【すてきな照明】第1話:模様替えが好きだから、選ぶのは「自由」なランプ(引田かおりさん)

編集スタッフ 糸井

椅子を見つけて、テーブルを揃えて、ラグやクッションなどもひととおり探してきて。でもずっと手を伸ばせなかったアイテムが、照明でした。

惹かれるものはたくさんあるけれど、どんなものを選べば部屋にマッチし、飽きもこないのか。既存の家具とのバランスを取ればいいのか、部屋のワンポイント的に目立つものにするべきか……など、いつも定まらないんです。

そこで一度、インテリア好きの先輩たちが、どんなふうに照明を選んできたのか、詳しくお話を聞きたいと思いました。

最初にお邪魔したのは引田かおりさんのご自宅です。

 

照明は、家の表情を変えてくれます

東京・吉祥寺にある「ギャラリーフェブ」とパン屋「ダンディゾン」のオーナーを務める引田さん。

2016年に改装を終えた一戸建ての住まいを訪れると、玄関からリビング、寝室に至るまで、いくつもの照明が置かれていました。

引田さん
「お気に入りのホテルの部屋のように、家のなかを落ち着いた雰囲気にしておきたくて、照明もホテルライクなスッキリとしたものを、さりげなく置くのが好みなんです。

照明は、家の表情を変える一番効果的な家具だと思います。特に、部屋の一部を照らすタイプのものは、壁や家具の表情を、ガラッと変えてくれる。模様替えで照明を動かすたび、『ここ、こんなに素敵だったの?』と発見できたりするんです」

そんな気になる引田さん宅の照明を、早速見せてもらいました。

 

目覚めのとき、眠るとき。
寝室に選んだのは……

「ほどよい明かりは、落ち着きをもたらしてくれるもの。疲れているときは少し、部屋を暗くすると心が落ち着くので、安らぎの空間を作る家具としても大切にしています。

ベッドサイドには、数年前から『ANGLEPOISE(アングルポイズ)』を置いています。

この照明には、カラーバリエーションがたくさんあるんですよ。眠る前に目に入っても落ち着く色がいいなと、白を選びました。ベッドリネンとの統一感も出て、気に入っています。

ブラインドを開け、外のグリーンと白い空間が目に入ると、いつも清々しいです」

 

玄関に、主役のシャンデリアを

「1番のお気に入りは、玄関に飾っているシャンデリアです。ガラス作家・イイノナホさんにオーダーしたもので、新しい玄関にはこの照明を飾る、と改装前から心に決めていました。

見ているだけで、なんとも可愛い色。電気をつけていないときも、窓から差し込む光で、きれいな表情をするんです。

長く過ごすリビングからも眺められるように、リビングと玄関の間のドアをガラスにして、室内からも見えるようにしています」

 

移動も「気軽」な、置き型ランプ

このテーブルランプは、イイノナホさんの展示の際にご縁ができた『flame』さんのもの。スッキリガラスのボディに、コードのデザインまで細部の気配りが気に入っています。

模様替えが好きな私の性格上、壁付けするタイプの照明はひとつも持っておらず、こういう置き型ばかりを揃えていますね。思い立って、自分ですぐに動かせるものがいいんです(笑)。

これもしょっちゅう模様替えで動かすのですが、こうして壁際に置けばほら、影も楽しめるでしょう?」

▲こちらも、イイノナホさんの個展「灯り」で購入したテーブルランプ。シェードの柔らかい色合いとイイノさんらしい絵柄が気に入っているそう。

 

この読書灯が、部屋に馴染むんです

わが家の読書灯は、イタリアの『Daphine』のものです。

寝室のアングルポイズを移動させて読書していたこともあるのですが、ソファに座って過ごすことが増えたので、専用のものがほしいなと思っていたんです。

『HIKE』という日本のセレクトショップで見かけて購入しました。線が細く、ほどよい存在感は、部屋のどこに置いても馴染みます。もう10年選手ですね

 

今なら、気に入った照明を一つ置くところから始めたい

▲お花の花瓶にしたりもするガラスの器に、電飾を入れて小さな照明として楽しむことも。

引田さん
昔、サンフランシスコに夫の転勤で住んでいたときのこと。その家は、日本のようにスイッチひとつで部屋全体がパッと明るくならなくて、最初は違和感がありました。レストランに行っても、メニューが見えないくらいすごく暗いんですよ。でも、その陰影がいつしか心地よくなりました。

帰国してから、段々と照明を増やして、最初は小さなシーリングライトを買ったのかな。フランス調のガラスシェードや、デコラティブで可愛らしいものなど、いろいろ試してみました。

ダイニングテーブルの上に主役級の照明を、と検討したこともあったのですが『私はテーブルの位置を模様替えで動かすからダメだ!』と気がついて踏みとどまったことも(笑)。色んな時代があって、今に至るんです。

家具を揃い終え、最後に照明に手を出し始めましたが、今ならまず、家具が揃っていないタイミングでも、お気に入りの照明をひとつずつ揃えるかもしれません。そのくらい、照明のパワーってすごいと思います」

▲右側の照明はアンティークのもの。大きいので、コーナーに置き、壁に映る影を楽しんでいる。

そんな引田さん宅の、すてきな照明。

これまで「照明=家具の最後の登竜門」というイメージがどことなくありました。部屋の象徴にしたり、バランスをとるためのものだとしたら、家具が揃っていない状態で照明を買い足すのは得策ではなさそうだ、と。

でももっと自由に、気を軽くしてもいいのかもしれません。それほど照明ひとつで、部屋の雰囲気が変わるものなんですね。

さて、次回は建築家・西川日満里さんの自宅にお邪魔します。

(つづく)

【写真】木村文平


もくじ

 

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引田かおり

2003年、夫のターセンさんとともに「ギャラリーフェブ」、パン屋「ダンディゾン」をオープン。2016年にギャラリー近くの一戸建てをリノベーションし、娘家族と二世帯で暮らす。『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)、『青空 そよかぜ 深呼吸』(大和書房)など著書多数。新刊「たぶん だいじょうぶ」(大和書房)12月発売。


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