編集スタッフ　岡本

大きさや、形、その中身……「バッグ」には、そこかしこに “その人らしさ” がぎゅっと詰まっている気がします。「あの人のバッグ」は、そんな気になるあの人のバッグやポーチの中身など、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。

今回登場するのは、暮らしノオトvol.28にもご登場いただいたアクセサリーデザイナーのナミキミオさんです。

「ジュエリーは装うアート」と表現されるように、普段の持ち物にも遊び心を感じられるものがいくつもありましたよ。

バッグを開くたびにワクワクさせてくれそうなアイテムをご紹介します。

 

バッグの中身、見せてください！

（左上から時計まわりに）
・エコバッグ / 友人からのイギリス土産
・ハンカチ / MUJI
・手帳 / MIDORI
・ポーチ / フライングタイガー
・小銭入れ/ 作家・リリカンテさんの作品
・AirPods
・カードケース / 父（KAEL）の作品
・キーケース兼財布/ アニヤハインドマーチ
・スマホケース / 父（KAEL）の作品

ナミキさん：
「エコバッグは常に持ち歩く必需品。これは友人からの貰い物で8年以上愛用しています。

手帳はイラストレーターの友人に勧められて、今年からMIDORIのMDノートダイアリーを使い始めました。マンスリーページの余白が大きくとられていて、新しいデザインを書き留めておくのにちょうどいいんです。

それ以外のページは5mmマスのノートのみという潔さも気に入っているポイント。チェックリストつきの付箋を貼って、分かりやすいスケジュール管理を心がけています。

ポーチは珍しい手のデザインに惹かれて購入しました」

ナミキさん：
「新しいバッグを買うときは、今の気分に合っているかということはもちろん、使ううちに “ヴィンテージとして大切にできるか” ということを選ぶ基準にしています。

写真の3つはここ最近、特によく使っているものです。

赤いトートは、TASSEL BOY（タッセルボーイ）で購入しました。台湾で有名なマルシェバッグに、ブランドロゴや愛らしい青いタッセルがあしらわれていて、唯一無二な感じが気に入っています。夏素材ですが、ニットに合わせて冬も活躍する優れものです。

黒のポシェットは、8年愛用しているCELINEのトリオ。ポーチが3つ合わさったような形で使うたびにその便利さを感じています。

ラフィア素材のショルダーバッグは、トゥモローランドで購入しました。使い勝手より見た目重視なアイテムなので、コーディネートのアクセントにして楽しんでいます」

 

お気に入りは「キーケース」と「スマホケース」

▲鍵を中にしまうこともできるそう。

ナミキさん：
「特に気に入っているもののひとつが、アニヤ・ハインドマーチで購入したキーケース。クレジットカードと少しの現金を入れて財布としての役割も担っています。

最近は、近所での買い物ならスマホがあれば事足りますよね。大きな財布を持ち歩く必要がなくなったので見直したら、ここまでコンパクトにできました。

表のデザインはくりっとした目がついたキャッチーな雰囲気なのですが、裏側には何枚もカードが差し込めるようになっていて実用性も兼ね備えているんですよ」

ナミキさん：
「気に入って使っているこのスマホケースは、私の父が作ったもの。

スマホは手に取る時間が長いので、納得して使えるものを選びたいという気持ちでいます。

これは本革なうえに、ストラップが取り外せるので使い勝手がいいんです。スマホ時間のオンオフを切り替えるツールとしても役立っているのは、蓋つきケースならではの良さかもしれません。

近所へは財布を持たずにこれひとつ首から下げて出かけることもあるんです。

このスマホケースにもカードホルダーがついているので、その日の行動に合わせてカード類は入れ替えるようにしています」

 

ポーチの中身も見せてください！

（左から時計回りに）
・リップバーム / Himalaya
・リップスティック / M･A･C
・NOSE MINT
・リップライナー / セルヴォーク
・頭痛薬

ナミキさん：
「NOSE MINTは、花粉症対策や眠気覚しに効果てきめん。

化粧直しはリップ類だけを持ち歩いていて、セルヴォークとM･A･Cを洋服のテイストに合わせて使い分けています。

リップライナーは、唇全体にざっくりと塗ってペンの反対側のブラシでぼかしてつけることが多いです。こうするとぼやけがちな唇がはっきりするので、顔の印象も明るくなる気がします」

 

荷物は最小限。でも、遊び心も忘れずに

荷物を最小限に減らしたとしても思い入れのある物をひとつひとつ選ぶことで、その人らしさや遊び心だって大切に持ち続けることができる。

ナミキさんのバッグの中身を拝見して、そんなことを感じました。

春は持ち物を見直したくなる季節。これを機に、目が合ったらワクワクできるアイテムを、私もバッグに加えてみたいと思います。

（つづく）

ナミキミオ

MION JEWELRYデザイナー。2010年より「シンプルな洋服に似合う余白のあるジュエリー」をコンセプトに掲げ、ひとつひとつ丁寧に制作している。HPはこちら▶︎http://mion.jpn.com/

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