【スタッフコラム】暮らしは実験、っていい言葉。
お客様係 渡邉
昨年末、『暮らしは今日も実験です』という本を読みました。
整理収納コンサルタントで2人のお子さんを育てている本多さおりさんが、日々移り変わる暮らしをできるだけ快適にスムーズにするため実践しているアイデアが満載。
些細な不便や不都合も見逃さない視点や、これなら私にもできるかも、と思えるさまざまな工夫はもちろんですが、この「暮らしは実験」という言葉の持つ軽やかさに惹かれ、何かにつけて呪文のように唱えています。
小さな変化でも、効果は大きく
本を読んでから、実際に家の中を見直すことも増えていて。
たとえば作業スペース。本多さんにとってダイニングテーブルの一席がコックピットだと書いてあったのですが、私もまさにそう。連絡帳を書いたり、PC作業をしたりするのはいつも同じ場所です。
キッチンがコックピットという話は聞くけれど、そうか、ここもコックピットなんだ!と思ったら、居心地のいい場所にしたくなり、席の後ろにケーブル収納バスケットを設置してみることに。
あれがない、これがないと何度も席を立たずに済むし、お気に入りのバスケットを活用できている嬉しさも感じるようになりました。
それから、本に載っていたことではないけれど、改善欲が高まって試してみた、調理台すっきり計画。
出汁パックや乾物を入れた大きめのカゴや調味料を直置きしていましたが、かごの中身が溢れかえったり、調理台の水ハケが悪く、置いてあるものの底が濡れてしまうことも、長らく悩みの種でした。
そこで、まずは水濡れをどうにかすべく、夫のDIYで簡易台を作ってみました。効果があるかはわからなかったけれど、何と言っても「暮らしは実験」です。
いざ置いてみると、水濡れもなくなり思った以上に快適に。収納スペースはここだけ、という枠ができたので、次にラックを置いて2段収納にして、カゴは蓋付きバスケットに変えてみました。
蓋が閉まる分だけにしようと中に入れる物も調整するようになり、使い勝手も今のところいい感じ。ここが整っているだけで、以前よりもキッチンに立つときの気持ちが軽くなりました。
変化は心にも
こうして「暮らしは実験、暮らしは実験」とつぶやき、小さく実験を積み重ねるうち、そういえば私自身も少しずつ変わってきたかも?という気がしています。
たとえば何かを選ぶとき。買い物、メイク、時には仕事でも、今まではなるべく失敗しないもの、安心安定の方法を選んでばかりだったけれど、「ちょっと冒険してみたい」「やったことはないけど、もしかしたら今よりうまくいくかもしれない」、さらにそこから「思ったのと違う結果になっても、次に生かせばいいよね!」と一歩踏み出すことが増えてきました。
そして、何かにつまずき自分に自信が持てなくなったときも。実験しようと意気込んだことではなかった時でさえ、「いろいろ試しながらいくことに意義があるってもんだよ」と、気持ちを切り替えやすくなったのです。
こうして書いていても、都合のいい言い訳かもなぁと思う面もあるけれど、今の自分にはこのくらいの心持ちがちょうどいい。日常生活にも自分の内面にも、まだまだ変化の可能性があるのなら、これからもたのしく「暮らしは実験」していきたいなと思うこの頃です。
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