【スタッフコラム】愛せずにはいられない「言いまちがい」、「打ちまちがい」
編集スタッフ 糸井
たとえばそんなことば。思ってもない場面で、偶然できた変なことばが好きです。元々のことばから突然変異で生まれてきて、ちょっとしたキャラ性を帯びてくるような。普通に使っていたら出ないようなことばや、その組み合わせに、あたまがゆる〜くほぐされるようなエネルギーをもらっています。
よく出くわす場面が、何かを言いまちがえたり、タイピングで打ちまちがえたりするとき。「へっ?なんだこのことば」とツッコミを入れつつも、そのまぬけとも言える愛しさに、忘れないうちにピッとメモ帳に保存。なんとなく始まったそんな習慣も、おや、たまに見返して楽しめるほどに溜まってきたみたいです。さてさて、メモ帳のなかにランダムに保存されたそれらを久しぶりに集めてみたので、もしお暇でしたら少しご紹介させてください。
言いまちがい編
何かの話の拍子。「コーラにメントスを入れたら……」と言おうと思ったところ、「コーラにミントス」と不意に出てしまいました。
「ミントスってなんだっけ?」「メントスとミンティアが混じったんじゃない?」「あ、そういうことか」
左折した話がその後どうなったか覚えていませんが、メモした形跡だけ残っていました。
友人が訪れている時、冷蔵庫の製氷機を開ける音がしたので、「まだ氷ある?」と言おうとしたところ、口から出たのは「まだコーディアル?」。
「え?」「ん、え?氷だよ」と顔を変えずにごまかしました。コーディアルって、なんなのだろう。
あまり好ましいことばではありませんが、ふきでもののいいまちがいです。「あ、ふきでものできた」と落ち込みながら言おうとしたら、「ひきでものできた」に誤変換。
「ひきでものっていいね、なんだかハッピーなものができたみたい」「今度からそう言おうかな」と言いまちがいにより、ちょっと幸せになることばの発見もあるわけです。
打ちまちがい編
冒頭に紹介した、打ちまちがいのひとつ。
ある日、サンドイッチについて調べているときでした。美味しいサンドイッチって、ソースも大切だよなぁ。そう思って早速検索しようと「サンドイッチソース」と打ったつもりでした。出てきた文字は「さんどちっちソース」。なにやら気の抜けたことばにあたまが乗っ取られ、しばらくあたまの中で呟くのでした。さんどちっち、さんどちっち……。
これはよくわからないのですが、きっと「このたび〜〜では」というよくある定型文を打とうとした時に「このあび〜〜では」となったのでしょう。メモに保存されていたのは、このひとことだけだったので、まぁそのくらいのエピソードだったのでしょう。
そんなまちがいで生まれたことばたちを、もし友達にあてはめたら。きっとのらりくらりとしていて、くだらないことを言い続けるような人でしょうか。晴れた日には、なにもかもほっぽり出して、「こんな日は〜、タコスでも買って、公園に昼寝にいこう!」と言い出しそうなくらい、呑気な性格の持ち主(そんなおしゃれな提案をされたらたまりませんが)。でも「しょうがないなぁ〜」と面倒をみたくなるような愛らしさもきっとあるんだろうな。そんなことを考えては、密かにまた、不時着されしこれらを保存しておこうかと思うのです。
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