【スタッフコラム】それもすべて、サービス精神。

編集スタッフ 二本柳

約1年ぶりにスタッフコラムを書いています。

昨年の春に男の子を出産し、ちょうど先週に1歳のお誕生日を迎えました。

私も母親1年生。なにか変化はあったかな?と思い返すのですが、とくに何も変わらないような気もして、でも夫から「一年中ひょうきんだったよ」と言われました。

そうそう、この一年は自分史上ダントツのひょうきん者だったかもしれません。

なにしろ私は目の前にいる赤ちゃんを笑わせたい。ケラケラケラ……と笑ってもらえると1日の疲れなんてあっという間に吹き飛んでしまうから、あの手この手を使ってエンターテインメントを提供していたら、それが “ひょうきん” に映ったのだと思います。

たしかに私の変顔はここまで極まったか……と誇らしく?なるくらい上手になってしまったし、いろんな音を自由自在に口から出せるようになりました。

最近ではメロディが鳴るショベルカーのボタンを息子が上手に押せるようになったので、つい音楽に合わせて小躍りして見せてしまったんです。案の定、ボタンを押すたび期待の眼差しを向けるようになりました。

もちろん、掃除機の途中でも、夕飯の支度中でも、体をふりふり踊ってあげます。

そういえば、私たちが子供のころも、まわりの大人は子供を笑わせたくてなかなか面白いことをしてくれましたよね。

でもそれと同じくらい、子供も大人を笑わせたくて一生懸命だったと思うのです。

私にも大人を笑わせようとした記憶がいろいろあって、とくに思い出すのが祖父の布団でした。

一年のうち半分だけ北海道からやって来て同居生活をしていた祖父は、実家の一階にある和室で寝起きしていました。

朝起きてリビングより先に和室へいくと、祖父が私のために布団を畳まずにそのまま出しておいてくれました。まだ温もりが残る布団の中は最高に気持ちよくて、ふかふかで、しばらくそこでくつろいでからやっと朝支度に取りかかるのが日課だったから。

でもある時から、むしろ私が「おじいちゃんを喜ばせよう!」と目論んで和室に入るようになっていました。

今朝もきっと布団の前で新聞を読んでる祖父のことを「退屈そうだから私が笑わせてあげなくっちゃ」と意気込んで。

この日課はしばらく続き、ある朝祖父が「ごめんね。もうしまっちゃったよ」とあっさり宣言したことで終了となりました。今思うと、さすがに飽きたのでしょうか。

私は私で「笑わす」手段にしては単純すぎて飽きていたので、ちょうどいいタイミングでした。

子供って案外そういうことをしますよね。ふとそれを思い出したんです。

大人は大人で、子供は子供で、根っから「喜ばせたい」生きもの。

……と言ったら呑気すぎるでしょうか。

でも1歳になりたての息子も、実のところ「母さんを笑かしてやるか」なんて思いでショベルカーの音楽を鳴らしているのかもしれないと、ちょっと疑ってみたくもなりました。

うっかりしていると「与えている」とばかり思ってしまう親と子のあいだ。でもそこに、相手を笑わせたい、喜ばせたいという2つのサービス精神が「交差している」かもしれない。

その可能性をこの先忘れないでおきたいと、1歳の節目に日記へメモしました。

「ひょうきん者どうしのサービス精神。」

▲1歳の誕生日はパンケーキと水切りヨーグルトの手作り感あふれるケーキでお祝い。前夜に夫とペーパーポンポンをせっせと開くその時間はシュールでした


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