【スタッフのお宅訪問】第1話:築30年のマンションをフルリノベーション。スタッフ波々伯部宅のインテリア
編集スタッフ 野村
本日から全3話で、特集「スタッフのお宅訪問」をお届けします。
今回紹介するのは、当店のビジュアルやブランディングを手がけるコーポレートクリエイティブ室のスタッフ波々伯部(ほほかべ)の自宅。
夫と3歳の娘との3人暮らしの波々伯部は、昨年末に中古マンションを購入し、フルリノベーションを施したそう。
1話目では、新居の全体を見せてもらいながら、購入したきっかけやリノベーションをどんな風に進めて行ったのかを聞いていきました。
落ち着いた空間にしたくて決めた、白とグレーのベースカラー
波々伯部が暮らすのは、築30年、64平米・2LDKの間取りのマンション。
玄関から廊下をまっすぐ進むと、リビングとダイニング、キッチンスペースがひとつづきとなった空間が広がっています。
キッチンスペースは、白とグレーを基調にしたスッキリとした印象の空間です。
波々伯部:
「家の中でも一番目立つ場所なので、落ち着いた雰囲気にできればいいなと考えていました。
せっかくのフルリノベーションなので、キッチンは自分が気持ちよく使いやすいように、家の中でも特にこだわった場所になりました」
新居に迎えた、北欧ヴィンテージ家具
キッチン脇には、ダイニングスペースが。
スッキリと直線的なデザインのキッチンを背景に、丸テーブルや北欧ヴィンテージのダイニングチェアが、インテリアの程よいアクセントになっています。
波々伯部宅では、引っ越し前の家でも使っていた家具を新居でもそのまま使っているそう。
そんな中でも、唯一新しく買った家具は自分用のダイニングチェアです、と教えてくれました。
▲購入したのは、デンマークの家具デザイナー・ボーエ・モーエンセンがデザインした、北欧ヴィンテージのチェア。丸テーブルは、D&DEPARTMENTオリジナルのもの
波々伯部:
「引っ越す前は、私の仕事机とダイニングが隣り合わせだったので、ワークチェアをそのままダイニング用の椅子として兼用していたんです。
新居では、ワークスペースとダイニングが離れたので、新しく北欧ヴィンテージのチェアを購入しました。
シンプルで素朴なデザインのこのチェアが、自宅の雰囲気に合いそうだなあと感じて、選びました」
家族の雑貨が集まった、リビングスペース
リビングは、キッチンと床の素材を切り替えて、木目調の温かみのある空間に。家族の団らんスペースとして、ゆったりとくつろげる空間になっています。
リビングの中でも印象的な飾り棚には、夫婦で集めていったというたくさんの雑貨が。
一番下の段には、子どものお気に入りのおもちゃや工作などをディスプレイしています。
▲飾り棚の下には、子どものおもちゃを一緒にまとめています
あえて廊下につけた、洗面スペース
▲洗面スペースのアクセントになっている黄色いライトは、アルネ・ヤコブセンがデザインしたウォールライト
玄関とリビングをつなぐ廊下の一角には、洗面スペースが。どうしてこの場所に洗面を作ったのでしょうか?
波々伯部:
「もともと洗面スペースは、お風呂場やトイレなどの水回りスペースと一緒に備え付けられていました。
でも元の場所のままだと、隣り合う寝室側に洗面スペースがせり出してきてしまうレイアウトで。洗面スペースの分だけ寝室の面積が少し狭くなっていたんです。
そこで、洗面のみを廊下に移動させて、寝室のスペースを広く取れるように工事をお願いしました。
寝室の面積も広く取れたし、外から帰ってきて手洗いもしやすいし、これでちょうど良かったかなと感じています」
とことん趣味のものを詰め込んだ、夫の部屋
玄関のすぐ近くには、広くとられたワークスペースが。ここは夫の仕事部屋だそう。
波々伯部:
「この空間は、玄関土間とつながっているスペースで。夫が自分の好みをとことん反映して、リノベーションを進めていった場所です。
夫婦共に、雑貨や趣味のアイテムが多いのですが、この空間には特に夫の好きなものたちがぎゅっとつまっています」
▲長い工業用ネジを支柱にした棚も、夫が設計士さんと相談しながら作り上げていった棚だそう。たくさんのアイテム達で充実していました
1年たっぷり考えた、家さがしとリノベーション
どうして新居の購入を決めたのか、きっかけを聞きました。
波々伯部:
「前に住んでいた賃貸物件は、リノベーション済みの50平米2DKの家でした。実は内装や建物の雰囲気はすごく気に入っていたんです。
でも、家族3人で暮らすにはやや手狭かもしれないとは感じていて。
それと建物の築年数が50年ほど経った物件だったので、建物の老朽化のことを考えると、いつかは引っ越しを考えないと、と思っていたタイミングでした」
波々伯部:
「いざ、もう少し広くて、築年数もそれほど経っていない賃貸物件に引っ越すならと探してみると、エリアや予算の面でも、希望に叶う家は全然見つけられなくて。
それであれば、購入を検討した方が現実的かもしれないと決心しました。
家を購入するならフルリノベーションもしたかったので、不動産仲介とリノベーションの両方を請け負っている業者さんに頼んで、家探しから始めました。
3〜4ヶ月ほどかけて家探しをして、広さや築年数、エリアや予算面も自分たちの希望をクリアした物件を見つけることができて、そこからさらに半年ほど時間をかけてリノベーションを進めていきました」
引っ越し前の家の雰囲気を、より自分好みにできれば
スッキリした空間の中に、ヴィンテージの木製家具や雑貨が散りばめられ、波々伯部らしい遊び心も感じられる新居。
こうした自分らしさを反映していく家づくりは難しくなかったのでしょうか?
波々伯部:
「新居だから、一から自分好みの新しい空間を作り上げよう、という気持ちは実はあまりなかったんです。
この家のベースになっているのは、好きだった引っ越し前の家の雰囲気です。
前の家にも飾り棚があって、タイル地のキッチンもあって。その雰囲気を踏襲しつつ、より自分好みにアップデートできればと思って、設計士さんとも相談していきました」
波々伯部:
「間取りも、洗面スペースの場所以外、特別な施工はしていません。
夫婦お互いに好きで気に入っている雑貨や家具が既にたくさんあるので、そうしたアイテムたちが、自然と自分たちらしい雰囲気を新居に作ってくれるかなと考えていたんです。
そうやって大掛かりで特別なことをしなくても大丈夫なんだと思えると、リノベーションをハードルが高いと感じずに進めることができました」
次回はそんなリノベーションの中でも、波々伯部が最もこだわったというキッチンを詳しく見せてもらいます。
(つづく)
【写真】木村文平
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