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【北欧に暮らすひと】第4弾後編：北欧の家庭料理と、音楽。コペンハーゲン在住、音楽家ルーさんの夜の過ごしかた

松浦摩耶

北欧に暮らすひと -Lo-
#02 北欧の家庭料理と、音楽家の夜時間

ここ数日、コペンハーゲンはどんよりした曇り空ばかり。太陽のことを忘れてしまいそうになるくらいグレーな日々が続いています。

「今年もこの季節がやってきたか」と、デンマークの友人のなかには、これからやってくる長い冬にそなえ、朝のランニングを再開したり、ヨガをはじめたり、暮らしを整えている人が増えてきました。日光に当たれない分、体内時計を正常に動かすため、1日の時間割をしっかりつくるようにしているそうです。なるほど、日照時間が短い北欧ならではの知恵……

オリジナルドキュメンタリー番組「北欧に暮らすひと」第4弾は、そんな冬のはじまりのデンマークコペンハーゲンからお届けします。

（この動画コンテンツは、sponsored by Nordic Sleep Japanでお届けします）

今回も引き続き、コペンハーゲンに暮らすスウェーデン出身のシンガーソングライターのルーさん（@luckylomusic）のお宅にお邪魔。同じく音楽家でトランペット奏者の彼と、知り合い夫婦の4人で暮らしています。

後編では、そんな彼女の夜の様子をのぞきにいきました。

ルーさんの夜の過ごし方

16:30 レコーディングから帰宅。コペンハーゲンの街は、ちょっと早めな帰宅ラッシュの自転車でいっぱいです。なかでも「クリスチャニアバイク」といわれる荷台のついた三輪車が多く、幼稚園帰りの子供たちを乗せたお父さんの姿をよく目にします。

16:50 そんなクリスチャニアバイクに楽器を積み、ルーさんが帰宅。

コペンハーゲンでは築100年を超える古いアパートが多くあるため、建物にエレベーターがついていないことがほとんど。ルーさんのアパートも例によって、部屋がある5階まで荷物を担いで階段で上がります。

17:10 夕食作り。夕食は基本的に、ルームメイトの夫婦と彼の4人で分担制。この日はルーさんの担当です。

今晩のメニューは、ルーさんの故郷スウェーデンの郷土料理「kroppkakor」（クロップカーカ）。細くスライスしたじゃがいもに卵や小麦粉を加え生地を作り、ベーコンや玉ねぎを炒めた具材を包み茹でた、じゃがいものお団子のようなものです。

ベジタリアンのルームメイトのために、旬のきのこ「カンタレリ」とネギでも具材を作りました。スウェーデン北部の森の中の小さな村で育ったというルーさん。秋になると、家族できのこ狩りに行き、カゴ山盛りにこのカンタレリを採ったことを思い出すといいます。

17:50 少しずつ暗くなり始めたので、部屋の明かりを点灯（サマータイムを終えた今では16時には真っ暗ですが、撮影した10月上旬はまだこんなに明るかったんですね）

18:40 ルームメイトも一緒に夕食。クロップカーカには、リンゴンベリーなどのジャムやバターをたっぷりつけて食べます。「他の国の人にジャムを勧めるとちょっとびっくりされます（笑）前に日本人の友人に振る舞ったときには、みんな醤油をつけて食べてました。でもそれもなかなか美味しかったんですよ〜」とルーさん。