【店長佐藤の着回しコーデ】いま着たいセットアップや、大人の柄ワンピコーデ。冬の新作アイテムを今年らしく着るなら?
商品プランナー 斉木
ふくよかな金木犀の香りに、くっきりした月あかり。秋ど真ん中という空気に、そろそろ来る冬に向け支度を始めようかという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
気持ちのよい気候のなか、気分で装いを選べる秋と打って変わって、冬には「寒さ」という大敵がやってきます。
この季節ならではのコーディネートをたのしみたい、でも身体も冷やしたくない。そんなジレンマを抱える店長佐藤が、ご好評いただいた「秋のはじまり編」に続き、今回もスタイリスト・植村美智子さんと共にファッション計画を練ってみました。
冬の訪れが、今年はすこしたのしみに変わるようなワクワクをお届けできたらうれしいです。
店長佐藤の「こんなふうに着たいんです」
– 冬のはじまり編 –
身長160cm
style 01
ツイード × 淡いピンク
セットアップを柔らかく着てみる
ここ数シーズン、佐藤の秋冬定番コーディネートといえば「セットアップ」。その年に気になった素材、カラー、シルエットのものを取り入れています。
今年当店がオリジナルで発売したセットアップは、柔らかく身体に馴染むツイード素材です。
佐藤:
「どこか英国テイストを感じるクラシックなツイード素材を、カジュアルで柔らかな印象で着てみたいと思いました。
最近はコートが必要になる時期が遅くなったなぁという感覚もあるので、初冬まではジャケットをアウターにして出かけても充分そう。
このジャケットは、カーディガン感覚で羽織れる気楽さが気に入っていて、ボタンの留め方、前身頃を開くか閉じるかでガラッと印象が変わるので、軽アウターとしても重宝しそうです」
「インナーには、淡いピンクの薄手のタートルニットを着ています。
モノトーンの杢調のツイードに、やわらかなピンク、小物はレザーのブラックで引き締めるというこの色調が、秋から冬にかけた気分にドンピシャでした。
温かみのある素材のボトムスに、サイドゴアブーツを合わせるというのもここ数年気に入っている組み合わせです」
style 02
ニット、ツイード、レザー
シンプルコーデこそ、質感の違いをたのしむ
ツイードパンツはセットアップだけでなく、肌寒くなってきた季節につい手に取るボトムスになりそうです。シルエットの美しさと、印象的なバックデザインで、特にシンプルなコーディネートのときに重宝するんだとか。
佐藤:
「タートルネックのニットにボトムスというのが、秋から冬にかけての自分の定番スタイルなのですが、コーディネートがマンネリしそうなときにこのツイードパンツが助けになるんです。
ベーシックなニットに合わせてもカジュアルになりすぎず、いい感じに秋冬感のある温かみを足してくれます。
今日は色味を抑えて、ニット、ツイード、レザーと3つの質感がミックスされるようなコーディネートにしてみました」
「このパンツはバックデザインもとても気に入っているんです。
バックベルトに、ウエストのV字カッティング、ハの字についたヒップポケット……360度このデザインをたのしみたかったので、アウトしていたニットを途中でインしたくらい。シンプルで潔いコーディネートのときにこそ頼りたくなるパンツです」
style 03
ほんのり透ける起毛ニットは
ワイドタックパンツでキリッと
佐藤がサンプル開発段階から「これは着たい!」と熱烈な視線を送っていたのが、ほんのり透ける起毛ニットでした。
数年前に自身でもブラックの起毛ニットを購入したことがあり、その柔らかな見た目にとても惹かれつつも、肌当たりや毛抜けなど気になるポイントもあったそう。
そこでオリジナルで起毛ニットを企画すると決まった時は、デザインはもちろん素材や品質にも気を配りたいと話していました。
佐藤:
「ロイヤルブルーの起毛ニットは、着るだけで顔色よく見せてくれるカラー。その色やほのかな透け感が映えるようにインナーにはホワイトのシアーカットソーを着ています。もっと寒くなったらタートルネックのカットソーを着たいですね。
ボトムスには今年の秋いちボトムスとして発売しているワイドタックパンツを合わせました。このとろみのある素材と、タックのボリューム感が、エレガントでありながらハンサムさも感じさせて、一気にコーディネートを今の気分にまとめてくれるんです」
style 04
もこもこカーディガンは
柄ワンピースでひとさじのロマンティックを
「ブークレ糸」と呼ばれるループ状になった糸で、もこもことした愛らしさに包まれてほしいと企画した、通称ふんわりカーディガン。
こちらは普段パンツ派の佐藤が「すこしだけロマンティックに着てみたい」というリクエストを出したコーディネートです。
佐藤:
「ぬいぐるみを想起させるようなニットの編み地に、すこしラウンドした長め丈のシルエット。これに柄物のワンピースを合わせたら素敵だろうなとサンプルをチェックしている時から思っていました。
カーディガン自体は馴染みのあるアイテムなので、柄物と合わせるようなチャレンジも思いつきやすかったのかもしれません。
それに、このニットの素材感は冬ならではのたのしみですよね。どうせならいつもと違う冬の装いを試してみたいと思ったんです」
「とはいえ普段はどちらかといえばマニッシュなスタイルが多いこともあり、そんな自分が気負わず着られる柄物のワンピースって?とスタイリストさんに投げかけてみました。
そこで提案してもらったのが、落ち感のあるレーヨン素材を使った、モノトーンの小花柄のワンピース。開襟で首周りに抜けを作って、インナーにはブラックのタートルネックカットソーを重ねています。
色味が抑えられていたり、小物が少し辛口だったりと、いつもの自分より半歩先のロマンティックさという塩梅が気に入っています」
style 05
シンプルスタイルの日も
グレンチェックのコートで仕上げ
昨年発売し、佐藤自身も愛用しているウールのロングコート。手に取った方全員が驚くその軽さがご好評いただき、今年は新たに「グレンチェック柄」を発売することになりました(11月上旬発売予定)。
やわらかなブラウンのグレンチェックに、よく目を凝らすと、ほんのりピンク色のラインが差し色として入っています。
佐藤:
「開発段階から、柄物のコートって、どうしても着た時の印象が強くなりがちなので、すぐに飽きてしまうんじゃないか、コーディネートを考えるのが難しいんじゃないかという懸念があったんです。
そこで、無地と同じような感覚で着られるグレンチェックがあれば、どの洋服にも合わせやすく、何年も飽きず定番的に着ていただけるのではないかと思いました」
「差し色を何色にするか、どのくらいの彩度で入れるかは最後まで悩んだのですが、私もスタッフも一番心惹かれた淡いピンクを選びました。この落ち着いたチェック柄の中にピンクが忍ばせてあるというバランスにグッときています。
昨年一シーズン、前身となるグレーのコートを着てみて改めて実感しましたが、コートが軽いって本当に快適です。肩への負担が全然違いました。ぜひ多くの方に、この嬉しい驚きを感じてほしいと思っています」
***
店長佐藤が今年の冬に思いを馳せた5つのコーディネートをご紹介しました。
寒さを我慢することなく、でもこの時期ならではのおしゃれもたのしみながら。今年は例年以上に待ち遠しかった秋、そして来る冬に向けて、なにを着ようかとワクワクしてもらえるとうれしいです。
今回全2回でお届けした佐藤の着回し企画は、また新たな季節がやってきたら不定期にお届けできたらと計画中です。その日まで、どうぞおたのしみに!
(おわり)
(すべてstyle02以外)
photo:滝沢育絵
styling:植村美智子
hair&make:吉川陽子
– 衣装協力 –
01、02:ツイードジャケット&パンツ、起毛ニットのコーディネート
バッグ ¥38,500 / MARROW(プレインピープル青山)
03:ふんわりカーディガンのコーディネート
キャップ¥7,920 / BENELLI MONTACONE(セムインターナショナル)
※税込価格で記載
– 掲載アイテムの問い合わせ先 –
プレインピープル青山|03-6419-0978
セムインターナショナル|092-622-5221
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