【スタッフコラム】奥深いサンドイッチづくり
編集スタッフ 西
最近、わが家の休日ごはんの定番にサンドイッチが仲間入りしました。
きっかけは、ずっと気になっていた近所の食パン専門店で、念願の食パンを手に入れたこと。
お店に伺ったのが夕方だったからか半斤はすでに売り切れで、残りは「1斤サイズ」のみ。2人暮らしなのに1斤食べきれる?と一瞬ためらいましたが、ふわふわな食パンを食べてみたいという気持ちが勝り、えいっと奮発。たまに袋から香る匂いを嗅ぎながら、予想以上に大きな食パンを抱えてウキウキと帰路につきました。
翌日、日曜日のお昼ごはん。さぁ、どう食べよう。
ふわふわな食感をできるだけ日が経たないうちに味わいたいし、せっかく1斤もあるからと、サンドイッチをつくることに。
冷蔵庫にあったものを中心に用意した具材は、たまご、コンビーフ、トマト、きゅうり、ハム、チーズ。テーブルにずらっと並べて、思い思いに重ねていきます。
まずは大好きな卵から。実は大人になってから初めてのサンドイッチづくり。手探りで作ったものの、なかなかいい感じです。
「せっかくだからきれいな断面にしたい」と意気込んでいたこともすっかりと忘れて食べ進めている隣で、夫は黙々と具材を仕込み、切り込みを入れています。その断面の美しいこと。そうそう、作りたかったのはこれだったと思い出しました。
見た目の美しさもさることながら、ひと口もらって驚いたのはその味。同じ具材を使っているはずなのに、すごく美味しいんです。挟む順番でこんなに味が違うんだ! と大きな驚きでした。
さっそく真似していろんな具材を組み合わせてみるものの、コンビーフの味しかしない……。どうしてこんなに上手なの?と聞くと、昔お母さんがよく作ってくれて、夫も手伝っていたそう。
夫曰く美味しくつくるポイントは、ただ具材を挟むのではなく、どんな味・食感にしたいかゴールをイメージしながら具材の組み合わせを考えること。長らく一緒に過ごしてきましたが、こんな特技があったとは。つくるのも食べるのも楽しいサンドイッチの魅力と、夫の新たな一面を再発見した1日でした。
これまでパン屋さんで何気なく手に取っていたサンドイッチもお店の方の試行錯誤がつまった一品なのだと感じ、これまで以上に興味津々。お店に立ち寄ると、思わずまじまじと眺めてしまいます。
まだ一歩踏み出したばかりの奥深いサンドイッチの世界。「ん〜!美味しい!」と食べる自分たちの姿を思い浮かべながら、今週こそはとびきり美味しく作りたいなと静かに燃えています。
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