【食の脱マンネリ】野菜で「胃的好奇心」を満たす? 安達茉莉子さんのおいしい食卓
ライター 小野民
食べたもので身体はできている。何度となく言われてきたし、食がおろそかになると、とたんに体調も心も整わなくなってくることを痛感してきました。
たんぱく質やビタミンといった栄養素はもちろん、心には「旬の野菜」が必要な気がします。元気な自分でいられるときは、ささっと料理してもりもり野菜も食べているなあ、とも思うのです。
旬を知っていたい気持ちもあるけれど、スーパーでは何を買えばいいかわからず、いつもの野菜を手に取りがち。そんなマンネリに風穴を開けるために、野菜宅配「坂ノ途中」の「旬のお野菜セット」はぴたりとはまりそうな気がしています。
坂ノ途中は「100年先も続く、農業を。」との理念を持ち、サステナブルな有機野菜と食品通販をしている会社。自然にやさしい農業に挑戦する農家と提携した野菜宅配は、収穫に合わせて組み立てられるセットだからこその抜群の新鮮さで、扱う野菜のクオリティの高さにも驚かされます。
今回は、実際に坂ノ途中の定期宅配「旬のお野菜セット」が暮らしにどんな変化をもたらすかを、作家・文筆家の安達茉莉子(あだち まりこ)さんが体験してくれました。
(この記事は、「坂ノ途中」の提供でお届けする広告コンテンツです)
意外な野菜との出合いで“胃的好奇心”が発動されます
安達茉莉子さんの著書『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(三輪舎)は、当店スタッフにも愛読者が多い一冊。タイトルの通り、周囲におもねることなく、自分の生活をよりよくしていくための試行錯誤が、鮮やかに描かれています。
そんな彼女にとっても、野菜をどう買うか、食べるかは課題を感じる事柄だったそう。
安達さん:
「実は最近引っ越したばかりなのですが、その理由のひとつに近所のスーパーの野菜のバリエーションが少ないこともあったんです。
ときどき八百屋さんやマルシェで買い物をするときは、珍しい野菜の食べ方を教えてもらっていて。そういうときって “胃的好奇心” が発動されるんです。
『食べてみたいな』『どんな味かな』といった気持ちで野菜を選べないと、マンネリな買い物、メニューになってしまって、どこか満たされない感じがありました」
旬のものに出合いたい、農家のおすすめの食べ方を知りたい。坂ノ途中でなら、胃的好奇心も満たせそうだと、安達さんの家に「旬のお野菜セット」が届く生活がスタートしました。
2週に1度がちょうどいい。自分の暮らしにフィットする野菜との付き合い方
▲この日届いた「旬のお野菜セットS」のラインナップ。きのこ好きの安達さんにとっては、毎回一種類のきのこが入るのも楽しみだそう。加えてECサイトで、旬の果物、こだわりの調味料や加工品を選んで一緒に届けてもらうこともできます
坂ノ途中の「旬のお野菜セット」は、品目数の違いでSサイズ、Mサイズ、Lサイズの3種類。さらに、宅配の頻度を毎週、隔週、4週ごとに設定でき、予定に合わせて手軽にスキップできるのも魅力です。定期宅配以外に、1回お届けのセットもあるので、最初のお試しや欲しいときだけ注文することもできます。
安達さんは1人暮らし。最初はSサイズを毎週頼んでみましたが、結果的には隔週で落ち着きました。
安達さん:
「私の場合は、出張が続いたり忙しくて自炊が少ないときもあるので、2週に1度のペースで届くのがちょうどいいみたい。せっかく届く野菜を無駄にしたくないですし、このくらいの量だと消費に追い立てられず、忙しさを吸収してくれる感じがあります」
坂ノ途中で扱う野菜は年間で500種類以上にも上ります。新規就農者を中心に400軒ほどの農家さんが、化学合成農薬や化学肥料を使わずに育てた新鮮な野菜が集荷場に集まり、新鮮なうちに全国へ出荷されています。
安達さん:
「届いたらまずは机の上に広げて、どうやって食べ進めるか作戦を立てるのが楽しくって。
葉物など新鮮さが際立つような野菜だけでなく、長持ちする根菜類が入っていたり、定番野菜だけでなくちょっと変わり種の野菜も入っていたり。その塩梅が自分にちょうどいいことも、生活に組み込みやすい理由だと思います」
セロリってこんなだった? 想像以上に元気な野菜
旬のお野菜セットで届くものは、いつもぴちぴち生命力に満ちていて、今回届いたセロリも葉がシャキッとしてふさふさ。
また、野菜と一緒に届くのは「お野菜の説明書」と生産者の紹介やレシピ、エッセイなどを掲載したジャーナルだけ。広告などが入らないシンプルさも、安達さんはお気に入りです。
安達さん:
「あまり見慣れない野菜でも、食べ方が書いてあるので料理してみようと思えます。保存法は、定番の野菜でも意外と知らなかったり、間違っていたことに気付かされたり。野菜をおいしく、上手に食べ切るために便利です。
生産者さんの名前や農園名が書いているので、どんな人だろうと想像するのも楽しい。がんばっている若手農家とこういうかたちで繋がれることに、自分も励まされる感覚もあります」
安達さん:
「坂ノ途中のウェブサイトのレシピも、仕事効率化のためのアプリで管理するほどお気に入りです。
お野菜の説明書を参考にして、混ぜご飯を初めてつくるようになったんです。炊き込みご飯はハードルが高いけれど、炊き立てのご飯に味付けした野菜を混ぜるだけなら簡単で」
安達さん:
「今日、届いたものでつくったのはセロリご飯。セロリの葉を、ごま油をひいたフライパンでクミンシード、塩とささっと炒めたものを、炊き立てのご飯に混ぜるだけ。さわやかな香りが口に広がって、こんな食べ方があるんだと新鮮でした」
そのままがおいしいから、手抜き「が」いい
▲安達さんが、かつて料理に目覚めるきっかけになったミニトマトのマリネ。湯むきの一工夫はありますが、生姜とバルサミコのマリネ液で深みのある味。手が止まらなくなりました
安達さんは届いた野菜で普段どういう料理をつくっているのでしょう。
安達さん:
「新鮮な野菜が届くので、なるべく手を加えずフレッシュな状態で食べたい。だから、シンプルに焼くだけ、煮るだけみたいな簡単な料理をつくりたくなるのも、いいところですね。サラダやマリネはよくつくります」
さまざまな種類のきのこが届きますが、パスタにすることが多いそう。なかでも大好物のえのきは、明太子とバターで和えて。
▲炒める途中で半分は取り出してめんたいことバターと混ぜて、半分は焦げ目がつくまで炒めてトッピングに。ちゅる、カリッと2つの食感が楽しめ、口のなかにぎゅっと濃縮したえのきのうまみが広がります
安達さん:
「子どもの頃は祖父母が農家だったので、家族が育てた新鮮な野菜を安心して食べていました。坂ノ途中の野菜のみずみずしさやおいしさは、そんな子ども時代を思い出させてくれるんです。
栽培方法に納得して安心できるものを、自分で一から選んで揃えようとしたら大変だけれど、ちゃんと選ばれたものが定期的に手元に届く安心感が、ありがたいですね」
▲届いたものを見て考えたこの日のメニュー。ズッキーニは、さっとゆでてサラダにしたものとステーキで2通りの食べ方に
安達さん:
「デスクワークが多い私にとっては、台所に立つ時間はリラックスできてストレス解消になります。『何が食べたい?』に集中して、名前もないようなシンプルな料理をつくる時間が1日に1度でもあるといいなとあらためて感じました」
「野菜をおいしく食べられる自分」をバロメーターにしてみる
安達さん:
「実は、宅配を利用するようになってから、今まで使っていた冷蔵庫だと野菜室がぎゅうぎゅうになってしまって心苦しくて。野菜室が真ん中にある、大きな冷蔵庫に買い替えました。野菜がおいしく保存できるようになったのがうれしいです。
都会に暮らしているとどうしても自然と切り離されがちですが、旬のお野菜セットの箱を開けるとふわっと土の香りがする気がします。そうやって、自然と接点を持てるのも、定期宅配のいいところですね。
それに、スーパーに行く回数は、週に2〜3回だったのが1回に減って、行った時にも家にある野菜に合わせて買うものを組み立てるので、欲しいものがはっきりわかるようになりました」
安達さん:
「旬の野菜をささっと料理して食べるのが好き。もちろん、余裕がなくてできないときもあるけれど、自分がいいコンディションでいるためにも、ルーティンとして日々に取り入れていくようにしたいです。
旬のお野菜セットが届く生活を体験して、料理をする余白があるっていいなと、生活の軸をひとつ増やせた気がしています」
§
安達さんが定期宅配を始めるタイミングで、私も同じものを頼むようになりました。
自分のコンディションを整えていく方法は数多あれど、野菜を真ん中にしたおいしい生活改善なら、無理なく取り入れられそうと思うのです。
旬を食べることは心も身体も喜ぶこと。胃的好奇心も満たしながら、野菜が届く生活を楽しんでいきたいです。
【写真】土田凌
安達茉莉子(あだち・まりこ)
作家、文筆家。東京外国語大学英語専攻卒業、防衛省勤務、篠山の限界集落での生活、イギリスの大学院留学などを経て、言葉と絵を用いた作品の制作・発表を始める。『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(三輪舎)、『毛布 – あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『世界に放りこまれた』(ignition gallery)などの著書がある。
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