【いくつになっても】「好き」を一番近くに。ジュエリーから紐解く、櫻さんのしなやかさの秘訣

編集スタッフ 岡本

 “いくつになってもおしゃれを楽しみたいという気持ちは、日々を生きていくパワーそのもの” 

そんな思いを後押ししたいというメッセージを込めた「指先に花を添えるリング」が本日発売となりました。

実は、このリングが誕生するきっかけとなった女性がいるんです。

以前、当店の特集「おばあちゃんと私」に登場してくださった、ジュエリーショップを営む櫻さんです。

66歳から自由が丘のお店に立ち始め、流行を意識しつつも自分の軸からぶれないおしゃれを楽しむ姿にたくさんの反響をいただきました。じつは、みなさんと同じように影響を受けたのがこのリングの開発担当者。

約1年越しの念願が叶って形になったリングを手に、櫻さんの元を尋ねました。

リングはこちら

 

 

ベーシックでシックなものが、ずっと好き

若い頃からファッションが好きだったと話す櫻さん。82歳となった今も、スラリとしたシルエットのデニムにシンプルなニットを着こなし、遠くから歩いてきてもパッと目にとまるスタイリッシュな印象です。

櫻さん:
「ベーシックでスポーティ、そしてシック。昔から好きなテイストが変わらないんです。

クローゼットに並ぶ洋服たちは以前に比べると随分少なくなったけれど、気に入りのジュエリーは歳を重ねるごとに増えていますね」

 

ジュエリーをつけて、初めて全体が活きる。

櫻さん:
「ジュエリーを一言で表すなら、画竜点睛*ね。

指輪、ピアス、ネックレス。自分がこれだと思うものをひとつ、仕上げにつけて初めてファッションが活きる、私はそう感じるんです。

いつも私が着るものは流行に左右されないニットやデニムばかり。一見シンプルな物が多いから、自分らしさを身に纏うという意味でもジュエリーは欠かせません。

なかでも指輪は毎日必ずつけるアイテムですね。

最近は指の節が太くなってきたこともあって、大ぶりなものをつけることが増えました。

インディアンのシルバーリングや、お花のモチーフ、石がついたもの。この辺りをよくつけています。じっと見ていても飽きないんです」

※画竜点睛(がりょうてんせい):物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。

 

人生の大切なシーンをともに歩んで

ファッションから始まり、仲がいい孫の話、海外に縁のある親戚や得意なお菓子の話まで、たくさんの引き出しを開けては朗らかに語ってくれる櫻さん。

ああ、いつまでもおしゃべりしていたいと思っていると、「仕事柄いくつものジュエリーを持っているけれど、この指輪だけは毎日欠かさずにつけているの」と言って、一周ぐるりとダイヤとサファイヤがついた美しい指輪を見せてくれました。

櫻さん:
「40代のとき、胃がんを患って長期入院したことがありました。これは無事に手術を終えて退院した私に、夫が贈ってくれたものなの。

乗り越えたご褒美にと、一緒にティファニーの店舗へ行って私が選んだんです。

プラチナの土台に大粒サファイアと小粒のダイヤがついたオーソドックスなタイプもあったけれど、このデザイン、なんだか一癖あって素敵でしょう。

一種の結婚指輪のような気がしてね、今とても大切な存在です」

 

ジュエリーは、気負わずつけられる物を

歳を重ねるごとに増える大切なジュエリーが、人生のかけがえのない瞬間を刻んでいる。この話を通して、櫻さんの生き方に触れられた気がしました。

さいごに、当店の「指に花を添えるリング」についても聞いてみました。

櫻さん:
「このお花のリングも、ほどよく大ぶりで素敵ですね。

マット加工されたゴールドがとても上品。モチーフがついているけれど軽いから毎日だってつけられそうです。

3つの色にコンセプトがあるのも、特別な感じがしますよね。

私だったら、『無垢』を選ぶかな。絵柄が控えめな分、丸でも楕円でもない、不思議な形が面白いなって」

▲櫻さんが選んだのは3つの中で唯一、土台のデザインが異なる “無垢” 。

櫻さん:
「私にとって、ジュエリーは毎日の装いに欠かせない、当たり前な存在。もし忘れて何もつけずに出かけてしまったら、きっと不安になるでしょうね」

どうしてそれほどまでに櫻さんにとってジュエリーがなくてはならないものなのか。それは自分の “好き” や “大切な物” がずっと身近にある心強さを知っているからかもしれません。

櫻さん:
「夫からもらった指輪も、シルバーの太い指輪も、どれも今の私にとって大切な物。

そうやって心から好きだと思えるものを肌身離さず身に付けられる毎日って、とても嬉しいし、心強いなと思います。

これから先も、そんなジュエリーとの出会いがきっとある。そう思って生きていたいですね」

この取材を経て、ファッションのアクセントとして身に付けるという側面だけではない、ジュエリーの力を感じることができました。

思い返してみれば、私にも大切なシーンと結びつくジュエリーがひとつ、ふたつ。

知らず知らずのうちに、櫻さんが話してくれたような “身に付けていると心をつよくしてくれる物たち” と、私も出会っていたようです。

今日皆さんにお届けする「指に花を添えるリング」も、そんな存在になれたら。

おしゃれをする気持ちを、毎日を生きていく健やかな心を、支える物のひとつとなりますように。

 

▼商品ページはこちらから

 

【写真】安川結子

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櫻さん

1938年・名古屋生まれ。自由が丘でジュエリーショップ『ヴィア・ミュージアム』を営む。孫の花梨さんとともに、特集「おばあちゃんと私」に登場。ファッションやジュエリーに加え、料理やお菓子作りなどが得意。


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