【私らしい着回しコーデ】店長佐藤と青木沙織里さん、世代の異なる2人が「ジレにもなるワンピース」を着てみたら
編集スタッフ 小針
9月18日の本日、当店は開店17周年を迎えます。その記念アイテムとして、アパレルブランド「foufou(フーフー)」とコラボした特別な一着が発売となりました。
「hope」*第二弾でもある今回のお洋服は、「ジレにもなるワンピース」。
テーマは “年代の時空を超えた 「普遍の好き」” と掲げました。48歳の店長佐藤と34歳のマール・コウサカさん(foufou代表兼デザイナー)、世代の異なる二人が一緒に服を作るなら……と考えたのがこのテーマでした。
そこで、今回は世代の異なる2人の女性が「自分ならこう着たい」と思うコーデで着回す、ワンピースの着回しコンテンツをお届けします。
*ERIKO YAMAGUCHとのコラボレーションをきっかけに、店長佐藤が敬愛するブランドやデザイナーとのものづくりを「hope」と名付け、これからもお届けしていくことになりました。
1人目は、hopeシリーズ、そして今回のワンピースの発起人でもある店長佐藤。
続いてバトンを引き継ぐのは、当店の商品ページにもご出演されるモデルで、佐藤が「憧れの女性の先輩」と話す青木沙織里(あおき さをり)さんです。青木さんのおしゃれな私服の着こなしは、社内でもたびたび話題に上がっているんですよ。
そんな2人のワンピースの着こなしを、たっぷりとご紹介します。
*商品写真の色は、商品ページをご覧ください。天候、お使いのモニター設定、お部屋の照明等により、実際の商品と色味が異なる場合がございます。
店長佐藤(160cm) Mサイズ着用
– ワンピースとして着るなら –
style 01.
同系色なら間違いなし
靴下でさりげなく差し色を
今回、佐藤のコーデは商品ページのスタイリングも手がけたスタイリストの轟木節子さんが一緒に考えてくださいました。
轟木さん曰く、迷ったら同系色を選ぶとまとまりやすいそう。今回は全体をモノトーンでまとめた中に、差し色で赤の靴下をほんの1〜2cmのぞかせています。
佐藤:
「今回の洋服はワンピースとジレ、2パターンの着方ができるようになっています。もともとワンピースやジャンパースカートは大好きなのですが、着こなしがワンパターンになるのが勿体なく感じていて。
コーデの “味変” としても期待できるジレを、ワンピースのように着られるデザインにしたら、いいとこどりで着回しの幅も広がるのでは……と考えました。
ワンピーススタイルはシンプルなインナーを合わせるだけで完結するのがいいところですね。どんなインナーも合わせやすいように、前ボタンは一番上をのぞいて比翼仕立てで隠れるようにしてあります」
佐藤:
「たっぷりと生地を使い、ワンピースらしい揺れ感を出したこともこだわりのひとつ。実際に着てみると見た目よりも軽やかで、動きに合わせて綺麗なドレープが現れてくれますよ」
style 02.
下にパンツを重ねても
マフラーを巻いてアウター風に
佐藤:
「落ち感のある広がりすぎないシルエットなので、下にパンツを合わせたマニッシュな着こなしにも似合います。
大きめのポケットや背面にベルトがあるおかげで、上から大判のマフラーを巻くとどこかアウターっぽくなるんです。
上半身はすっきりとしたデザインなので、首元にボリュームを出してもバランスよく決まりますよ」
– ジレとして着るなら –
style 03.
ラフなデニム合わせは
きれいめアイテムとセットで
佐藤:
「前ボタンを全て開けると、ジレとして着られます。
デニム合わせはコーデを相談した轟木さんからご提案いただいたのですが、合わせるアイテム次第で『デニムもいけるんだ!』と嬉しい発見でした。届いた日から真似しやすそうですね」
轟木さんによると、ジレが滑らかなきれいめの生地なので、合わせるアイテムはジレのきれいめな雰囲気との繋がりを意識するとカジュアルな着こなしも素敵になるのだそう。
こちらのコーデでは、トップスのハイネックニットがハイゲージで上品な印象なので、そこでひとつジレとの繋がりが作れます。
逆にボトムスのデニムはウォッシュドでカジュアルな印象のため、靴はスニーカーではなくあえて革靴を合わせ、デニムのカジュアルさをジレと革靴でサンドイッチするイメージで作っていったとのことでした。
佐藤:
「ラフな着こなしの時は後ろのベルトを外すとゆったりめのシルエットになり、よりリラックスな雰囲気で着られます。
外したベルトはポケットに入れても、そのまま垂らしてもいいですよ」
style 04.
とろみブラウスは相性抜群
モノトーンできりっとまとめて
続いては、佐藤が「ぜひ合わせて着たい」と開発段階から希望していた「とろみ素材のピンタックブラウス」とのコーディネート。
ジレとブラウス両方に “クラシックで上質な雰囲気” という共通項があるため、相性はばっちり。白のパンツを合わせ、モノトーンでかっこよくまとめていただきました。
佐藤:
「このコーデはそのまま仕事で着られそう。仕事用の服はワンパターンになりがちなのですが、ジレを羽織るだけでちょっとした『味変』になりますね。
こんなふうに中に合わせるアイテムを色々と楽しめるのも、ジレにもなる形だからこそですね。
後ろのベルトは一番きつくしてボリュームをおさえれば、広がりすぎないすっきりとした I ラインが作れますよ」
style 05.
スカートを重ねて
ワンピとジレのいいとこどり
最後は、タータンチェックのスカートを下に重ねたほんのりブリティッシュ風なコーディネート。
「柄物のプリーツをちらっとのぞかせる、または裾から見えると、無地の面積が広いジレに奥行きとリズムが生まれて着こなしが楽しくなります」と轟木さん。 ”差し柄” のようなイメージです。
佐藤:
「上のボタンだけを止めてボトムスをさりげなくのぞかせる着こなしは、このアイテムならではだと思います。
シンプルなワンピースのようでいてジレのレイヤード感も楽しめるから、はりきりすぎない大人のおしゃれにぴったりですね」
青木沙織里さん(166cm) Tサイズ着用
– ジレとして着るなら –
style 01.
カジュアルとのつなぎ役に◎
リネンワンピースに重ねて
続いてモデルの青木沙織里さんに、ジレとしての使い方をメインに私服でコーディネートを考えていただきました。
青木さん:
「このジレワンピース、素材感やシルエットが絶妙で『いろんなテイストに合わせやすそう』というのが第一印象でした。
全体としてはフォーマルな雰囲気なので、まずはカジュアルとのテイストミックスで遊びたいなと思って、あえてリネン素材のワンピースに合わせてみました。
生地の光沢感が強すぎないからかな?カジュアルとのちょうど “つなぎ” になりそうなジレですね」
青木さん:
「つなぎという意味では、グレーの色味も1つのポイントですよね。このワンピみたいな赤とか、どんな色を持ってきても最後にグレーを合わせればちゃんとまとまるから、使い勝手がいいカラーだと思います。
シルエットも下に向かってゆとりのあるAラインで、ワンピースとすごく合わせやすかったです。丈もしっかり長めでバランスがとりやすいですね。
リネン素材だけが浮かないように、鞄はカゴバッグを合わせました。カジュアルときちんとのミックスが好きなので、そういうときにカゴバッグは便利ですよ」
style 02.
縦ラインですっきりと
甘すぎない私らしいフォーマル
▲シャツとスカートは青木さん個人のブランド「Himinna/」のもの
青木さん:
「次はシャツとフレアスカートの上から羽織って、全体的に少しクラシカルな感じにまとめてみました。
フレアスカートは下半身が広がって見えちゃうのが悩み。でもジレを羽織るとボリュームが抑えられて、ボタンの縦のラインに目がいくので、すっきり見える気がします。
普段からコーデを考えるときに意識するのは、甘さの加減。今回はフェミニン寄りのコーデですが、ジレでスタイリッシュさが加わったことで、甘さをほどよくチューニングできました」
▲足元もメンズっぽいものを取り入れて、甘さ加減を調整
青木さん:
「アクセサリーは、このコーデならフォーマルな一連パールももちろん合いますが、少しカジュアルな要素がある方が個人的にはしっくりきて、布や糸が巻かれているネックレスを重ねてみました。
ちょっと人とは違うものとか、ひとクセあるデザインのものに惹かれるんですよね。あれこれたくさんつけなくてもコーデのポイントになってくれるし、“らしさ” も滲み出る気がして。
このジレも本当に凝ったデザインで、でもクセが強すぎない。そういった意味でスタイリングの幅が広がるアイテムだなと思います」
▲この日、青木さんが持ってきてくださったアクセサリーたち
style 03.
コートの上からベストのように
スカーフで女性らしさをプラス
▲デニムは和歌山県・白浜にあるショップ「MUYA」、バッグは和歌山のセレクトショップ「リベロ」とコラボしたもの
青木さん:
「トレンチコートの上にボアベストを重ねるのが昔から好きで、このジレもそれと同じ感覚で着られそう!と思って、コートの上から羽織ってみました。
アームホールが割とゆとりがあるので、このメンズのコートの上からでも無理なく着られました。
コートっていくつも持っているものじゃないから、冬は特にマンネリしがちですよね。でも外にジレを重ねるだけで一気に新鮮に見えるから、ぜひ手持ちのコートに重ねてみてほしいです」
青木さん:
「このコーデは少しボーイッシュにしたいと思っていたので、デニムと夫のニットを合わせてみました。
そのままだと少しメンズっぽくなりすぎるので、スカーフをさっと首にかけて女性らしさを加えています。
スカーフは洋服に馴染む色が入っているものが合わせやすいかな。これも黒が入っていて濃色コーデによく馴染むんです。
ニットが比較的ボリュームがあるので、小さめのものを首元に差し込むのもアリですね」
§
店長佐藤、青木さんそれぞれの “らしさ” が感じられるコーディネート、いかがでしたでしょうか?
世代や好みの垣根を超えて、それぞれが「好き」と思えるおしゃれに、そっと寄り添うような一着ができたと思います。
foufouと一緒につくった「ジレにもなるワンピース」。この一枚がみなさんの「好き」を思い出したり、あらたに発見するようなきっかけになれたら嬉しいです。
【開発秘話】ともに歩んだ10ヶ月。店長佐藤とマール・コウサカさんの対談も公開中
北欧、暮らしの道具店の店長である佐藤と、foufouの代表兼デザイナーであるコウサカさん。
年齢も性別も異なる2人の出会いとご一緒することになったきっかけ、10ヶ月にもおよぶ洋服づくりの道のりを振り返った開発秘話も公開中です。
ぜひこちらも合わせてご覧ください。
【着用レビュー】foufouスタッフも登場の特大号でお届け
「ジレにもなるワンピース」はMとTの2サイズです。今回は、北欧、暮らしの道具店とfoufouのスタッフ総勢7名による、身長別の着用レビューを作っております。こちらもご参考になれば幸いです。
foufouとは
2016年、代表兼デザイナーのマール・コウサカが立ち上げたファッションブランド。コンセプトは、「健康的な消費のために」。細部までこだわった美しい服はもちろん、SNSやコンテンツを用いたユニークなマーケティング手法にも注目が集まる。2023年8月よりクラシコムのグループにジョイン。
HP:https://the-museum-foufou.com/
photo & movie:北村圭介(佐藤パート)、上原朋也(青木さんパート、マールさん対談記事)
styling:轟木節子(佐藤パートのみ)
hair&make:吉川陽子(佐藤パート)、宇津木明子(青木さんパート)
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