【あそびに行きたい家】古さゆえの “難しさ” を受けいれながら、豊かに暮らす(中古住宅プランナー・美作天地さん宅)
編集スタッフ 青木
「やりたい!」を詰め込んだ
中古リノベーション
ルームツアー動画番組「あそびに行きたい家」。今回お邪魔したのは、中古住宅プランナーの美作天地(みまさくてんち)さんのお宅。
リノベーションした築93年の一軒家に家族3人で暮らしています。
中古住宅プランナーとしての知見と自身のやりたいことを詰め込んだ、こだわりのリノベーションをしたといいます。ぜひYouTubeでお楽しみください。
祖父から引き継いだ建物を活かして
元は美作さんの奥さんのおじいさまが住んでいて、しばらく空き家になっていたこの家。結婚を機に家を見に行った時、その躯体に惚れ込んだのだそう。
美作さん:
「よくある古民家だったんですが、屋根裏を開けて天井の高さを見た時に『なんだこれは!』となり、ここでリノベーションをして住んでみたいと思いました」
高い天井を含め、90年以上生き抜いてきた家の魅力を最大限に活かしつつ、自分たちの住みやすさも考えてリノベーションをしていきました。
▲高さ5mを超える高い天井
住みやすさと心地良さを追求した空間
L字型で24畳ほどの広さがあるLDK。美作さんが特にお気に入りのリビングスペースは、障子からの柔らかな光が入るくつろぎスペースになっています。
美作さん:
「1mほど小下がりにすることで、リビングを囲んで腰を掛けられるような造りにしました。ちゃぶ台と座布団を置いていて、お茶で一服する時間もお気に入りです」
造作のキッチンは見た目の美しさと使い勝手のバランスを考えて作られています。
美作さん:
「モルタルやラワン材を使用してデザインにこだわりつつ、日々の使いやすさも重視しました。妻に要望を聞いて、掃除をしやすいようにコンロはIHにしたり、大きい鍋でも洗いやすいような水栓にしたり、食洗機を入れたり……」
古さゆえの難しさも受け入れて
よく考えながらリノベーションしたとはいえ築93年の建物。暮らしていると、古さゆえの “難しさ” も現れてきたんだそう。
美作さん:
「夏になるとロフトのスペースはサウナのように暑くなりますし、冬は業務用のエアコンを使ったりストーブを強く焚いたりしないと過ごせないくらい寒くなります。古いからこそ難しい部分もありますが、それを受け入れてこの家と暮らしていこうと思っています」
▲柱には以前の作りの名残も見える
住み心地の難しさ以上に、古民家のポテンシャルを感じているという美作さん。リノベーションをして部屋作りは終わりではなく、その時々の趣向や変化に合わせて少しずつアップデートしていきたいと語ります。
古い家だけど、未来も感じる。ワクワクが伝わってくるお家でした。
本編はYouTubeでお楽しみください。
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美作天地(みまさくてんち)さん
中古住宅プランナー。中古リノベーション物件を専門に不動産仲介をする「カウカモ」を経て独立。妻の祖父から引き継いだ古民家をリノベーションして、妻と息子の3人で暮らしている。
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