【本棚を主役に】本棚をおしゃれに見せるには?選んだポイントや置き方のマイルールを聞いてみました

リビングに本棚を置くなら? おしゃれなインテリアに憧れるものの、部屋の雰囲気に合う本棚を選ぶのは難しいもの。そこで、本棚好きなファミリーのお宅にお邪魔し、選んだ決め手や本を置く時のルールなどをお聞きしました。暮らしの中で自然と作られる本棚インテリアの様子をお届けしています。

編集スタッフ 岡本

 

ふつうの本棚と、おしゃれな本棚ってなにが違うんだろう

誰かの家にお邪魔したとき本棚を見つけると、なぜかわくわくします。

すーっと吸い寄せられるように近くへ行き、すてきな本棚だなと見惚れたり、まじまじと本を眺めては好奇心を刺激されたり。

いつからか、その家に住む人をそのまま表すような本棚のあるインテリアに憧れていました。

でも我が家の本棚は、インテリアの一部と思えるほどのおしゃれさはないし、おしゃれに見せるポイントも分からない。

そこでこの特集では、すてきな本棚のある暮らしについて全4話でお届けします。

お話を伺ったのは、美容師の夫・松樹さんと翻訳家の妻・ゆみこさん、そして2歳の娘・穏(おん)ちゃんの三人で暮らす、成重(なりしげ)さんご家族です。

「いつも本がすぐそばにあった」と話す成重さんの本棚インテリアには、取り入れてみたいヒントがたくさんありました。

第1話では、リビングの主役的存在のメインの本棚について。本棚を選ぶとき、本を収納するときに浮かぶ疑問にお答えいただきながら、本棚へのこだわりを教えていただきました。

▲以前、当店の特集「愛しのマイルーム」でインテリアをお届けした成重さんご家族。あれから約1年、穏ちゃんの成長もあり、インテリアにも少し変化がありました。

 


「きちんとしない」がマイルール!
我が家の本棚インテリアのポイント


▲本棚は、無印良品の組み合わせが選べる収納家具「スタッキングシェルフ」のオーク材。大きさは、約2000 × 1200mm。

Q. メインの本棚、選んだ決め手は?
A. 正方形スペースが置きやすい! 無印良品の棚がぴったりでした

松樹さん:
以前はりんご箱を重ねて本棚にしていました。

でも子どもが生まれたことをきっかけに安全性を考えて、既製の本棚にしようと探し始めたんです。

▲りんご箱を重ねて本棚にしていた頃。

ヴィンテージでいいものもありましたが、無印良品のものを買いました。

これはひとつのスペースが正方形なので、本が収納しやすいんです。高さと奥行きがあって、本を前後・上下に重ねて置けて、大容量なのも我が家にマッチした理由の一つ。

テレビ台を置くであろう位置に、壁の大部分を占める大きさの本棚があることで、本棚が主役の部屋になっています。大好きな本に囲まれている安心がありますね。

 

Q. 本の置き方で意識していることは?
A. 重ねても倒れてもOK!置き方にリズムが生まれました

松樹さん:
物量が多いので、きちっと見せようとしても限界があると思っています。

なので、背表紙がすべてこちらに向いていなくても、本が重なって下の方が取りづらくなっていても、日常で生まれた自然な形なのだから、それでいいと大らかにとらえています。

あえてルールとして言うなら「きちんとしない」でしょうか。

ただ、物量はある一定ラインを越えると、ずらっと並んでいること自体に統一感を覚える気もしていて。

細かく見るとごちゃっとしているんだけど、空間として見ると成立しているというように。

そういう意味では、量に助けられている部分がありますね。

松樹さん:
表紙を正面に向けて置いている本は、今とくに触れていたい作品や装丁のデザインが気に入っているものを。

そのとき見ていたいものを面出しすると、自然とテイストが似てきて、これもまたインテリアにまとまりが出る気がします

 

Q. 本の居場所を忘れない収納のポイントは?
A. 夫婦で、ジャンルで、スペース分けしています

▲松樹さんが指差す場所は、妻・ゆみこさんのコーナー。F・スコット・フィッツジェラルドの作品が納められている。

松樹さん:
1マスごとに僕のコーナー、妻のコーナーと分けて使っています。

その上でさらに、村上春樹作品のみ、写真集のみというように、本のジャンルでも分けているため、本を探すときは「だいたいこの辺にあるだろう」と見当がつくんです。

僕も妻も本が好きで相手の持っている本を読むこともあるので、無理のない範囲で分かりやすい収納を心がけています

 

好きなものを堂々と。それがおしゃれな本棚の第一歩

取材中、「自分の思うおしゃれに自信が持てないんです。私の手持ちには、ここに並んでいるような置くだけで絵になる本はないし……」とこぼす私に対して、「本人がどう見せているかって、とても重要」と、松樹さんとゆみこさんが教えてくれました。

たとえ自分の価値観とはちがっても、その本棚の持ち主が心から気に入っていて堂々としていると、案外、他人もそういうものとして受け取るもの。だからまずは、自分がいい、好きだと思うものに自信を持って。

この言葉を聞いて、私が思い描いていた「おしゃれな本棚」は一体誰のための本棚なのか、ふと考えてしまいました。

かっこいい洋書だけが並ぶ本棚は確かにおしゃれだけれど、好きなミステリー小説や旅行にまつわる本、間に子どもの絵本が挟まっている、そんな本棚が我が家には似合うかもなあと、思えたのです。

「まずは自分の好きなものを堂々と置いてみる。本が斜めでも、雑貨とごちゃ混ぜでも、好きなものが並べばそれがおしゃれな本棚の始まりです、きっと」と話すお二人を見て、前よりももっと、本棚のあるインテリアに興味が湧いてきました。

続く第2話では、本棚で見つけた雑貨に注目。聞くと、成重家の本棚には雑貨が欠かせないようです。その理由とは?お楽しみに。

(つづく)

 

👉次の記事はこちら
おしゃれな本棚には雑貨が欠かせない?

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【写真】神ノ川智早

成重松樹・きくちゆみこ

夫・松樹さん、1983年大分県生まれ。品川区で美容室 koko mänty (kissa)(ココマンテュキッサ)を営む傍ら、写真家としても活動中。その美容室の開店準備のなかでゆみこさんと出会う。妻・ゆみこさん、1983年神奈川県生まれ。翻訳家兼作家。幼い頃から言葉に囲まれて過ごし、今も言葉を通した表現活動を続けている。


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