【本棚を主役に】「余白」と「壁」がポイント?本棚が垢抜ける、雑貨のしつらえ4つのコツ
本や雑貨の並べ方を通して、本棚整理のコツをお届けします。おしゃれに見せるポイントは「余白」と「壁」。本棚は本だけの場所と思いがちでしたが、雑貨を置くことで垢抜けた印象に繋がることが分かりました。飾り方のコツも紹介していますよ。
編集スタッフ 岡本
雑貨のチカラで本棚はおしゃれに見える?
誰かの家にお邪魔したとき本棚を見つけると、なぜかわくわくする。そう感じる人は少なくないはず。
私もその一人で、インテリアの主役になるような、その人らしさが滲み出る本棚にずっと憧れがありました。
そこで今回伺ったのは、3人家族で暮らす成重(なりしげ)さんのご自宅です。
成重さんのリビングにはたくさんの本と雑貨がつまった大きな本棚があり、まさにこの部屋の主役のよう。
第1話では、本棚を選んだポイントや置き方のルールに加えて、「堂々と好きなものを並べる」という本棚インテリアのヒントを伺いました。
続く第2話では、さらに自分らしい本棚へと近づける「しつらえのコツ」を教えてもらいましたよ。
本棚は「思い出すための装置」と話す夫・松樹(まつき)さんと、「神棚のような存在」と話す妻・ゆみこさん。そんなお二人に共通しているのは「本だけの場所と限定していない」という考えでした。
本棚は本だけの場所じゃない?
「自分の好き」をおしゃれに見せるしつらえのコツ
余白を見つけたら
好きな雑貨を置いてみる
▲何気なく置いた木のオブジェが、その奥にあるドイツの写真家 ヨヘン・レンペルトの写真集「Jochen Lempert Field Guide」の表紙に写る鹿とリンクしている。
松樹さん:
いつも座る場所から本棚を眺めていると、ふとここに余白があるなと気付くときがあるんです。そういったポイントに雑貨を加えるだけで、その一角が立体的な空間に。
置く雑貨に迷ったときは、本の装丁と雰囲気が合うものを選んでみるのもおすすめですよ。
僕にとって本棚は「思い出すための装置」。
その作品を読んだときの感情や状況など、思い出に触れることができるんです。
なのでそこに置く雑貨も、散歩のときに拾った石や旅先のお土産といった、思い出を連想するものを気軽に置いて。
小さいものはぎゅっと集めて置くと、数が多くてもまとまって見え、雑多な印象になりにくい気がします。
▲写真左:娘との散歩中に見つけたきれいな形の石。右:大分県の実家へ帰省した際、お土産で購入した置物。
窓辺の本棚はあえて
「小物だけのスペース」を作る
松樹さん:
窓の下にある本棚の1段目は、小物を飾るスペースにしました。
ここに本を置いてもいいのですが、空間として見たときに抜け感がほしいなと思ったんです。
限られたスペースですが、こうして光が抜ける場所がひとつあるだけで、部屋全体の雰囲気も明るくなりました。
飾っている陶器の花瓶や木製のオブジェは、どれも本屋で購入したもの。だから本と並べても統一感があるのかもしれません。
「壁」も味方につけて
額縁やポストカードで差し色を
▲左上の黄色のポストカードや、右側の水色の写真集などが空間の差し色になっている。
松樹さん:
壁に立てかけている写真や本は、差し色感覚で置くことが多いです。
たとえ重なって表紙が見えなくとも、発色のいい色がチラッと見えるとそれだけでアクセントになりますから。
ポストカードも同じ要領で、ちょっと寂しいな、ここに色があったらなという場所に貼っています。
雑貨は本の上に載せたっていい!
眺めるための本棚づくり
▲ゆみこさん「私が影響を受けている自然学やスピリチュアル関連の本は、この本棚に。地球のオブジェは貯金箱です」
ゆみこさん:
この本棚は私にとって祭壇のような場所なんです。雑貨は並んでいる本に合うものが自然と集まってきました。
もう何度も繰り返し読んだ本なので、上に雑貨が並んでいたり面で置いた本で取り出しにくくなっていても、あまり気になりません。
むしろ、より自由に飾れる場所として楽しんでいます。大切な場所なので、眺めているだけで気分が良くなりますね。
一見すると本と雑貨が複雑に入り混じり、独特な雰囲気を生み出している成重さんの本棚。
でもひとつひとつを紐解いてみると、装丁と雰囲気の合う雑貨を置いたり、空間に差し色をプラスしたり。すぐに真似できる、小さなアイデアの積み重ねで形作られていることが分かりました。
次回第3話では、本棚の使い分けについて。成重家のリビングダイニングには、大小5つの本棚が置いてあります。
そこには子どもが本と触れ合いやすい環境作りや、整理収納のヒントも隠れていましたよ。
(つづく)
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【写真】神ノ川智早
成重松樹・きくちゆみこ
夫・松樹さん、1983年大分県生まれ。品川区で美容室 koko mänty (kissa)(ココマンテュキッサ)を営む傍ら、写真家としても活動中。その美容室の開店準備のなかでゆみこさんと出会う。妻・ゆみこさん、1983年神奈川県生まれ。翻訳家兼作家。幼い頃から言葉に囲まれて過ごし、今も言葉を通した表現活動を続けている。
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