【スカーフ入門】フォーマルコーデ、シャツワンピにも。スタイリスト植村さんに聞く、スカーフ選びのコツ
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最近、スカーフが気になります。
いつもより少しおめかししたいとき、なんだか首元がさびしく感じるとき。スカーフをきゅっと結んで出かけられたら素敵だなあ、と。
いろんなデザインのものがある中で、自分に似合うスカーフって、どうやって選んだらいいのでしょう?
▲オリジナルスカーフ開発の段階から伴走してくださった植村さん
「スカーフ初心者さんでも、まずはこれさえ覚えておけば大丈夫」という選び方や着こなしのコツを知りたくて、商品ページやおしゃれ特集でおなじみのスタイリスト・植村美智子さんに聞いてみることに。
本日新柄が発売となった当店オリジナルのスカーフを例に、ポイントを教えていただきました。
巻き方は商品ページで詳しくご紹介していますので、よろしければ参考になさってくださいね。
「日常に、ひとさじの憧れを」
色づかいにこだわったシルクスカーフ
自分に似合うスカーフの選び方って?
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色も柄もさまざまなスカーフ。何を基準に選んだらいいのでしょうか?
植村さん:
「顔まわりに巻くスカーフは、鏡を見たときに真っ先に目に入るアイテム。まずは自分が『好きだな』と感じる色や柄のものを選ぶのが、いちばんだと思います。
とはいえ、自分に似合うのはどんなスカーフだろう?と考えると、迷ってしまうこともありますよね。
そんなとき覚えておいていただきたいポイントは、トップスの色との相性。ご自身のワードローブにはどんな色の洋服が多いか、確認してみましょう」
トップスと同系色のスカーフを選びましょう
植村さん:
「基本的にトップスと同系色のスカーフを選ぶと、自然になじんでくれるので、気負わず身につけやすいですよ。例えばオリジナルのスカーフ4色なら、上の写真のように。
複数の色が使われているスカーフの場合は、縁(フチ)の色やベースの色を基準にするとなじみやすいです」
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植村さん:
「ベースとなっている色……というと難しく感じるものもあるかと思うのですが、このスカーフって何色?と聞かれたときに浮かぶ色、と考えていただくと判断しやすいかもしれません」
白・黒トップスの場合は?
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では出番の多い白や黒のトップスにも、同系色のスカーフを選ぶのがいいのでしょうか?
植村さん:
「白や黒といったベーシックな色のトップスは、幅広いデザインのスカーフと合わせやすいアイテムなので、もっと軽やかに選んでいただいていいですよ。スカーフ全体が同系色でなくても、柄の一部に白や黒が使われているものがおすすめです。
ちょっとコントラストが強いかも?と感じるときには、トップスの色に合わせて、スカーフの白や黒の部分が多めに見えるように調整しながら結ぶと、よりなじんでくれます。
とはいえ、きちんと結ばなきゃ!と気負いすぎなくて大丈夫。一度結んでみてから、鏡を見ながらつまんで出したり、ねじって中に入れ込んだりすればいい感じになります」
おすすめのスカーフコーデって?
『スカーフは、トップスの色になじませる』という基準が分かると、ぐんと選びやすくなりそうです。では手持ちの服に結んでみるとどんな雰囲気になるのでしょう?
今回はフォーマルシーンと、いつものお出かけでのおすすめコーデをお聞きしました。
フォーマルシーンに似合うスカーフ。
卒業式・入学式で、印象を変えたいときにも◎
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植村さん:
「まずは、卒業式や入学式などフォーマルシーンでのスカーフ合わせを。例えば『ハレの日フォーマル』シリーズにスカーフを結ぶなら、ネイビーの色味になじむ『グレー』『ブルー』との相性がいいですね。
2色ともベースの色が落ち着いた寒色で、服との間に自然なグラデーションが生まれます。さらりと結ぶだけでも、だいぶ印象が変わりますよね」
▲『ブルー』をつけてみました
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▲お花の部分のイエローがよく見える位置になるようにつけると、こんな感じで印象が変わります
植村さん:
「同じスカーフでも、イエローが多めに見えると元気な印象に。さまざまな色や柄があしらわれているスカーフなら、結び方によって印象の変化も楽しめます。
卒業式と入学式など、雰囲気を変えたい!というとき、スカーフが一枚あれば、頼れる存在になってくれますよ」
初心者さんにオススメのコーデは、
シャツワンピース×スカーフ
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では、いつもの服装にスカーフをプラスしたいときにはどんなアイテムがおすすめですか?
うまく結べなくても、ソワソワしないコーデを知りたいです。
植村さん:
「それなら、一番におすすめしたいのはシャツワンピとの組み合わせ。
ワンピースならきれいめな印象のアイテムなので、スカーフの雰囲気に合いやすいんです。ボトムスに迷わなくていいのも気が楽ですよね。
中でもシャツワンピは襟がついているので、襟の中にスカーフを入れ込めばOK。結び方がラフでも素敵に見えますよ」
▲つけたのは『グレー』。両サイドは、無地の部分が多めに見えるように結びました
植村さん:
「ストライプなどの柄アイテムと合わせるときには、スカーフの無地部分が多めに見えるようにすると、柄×柄でもバランスがとりやすくなります」
▲ブルーなどのクールな色のスカーフには、シルバーアクセを合わせて。「スカーフだからと難しく考えず、洋服に合わせるときと同じ感覚で楽しんでくださいね」と植村さん
植村さん:
「首元が深めに開いたシャツワンピなら、こんなスカーフの結び方も簡単でおすすめです。
三角形に折ったら首の後ろで結び、首元の隙間を埋めるように軽く整えます」
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植村さん:
「結ぶときにスカーフの両端を持ってピン、と張ると、コツ要らずできれいなドレープができます。そのままドレープを保つように首元まで持っていくとスムーズですよ」
▲シャツワンピ以外のワンピースも、同系色のスカーフで色をなじませると◎
スカーフとボーダーが合うんです
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植村さん:
「もうひとつおすすめなのが、ボーダーのカットソーとの組み合わせ。
スカーフとボーダーって、とっても相性がいいんです。スカーフに柄があっても、かわいくコーディネートできますよ」
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植村さん:
「ボトムスは白いスカートやパンツ、デニム、チノパンなど、シンプルなものを選ぶと合わせやすいです」
▲アクセサリーは、あたたかみのあるグリーンの色味に合わせてゴールドに
植村さん:
「このスカーフの『グリーン』は、あたたかみのある、肌なじみがいい色味。
ボートネックの隙間はあえて埋めずに結んで、程よく抜け感を出してみるのもおすすめですよ」
***
「少し遠いけれど、なんだか気になる」そんな存在だったスカーフ。シンプルな選び方の基準ができて、ぐっと距離が縮まったように感じました。
ずっとスカーフを合わせてみたいと思っていた、あのワンピースならどんな色がなじむだろう。もしかしたら、あのスウェットにも似合うかも。
これからのおしゃれが、もっと楽しくなりそうな予感です。
photo:滝沢 育絵
植村美智子
スタイリスト。雑誌や広告などで活躍し、2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」もスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)などがある。
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