編集スタッフ 糸井

リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどる、そんなアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。

特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。

今回のバッグの持ち主は、ヘアスタイリストの原澤雅（はらさわ みやび）さんです。

ポーチのなかに隠れていたのは、たとえばカラフルなヘアピンやバレッタの数々。その分、メイク用品はミニマムに。どうやら、長年ずっと買い続けているお気に入りのリップがあるそうです。

巾着ひとつとっても、かわいらしいデザインで、「これ、どこで買ったんですか？」と聞きたくなるアイテムばかり。原澤さんのバッグの中身を、さっそくご紹介します。

 

ヘアスタイリスト原澤さんの「must item」

（右から下に時計まわりで）
・メイク類 / Aesopの巾着
・ヘアピン類 / 手作りの巾着
・財布 / irose
・本
・水筒 / IKEA
・ケーブルホルダー / +d
・エコバッグ / BAGGU
・ポーチ / nähe

▲グレーチェック柄の巾着のなかに隠れていたヘアピンたち。

原澤さん：
「休みの日でもついている習慣が、ヘアアレンジを楽しむこと。服装や気分にあわせて選べるように、ヘアピンやバレッタは多めに持ち歩いています。アクセントになるようなカラフルなもの、存在感のあるサイズのものが好きですね。

ちょこちょこと、移動時間やすきま時間に読みたくなる本も、忘れてはならないお供。最近読んでいるのは、かわいい装丁にクスッとしてしまう、宮藤官九郎さんの『俺だって子供だ！』です」

 

お気に入りは「ケーブルホルダー」と「手帳の中身」

▲黒いひつじがなんとも愛らしいです。

原澤さん：
「気に入っている持ち物は、ひつじモチーフのケーブルホルダー。見た目に癒されながら、散らかりがちなイヤホンコードもすっきりおさまります。持ち歩くのにもちょうど良いサイズなんです。

手帳ケースには、『無印良品』の手帳の他に、メッセージカードを保管しています。

素敵なデザインのショップカードや、好きな作家さんの展示会のDM、サロンのお客さまや先輩方に頂いたもので、ふとしたときに見返しています。

とくに、頂いたメッセージカードはパワースポットのようなもの。見るたびに、『よし！がんばるぞ！』 と気合いが入りますね」

 

手がふさがらない「トート」派です

▲最近愛用しているおふたつ。右手前の白いトートバッグは、『FILM』というユーズドショップで購入したもの。

原澤さん：
「仕事の日もオフの日も、お供はトートバッグです。

肩にかけて、手持ちする必要がないところが好きで。とくに仕事の日は、斜めがけがしやすい持ち手の長いものを選びます。（ヘアメイクの現場に行くときは、ドライヤーなどの仕事道具を詰めたキャリーケースで手が塞がってしまうので）。

左奥に掛かっている、黄色×ネイビーのチェック柄のバッグは、手縫いで作ってみたものです。よく行く布屋さんで目に留まって、『これはトートにいいのでは……！』とチャレンジ。紐はあえて長めに作って、斜めがけも肩がけもできるようにしています」

 

ハンドクリームは、チューリップの香り

（左から順に）
・ファンデーション2種 / naturaglace （メイクアップクリームと、ルースパウダー）
・ハンドクリーム / Tangent GC（お土産でいただいたもの。チューリップの香りがします）
・リップクリーム / ecostore
・リップ / THREE リリカルリップブルーム 11
・リップ / Celvoke ディグニファイド リップス 09
・日焼け止め / MAMABUTTER UV CAREMIST

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原澤さん：
「仕事で色々なアイテムを使うからか、自分へのメイクは『ファンデーションにリップ』くらいに。『ちょっとポイントが欲しいなぁ』という日だけ、アイラインをちょこっと引いたり、カラーマスカラを加える程度にしています。

かなりの敏感肌で、刺激の強い成分や合成香料などで肌が荒れてしまったり、ピリッとしやすいので、スキンケアアイテムを探すときは、なるべく天然由来の成分で作られているものを選ぶようにしています。『赤ちゃんでも使えます』という表記を、ひとつの目印と決めています。

リップは、お気に入りの『THREE』と『Celvoke』を、長年リピート。ハンドクリームは、お土産でいただいた『Tangent GC』、チューリップの香りがするんです」

 

最近の、お気に入りの買い物スポットは

原澤さん：
「気になるお店やアイテムは、インスタグラムの保存機能をメインに使っています。最近よく見ているのは、岐阜の作家さんの作品や特産品などを取り扱っているお店。セレクトされているアイテムのデザインがどれもかわいくて、優しい色合いなのが特徴。見ているだけでワクワクします！

個性的なデザインのものを探すときは、美術館のミュージアムショップなどもよくチェックしますね。

他にも、素敵なアイテムをいつも持っているサロンの先輩方や、撮影で一緒になったモデルさんにおすすめを聞いて教えてもらうことも多いですね」

***

バッグの中身、ポーチの中身、どちらも選びぬいたときめきアイテムを入れつつも、気分転換に欠かせないヘアグッズはたくさん潜ませ、逆にあまり使わないメイクアイテムは少なくてよし。

自分のこだわりポイントに強弱をつける、そんなバランスが見え隠れした原澤さんのバッグの中身。

とはいえどれもが、「かわいい」のあふれる精鋭アイテム。こんな風に、お気に入りが詰まったバッグはきっと、出かける場所がどこであっても好きな時間が過ごせそうな予感がするのでした。

（つづく）

【写真】原澤雅（10枚目以外）、gihuhall（10枚目）

原澤 雅

ヘアスタイリスト。都内の美容室・LIM（リム）に就職後、アシスタントを経て、現在は原宿のCODE+LIMでヘアスタイリストとして働いている。サロンワークの他、撮影等のヘアメイクとしても活動。Instagramはこちら▶︎@_minko_

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