編集スタッフ　岡本

働き方や休日の過ごし方など、暮らしのさまざまな場面で変化を重ねてきたここ数年。今もまだ渦中ではありますが、だんだんと新しい心地よさを見つける場面も出てきました。

そう感じるようになるまで、家族や自分自身と何度も対話を繰り返してきたはず。こっちかな、あっちかなと寄り道しながら見つけた今の暮らしの心地よさを生み出す習慣について、3名の方にお話を聞いてみました。

今回ご登場いただくのは、スタイリストの谷山真季（たにやままき）さん。

特集「日々に、ガラスを」では、衣食住をテーマに美しいガラスとの暮らしをご紹介してくださいました。「続けることで気持ちや体を自然と整えてくれる」と話す、3つのルーティンとは。

 

おなじみの香りで心身ともにリラックス

谷山さん
「朝夕の換気をするタイミングで香りのアイテムを楽しむようにしています。

空気の入れ替えをするときは部屋中の窓を開けて思い切り風が通るように。留まっていた空気が動き出す感じがして、それだけでも気持ちがいいですよ。

窓のそばに立って日を浴びるので、自然と眠気もおさまります」

▲左上から：Astier de villatte（キャンドル）、東京香堂（お香）、elemense（ポタリーストーンディフューザー / ディフューザーオイル）、doinel（石のオブジェ）、PAPIER LABO.（ロープインセンス）

谷山さん
「お香やキャンドル、アロマストーンなど、香りにまつわるものに触れ、準備をしている時間も心地よさを感じます。

新しい空気になった部屋で自分の好きな香りに包まれていると心身ともにリラックスできますし、大切な仕事の前など緊張しているときにお馴染みの香りを感じると落ち着くんです」

 

洋服のシワを伸ばしつつ、頭の中を整理する

▲Jiffy Steamer（スチーマー）

谷山さん
「お洋服にシワがあるまま出かけるとソワソワと気になるようになり、身支度のときにスチーマーをかけています。

シワが伸びていく様子は見ていてもスッキリしますし、かけた方が着心地もいいように感じて。

スチームをかける作業は上から下へとパターン化しているので、別のことを考えながらできるのもいいところ。今日のスケジュールや仕事の段取りなど、手を動かしながら頭の中も整理されていくいい時間です」

 

「お風呂タイム」を軸に行動する

谷山さん
「毎日湯船に浸かるようになって、疲れが溜まりにくくなったように思います。

お風呂の時間を確保したいという意識が芽生えてからは、夕飯後の行動も効率的に過ごせるように。お風呂を溜めている間に家事を進めて、終わったらお風呂へという流れです。

シャワーのみだった頃はお風呂の時間もまちまちで、ついだらけてしまうこともありましたが、このリズムが馴染んでからはそういった日がなくなりました」

▲肩まで浸かれるバスピロー（浮き枕）

谷山さん
「長湯といっても、浴槽に腰掛けて涼んだりマッサージをしたり、無理せず過ごします。

気に入っているお風呂グッズは、首にはめる浮き枕。頭の重さを支えてくれるので体の力が抜け、より一層お風呂の時間を満喫できている気がします」

＊＊＊

眺めているとすーっと心が洗われるような谷山さんのスタイリング。

暮らしの中でも、留まったものを入れ替えたり流したりと、心と体の巡りを大切にしている谷山さんだからこそ生み出せる空間なのだと感じました。

清々しさを求めて、日を浴びながらの空気の入れ替えを今日から真似してみたいと思います。

【写真】谷山真季

谷山さんスタイリングの読みものはこちら
「私の宝石箱」

 

もくじ

谷山 真季

大学卒業後インテリア会社にて8年勤務、ショップディスプレイ、コーディネート提案など幅広く活躍。2019年より、本格的にインテリアスタイリストとして独立。衣食住を中心としたライフスタイルについて、独自の感性を生かしたスタイリングを雑誌やWEB、広告など多数提案している。

https://www.taniyamamaki.com/
https://www.instagram.com/ikamtany/

 

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