【スタッフコラム】我が家の風景を写真に

お客様係 市原

▲ちょうど一年前の我が家

このたび住んでいる賃貸マンションの、更新の時がやってきました。

長年、賃貸住まいの身であるため、今の家に住み続けるのか、この先どこに住まいを構えていくのか、定期的に向き合うタイミングがやってきます。

今のところ引越す理由もないので、ここでの暮らしを継続するのですが、こういう時やっぱり気になって、物件情報を熱心に見てしまいます。

きっとここが終の住処ではないだろうし、ライフスタイルの変化や心機一転などと、いつか引越しをするはず。そう遠くはない将来、今の家はいつか知らない誰かの家になる。それだけは確かにわかります。

地方出身の私にとって、東京で家を買ったり、ずっと住み続けることはどこか夢のような話でした。しかし東京生まれの夫と結婚し、ここで働く今、もうそれは夢の話ではなくなってきているのです。

この家の風景も、いつの日か懐かしい思い出の一つになる。

そう考えたら、家の写真を撮るようになりました。

少し遡って思い返してみると、大学時代に一人暮らしをしていたアパートも、当たり前だけど今では他の誰かが住んでいます。

今、どうなっているんだろう。気になって記憶を頼りに、そのアパートを物件情報で調べたらヒット。十数年振りにその姿を見ることになりました。あの頃と変わらない外観と家賃に、懐かしくて少し笑ってしまいました。

同時に、あの頃住んでいた家の姿を何となく憶えていても、写真には残していないので、家具やインテリアなど部屋のディティールを見ることは、もう叶いません。

引越し前に写真を撮っておけばよかったな、と思ったのです。

子どもの頃と比べて自分がうつる記念写真さえも少なくなってくるけれど、毎日過ごす家の写真はもっと少ない。私の場合は残してもいなかった。

だからあえて、我が家の何気ない日常の景色を、写真におさめておこうという気持ちが湧いたのでした。

▲最近の我が家

リビングの日当たりがあまりよろしくない我が家。晴れた日の日中だけは、唯一光が差し込んで、明るくなる時間帯があります。その時間がこの家ではとても貴重に感じられること。だから、休日の朝の空気と明るい様が好きなこと。

家で過ごす中で、日々思う感情も含めて、いつか思い出になる。あー、あの家はこんなだったなって。

いつかこの家を懐かしみ、見返したくなるときが来るかもしれない。その時のために写真に残しておこう。そう思う、最近なのでした。

 


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