店 Uf-fu(ウーフ)の大西 泰宏さんにお話を聞きました。
紅茶ならではの良さやティーバッグでも美味しく入れるアイデア、アレンジレシピまで、全5話でお届けします。
大西さん:
「紅茶と聞くとイギリスを連想される方が多いかもしれませんが、お茶は元々アジアが発祥。
私たち日本人にとっては馴染み深く、古くから飲まれているものです。
そして、紅茶の良さは、誰でも簡単においしく入れられるところにあります。
緑茶やコーヒーのように、暮らしに馴染む要素がたくさんあるんですよ」
体をあたため、リラックスしたい
そんなときこそ「紅茶」を選んで
大西さん:
「体にやさしく染み入るような飲み心地が特徴の紅茶。
原材料は緑茶と同じ、『ツバキ科の茶の樹』なので、他のお茶同様、カテキンやカフェインが含まれています。
カフェインを摂取したときの作用として、『体を冷やす』というものがあるのですが、紅茶の場合は、紅茶特有の赤みを出す工程(酸化発酵)で性質が変わり、体を温めるものになるんです*。
ある程度のカフェインは残りますが、夜寝る前やリラックスしたいときなど、体や心をゆるめるタイミングで紅茶を選んでほしいと思います」
*紅茶に含まれるテアニンには、カフェインの作用を抑制する働きがあるそう。またテアニンがカフェインと結合して体に入ることで、カフェインの効果が和らぐとも言われています。
日々のティータイムにおすすめ3選
よく聞くあの茶葉のちがいって?
食事とも相性がいいのは「ダージリン」
「原産地は、インド・ダージリン。もともと中国から渡ってきた茶の樹を使っていることが多く、食事との相性がいいのが特徴。
渋さと苦味を感じやすい茶葉ですが、上手に淹れるとふんわりとした甘さを感じることができます。
3〜4月の春摘み(ファーストフラッシュ)と、5〜6月の夏摘み(セカンドフラッシュ)で異なる味わいを楽しむのもおすすめ。
ファーストフラッシュは春の芽吹きを感じさせる爽やかな風味が特徴で、香りがとてもいいんです。
また、セカンドフラッシュはマスカテルフレーバーと呼ばれるダージリン特有の香りを感じられます。しっかりとした味わいながら、口に広がる甘みを楽しめます」
ミルクティーにぴったり!
紅茶らしいコクを味わうなら「アッサム」
「アッサムはしっかりとしたコクを感じられる茶葉です。
紅茶でいうコクは、タンニンが多いかどうか、だと解釈しているのですが、簡単に説明すると『タンニン=渋みの素』。
これだけ聞くと、ただ渋いお茶なの?と思うかもしれませんが、紅茶にとって渋みはとても大切な要素です。
それゆえに、口の中をすっきりさせる作用があり、またミルクティーやスパイスティーなどミルクを使ってアレンジする際に最適な茶葉と言えます」
心を落ち着かせたいときは、
ベルガモットで癒される「アールグレイ」
「茶葉の種類だと思われがちなアールグレイですが、じつはフレーバーティーの一種。
ダージリンやアッサムなどの茶葉に、ベルガモットの精油で香りづけをしています。
アールグレイを飲むと心が安らぐ理由は、このベルガモットの香りにあるんです。
疲れた時や、緊張するシーンの前などに飲むと、気分が落ち着きますよ」
美味しさキープの保存方法とは?
大西さん:
「紅茶を保存するときに気をつけたいのは、熱・光・湿気。缶などの『密閉できるもの』に入れ、引き出しなど光が当たりづらい場所に収納しましょう。これは、茶葉もティーバッグも同様です。
紅茶は自分で買うだけでなく、贈り物としていただくことも多いですよね。
しばらく保管しておくなら、美味しさが損なわれない保管方法を心がけてみてください」
今まで知らなかった紅茶の良さや、種類ごとの特徴を知り、ぐっと身近な存在になってきました。
次回は、茶葉を使った美味しい入れ方について。
誰でも簡単にできるというステップを教えていただきましたよ。
👉次の記事はこちら
おいしい紅茶の入れ方を専門家に聞きました!
💡ティータイムの関連記事
■ティーバッグを使った美味しい入れ方
■シナモンチャイなど紅茶のアレンジアイデア
■紅茶とお菓子のペアリング
【写真】木村文平
大西 泰宏
兵庫県出身。紅茶専門店に勤務後、中国へ留学。2002年、ウーフ創業。オリジナルティーは天然素材だけ使用し、体になじむブレンドを心がけている。現在は、芦屋と南青山の2店舗を展開中。
感想を送る
本日の編集部recommends!
小さな不調のケアに
手間なくハーブを取り入れられる、天然エッセンシャルオイル配合の「バスソルト」を使ってみました【SPONSORED】
【11/26(火)10:00AMまで】ニットフェア開催中です!
ベストやプリーツスカートなど、人気アイテムが対象に。ぜひこの機会をご利用ください♩
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
【動画】北欧をひとさじ・秋
照明ひとつでムード高まる。森百合子さんの、おうち時間を豊かにする習慣(後編)