おにぎり試食会レポート
デザイナー 村田
つい先日のこと。
当店メルマガで連載中の「おにぎりカフェ体験記」を綴ってくれている本人、
高見佳乃さん こと ヨッチャンが我が家へ来て「おにぎりカフェ試食会」なるものをやりました。
私達もヨッチャンの話を聞くだけではなくって、実際にヨッチャンの手で握られた「おにぎり」を味わってみたいと思ったからです。
話に聞いて味や食感を想像してみるのと、実際に自分の口に入れてしっかりと味わうのとでは、ヨッチャンが書いてくれている文章を読む時の実感が違ってくるのではないかなと思って・・・。
ヨッチャンがストックホルムでONIGIRI CAFEを営んでいた時と、おんなじ具材で、おんなじ段取りで作ってみてもらいました。
ヨッチャンが作ってくれたおにぎりは以下の3種類。
・梅
・鮭
・昆布
たしか映画「かもめ食堂」は「梅・鮭・おかか」でしたっけ!?
ヨッチャンのは「おかか」のところが「昆布」でした。
鮭はスウェーデン人が食べやすいようにバターでじっくりと両面をソテーした後、フライパンの上で鮭の身をほぐして、おにぎり用の具材にするヨッチャン。
誰かが料理をしているところを見て、台所に立っている後姿や、道具を持つ手つきが美しいなって思うことがあるんですけど、ヨッチャンの場合もそうでした。
カメラのレンズの向こうでヨッチャンが菜箸を使って丁寧に鮭の身をほぐす姿がなんか綺麗だな〜と、撮影しながら見とれた私です。
さてさて、具材の準備も整い、いよいよ本当の「おにぎり」開始。
それぞれの具材を順番に、手のひらにのせたご飯のくぼみに詰めて、丁寧に一個一個握っていきます。
ヨッチャンがスウェーデンでオニギリを流行らせたいと思った理由が、ヨッチャンがオニギリを握っている姿を見て、何となく分かったような気がしました。
こういう人の手の温もりによって握られた、気軽に食べれるフードというものが、スウェーデンにはないんですね。
お寿司まではいかない、もっと気軽に簡単に食べれて、気持ちが温かくなるようなものが。
歩きながらでも、公園で寝そべりながらでも、かぶりつけるような美味しい食べ物が日本にはあるんだぞ〜ってことを、ヨッチャンは伝えたかったのかもしれないです。
ヨッチャンがおにぎりを握る丁寧な動作を見て、そんなことを思いました。
さてさて出来上がった沢山のおにぎり達。
ひとつひとつを海苔で巻いて、おにぎりの三角のてっぺんにお揃いの具材をチョコンと乗せて、はい!できあがりです。
おにぎりをこんなにも「美味しそう!」と思い唾を飲んだのは久しぶりかも。
参加メンバーもみんな同じだったようで、お皿の上のおにぎり達はあっという間になくなってしまい、私達のお腹の中におさまりました。
本当に美味しかった。美味しいものはシンプルに美味しいです。
私達は日本人だから「おにぎり」という食べ物がごくごく身近にあるけれど、こうやって遠くから改めて見直してみると、これを得体の知れない食べ物だと思う国民もいるわけで、そういう環境のなかでいきなりONIGIRI CAFEを開いたヨッチャンの肝っていったい・・・何かがドンとすわっているんですね、きっと。
本人はいつもこの話をすると、ただ楽観的なだけだと謙遜するけれど、やっぱり私はそういうチャレンジというか、今までにはないことを、しかも慣れない環境で一人で始めたヨッチャンを尊敬します。
ヨッチャンが握ったおにぎりを実際に味わってみて納得のいったことが色々とありました。
そんな美味しいオニギリだけれど、カフェで出し始めた頃は本当に苦労が耐えなかったようで・・・
今後の記事の更新が私も楽しみです。
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