編集スタッフ 糸井

リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどるアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。

特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。

今回のバッグの持ち主は、陶磁器作家の塚崎愛（つかざき めぐみ）さんです。

ときに水面、ときに空気を纏ったように美しい器を作られる塚崎さん。ポーチのなかに隠れていたのは、長年付き添ってきたお気に入りのアイテムたちでした。さっそくご紹介します。

 

塚崎さんの「must item」

（上から左に時計まわりで）
・お財布 / ブランド不明
・手帳 / MOLESKINE（モレスキン）
・ポーチ / 北麓草水
・エコバック / 『ゆるり』で購入
・眼鏡と眼鏡ケース /『 groom』で購入
・Suicaケース / ブランド不明
・折り畳み傘 / Guy de Jean

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塚崎さん：
「もう6年ほど愛用しているのが、モレスキンの手帳。お財布は、大学入学時に自分で購入した15年選手。ミッフィーちゃんの顔がほぼ消えているケースにはSuicaを入れています。これは高校入学時に母に買ってもらったもので、18年物ですね。

薄いブルーの布袋に入れているのはコルセットで、一度ギックリ腰をしてから、腰に違和感があるときに予防で巻くので常時持ち歩くようにしています」

 

お気に入りは「折り畳み傘」と「充電器ケース」

塚崎さん：
「気に入っているのは、犬の取っ手がかわいい折り畳み傘。雨や灼熱でぐったりしてしまう時に気分が上がる、かわいい晴雨兼用の折り畳み傘が欲しいなと思っていたんです。

かばんに入れた時、犬の顔がひょっこり出てくれる姿がかわいくて、かばんとのコーディネート含めて、とても気に入っています。

スターバックスのポーチに入れたスマートフォン充電器も、お気に入りなもの。もともとゴム製の携帯ストローが入っていたポーチなのですが、充電器をくるくるまとめて入れるとぴったりなサイズ！ そこからは充電器ケースとなってしまいました」

 

小ぶりで頼れる、キャンバストート

塚崎さん：
「こちらは『UTO（ユート）』というブランドの『TOOL TOTE』です。

小さいけれど、マチがしっかりしているので見た目より容量も大きい。なにより、自立して立ってくれるのでテーブルの上にもポンと気軽に置けたり、電車に乗るときもしゃんとした形状で、膝の上にもすっぽり収まってくれる様子がなんとも潔く、気持ちのよい性格のかばんだなぁ……と。頼もしい相棒です」

 

ポーチの中身は、お守りづくし

（左から順に）
・鏡 / Festina Lenteで購入
・風邪薬
・のど飴
・アロマオイル / YOU&OIL（生理痛のときにお腹に塗ると痛みが弱まります）
・リップクリーム / （DHCのリップを何本もリピート。コンビニ限定でトイストーリー柄がポーチの中の差し色として）

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塚崎さん：
「身だしなみポーチというより、急な体調の悪化に対する備えのポーチですね。

小さな手鏡は、アンティーク調のデザイン・色合いがとても好みで。直径約５cmくらいの小ささなので、さっと取り出しやすいのもとても便利で気に入っています。

『龍角散のど飴』も、長年ポーチの中の相棒。白と青の配色やフォントの具合がなんだか好きで、『このポイントが好き！』という言葉では言い表せないのですが、小包装になっていなく、袋にダイレクトに入っていて、遠慮なく食べれる雰囲気も性に合っているのかもしれません」

 

昨年の冬から付き添ってきた相棒たち

塚崎さん：
「普段の買い物は、たまたま行ったお店で購入することが多いです。特に、仕事でお取り引きさせていただいているセレクトショップさんなどにご挨拶に行くときや、フェアをやらせていただくときに買い物をしてしまいます。

バッグの中身が定まってきたのは昨年の12月頃でしょうか。もともと荷物が多くなるタイプで、もうちょっと少なくしたいなぁと思っていた時に出会ったのが『UTO』さんのバック。『なんとかこの中に収まる荷物量にしたい！』と思ったことがきっかけに中身の断捨離をし、今の状態に定まりました。

とはいえ、またパンパンになってしまうかもしれませんね（笑）」

バッグの中身、ポーチの中身、どちらも長年付き添ってきたアイテムばかりだった、塚崎さんのバッグの中身。

こんな風に、ずっと大切にしてきたお気に入りが詰まったバッグは、お守りのように、出かける場所がどこであっても優しく寄り添ってくれそうです。

（つづく）

【写真提供】塚崎愛

塚崎 愛

陶磁器作家。横浜生まれ。「水のような 空気のような 静かな陶」をコンセプトにmegumi tsukazakiという陶器ブランドのデザイン・制作。自身の工房で、瑞々しい硝子釉と素朴な白い土を用い、代表作のジュエリーベースを始め、花器・小箱・器など、陶小物を制作している。Instagramはこちら▶︎@megumitsukazaki

 

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