編集スタッフ　岡本

仕事や家事でスタミナを消費したあとにやってくる、夕食作りの時間。エンジンがかかってそのまま取りかかれる日もあれば、どうにも疲れて立ち上がれないなんて日もあります。

とにもかくにも、毎日ご飯を作るのはなかなかに大変なことだから、料理好きなあの人にもきっと頼りにしているものがあるはず。「今日の夕飯も、これがあればなんとかなる！」と、味方でいてくれるものについて、4名のスタッフに聞きました。

 

-今夜の献立-
サバの干物
味噌汁
ひじきの煮物
小松菜のナムル
雑穀ごはん

中居：
「私のこれさえあれば、ひとつめは “干物” です。グリルに入れて焼くだけで主菜が完成するお手軽さはもちろんのこと、なにより美味しい。素朴な味わいで体が喜んでるなあと思えるおかずです。

焼いている間に他の料理に取りかかれるのも、時短につながって助かっています。サバやアジ、ホッケを冷凍庫にストックして、週に1回は登場します」

 

-今夜の献立-
アジフライ
にんじんの中華サラダ
紅大根の甘酢漬け
茹でレバーの塩コショウがけ
キャベツと長ネギと卵のお味噌汁
雑穀ごはん

中居：
「もうひとつは、お味噌汁です。土井善晴先生の著書『一汁一菜でよいという提案』（グラフィック社）が大好きなのですが、具だくさんのお味噌汁が一品あれば大丈夫なんだ！と目からウロコで、勇気が出ました。

心がけているのは、具材はなるべく3品目以上、野菜をたっぷり入れること。子どもも味噌汁に入っている野菜はパクパク食べてくれます。

数年前から味噌づくりもはじめてみました。塩加減も豆の食感も好みの塩梅で作った手前味噌の味は格別です」

 

-今夜の献立-
サバ味噌缶の竜田揚げ
春菊とひじきのふりかけ
白ごはんと塩昆布
もやしと青菜のスープ
梅干し

松田：
「サバ缶は、冷蔵庫に肉も魚もない！というとき、主菜になってくれるので、味噌煮缶と水煮缶のどちらもストックしています。

味噌煮はそのまま食べても美味しいですが、片栗粉をまぶして竜田揚げ風にするのがお気に入り。大根があればおろして、シソやミョウガなどの薬味も一緒にいただきます。ポン酢をかけるとさっぱりと食べられるのでおすすめです。

水煮はこてらみやさんのレシピを参考にお味噌汁にしたり、トマトパスタに入れたりと活用しやすいところが助かっています」

 

-今夜の献立-
鰤の唐揚げ
野菜蒸し
梅干し、納豆
雑穀ごはん
厚揚げとじゃがいもとカブの菜の味噌汁

松田：
「副菜を作る余裕はないけど、あと一品ほしい。もう少し野菜を足したい。そんなときに、せいろが役立っています。

冷蔵庫の野菜をざくっと切って、蒸すだけで完成。ゆずポン酢や塩など、シンプルな調味料で美味しく食べられるなんて、せいろパワーありがたいです。

冷凍のシュウマイや肉まんを蒸すときにも便利。食卓に出したときの見た目がかわいいところも、ならではの良さを感じます」

 

 

-今夜の献立-
チキンと残り物野菜のトマト煮
もやしのイタリアンナムル

高松：
「お手頃価格でどこのスーパーへ行っても買える、トマト缶に助けられています。

煮込み料理によく使うのですが、トマト缶自体がすでに美味しいのでまず失敗がないんです。肉をちょっと焼いて、その日ある野菜とコンソメとローリエを入れて、15分ほどほおっておくだけ。時間がかかるイメージだった煮込み料理のハードルをグッと下げてくれました。

材料を切って鍋に入れるだけの少ない工程も、疲れた日の夕食作りにはありがたいです」

 

-今夜の献立-
山菜の天ぷら
白ワイン
柚子胡椒、すりごま、クミン、山椒、七味などの味付け調味料

小林：
「私にとってこれさえあればと思えるものは、天ぷら粉です。この日はたまたま義実家から届いた山菜があったので、これは！ と思い、ワインを飲みながら、天ぷらをあげ、揚げたてを楽しむ立ち飲みスタイルのようにして、夫と食事をしました。

揚げ物に対して苦手意識がありましたが、ツレヅレハナコさんの『揚げ物天国』（PHP研究所）というレシピ本を読んでから、揚げ物って意外と大変じゃないのかも？と思い、それから我が家の食卓に並ぶように。天ぷら粉は、袋に表示されている量をきっちり計量すれば失敗することがないので、慣れてしまえばなにも考えずにできちゃいます。

天ぷらは、冷蔵庫にあるものをとりあえず揚げる。それだけで十分ご馳走になるので、買い出しに行かなくてすむのもありがたいです。

手持ちの調味料をいろいろ器に盛り合わせて、新しい味の組み合わせを試すのも面白かったですよ」

＊＊＊

スタッフ4名の「夕飯、これさえあれば」をお届けしました。

美味しいご飯を作りたいという気持ちと、ごまかせない体の疲れ。このふたつの狭間で戦っている人はきっと少なくないはず。

毎日の食事を支える皆さんにエールを送りつつ、私も今日の夕飯作りに活かしたいと思います。

（おわり）

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