特集│フィットする暮らしのつくり方-柳沢小実さん編。ルールその3:『身軽に暮らすために収納を工夫する』
編集スタッフ 齋藤
本日は、柳沢小実さんのフィットする暮らしのつくり方
ルールその3 『身軽に暮らすために収納を工夫する』をお届けします。
好きなもの・お気に入りのものは誰でも増えていってしまうもの。
でもそれらが散らかったり収納場所に困るようでは
気持ちよく所有できませんよね。
本日お届けする柳沢さんのルールには、好きなものを持ちながらも、
それを負担にしない・負担にさせない収納の工夫が登場します。
わたしたちが柳沢さんの暮らしをのぞかせていただいて強く感じたイメージが
好きなものに囲まれているようで、どこか旅の途中のような身軽さでした。
その秘密をとことん探らせていただきましたよ。
どうぞお楽しみください!
好きなものを所有しつつも、負担にならない収納の工夫
布は色を分けて収納しています。
布が大好きで、ついつい集めてしまうという柳沢さん。
ご自身の本づくりで、撮影をするために布を使うことも多く、
使いたいときにサッと取り出せることを考えられたそうです。
柳沢さん(以下敬称略):
「布類は、寝室のこのクローゼットにあるワゴンの下2段を使って収納しています。
一段は白っぽい布、もう一段はそれ以外の色や柄ものを入れていますよ。」
齋藤:
「こうして収納してあると、使いたいときにワゴンのカゴごと
撮影スペースに持ち出すことも簡単ですね!
布が増えて困っているお客さまも多いと思うので、
この色別の収納方法は私を含めとても参考になります。」
食器は3箇所に分けて収納しています
食器も、気づくとどんどん増え収納に困りがちなものだと思います。
柳沢さんのお家にも、食器はたくさん。
でもなんだか見た目にとってもスッキリとして、取り出しやすそう。
ここにも柳沢さんのルールがありましたよ。
齋藤:
「リビング・ダイニングスペースには、食器棚が2つあるんですね!
収納する食器を食器棚別で分けていらっしゃるんですか?」
柳沢:
「はい。まずこの食器棚は、引越し後に新しく購入したもので、
グラス類をしまっています。ここは席についたお客さまに近いので
お家でみんなでご飯を食べるときにはお客さまにもグラスを出すのを
手伝ってもらっていますよ♪」
ヴィンテージのものや特別なときのための、
繊細なグラスなどが奥に向かって縦に並んでいます。
取り出しやすさを考慮して、
奥行きがありすぎないものを探されたそうですよ。
柳沢:
「こちらには、お皿類を収納しています。
これは、実は本棚として売られていたのですが
奥行きが程よく浅かったこともあり、食器棚として使っているんです。
扉の近くに置いているので、キッチンとの行き来もしやすいですよ。」
齋藤:
「お皿の数が多いのに、スッキリとした印象を受けるのですが、なぜでしょう?」
柳沢:
「大きさや形状はある程度絞り込んで買うようにしているんです。
よく使う大きさのお皿って大体同じなんですよね。
購入する前に、これはちゃんと仕舞えるのかな?と、一呼吸置いて考えていますよ。」
キッチンにあるシェルフには、パン皿や、
食器棚に入らないサイズの大皿が収納されていました。
お皿の向こうに見える数の揃ったグラスは、
お酒好きのご友人のためのものだそうです。
グラス類はダイニングテーブルの傍、お皿は扉の近く、
そして大皿や頻繁に使うパン皿はキッチンに。と
用途によって収納する場所が変わるのは、
生活する上でも実はとても暮らしやすいのではないかな?と思いました。
また、食器を買足すときの一呼吸の自問自答も、大事な工夫ですね!
本は持ちすぎず、循環させます
エッセイストというお仕事柄もあり、本や雑誌は月に20冊は買うという柳沢さん。
そんなに多いと、家中が本だらけになってしまうのでは、、?!
と思ってしまいますが、本棚はとってもスッキリ。
その理由は、柳沢さんの本にまつわるルールにありました。
齋藤:
「私は本や雑誌が好きで、毎月どんどん増えていってしまい、
本棚が足りないくらいなんです。
柳沢さんの本棚は何故こんなにスッキリされているんでしょう?」
柳沢:
「一番はおそらく、“持たないと決めている”ことだと思います。
雑誌は流れていくものと考え、切り抜いてファイリングをし、残しません。
本は、希少本やよっぽど繰り返し読むもの以外は、趣味の合う友人などにあげてしまうんです。
持たないと決めると、どうするか悩むこともなく、スッキリするのかもしれませんね。」
また、本の並べ方にも柳沢さんなりの工夫がされていました。
柳沢:
「本は、図書館方式でジャンル別に並べていますよ。
ファッションやエッセイ、暮らしや食べ物、、というように♪
そうすると本を探すときにも便利なんです。」
そして、本棚の上段は本は置かず、お気に入りの雑貨などを
飾るスペースにしていらっしゃいました。
こうしてあると、一層見た目がスッキリしますね!
雑誌類は、スクラップをしてスマートに
雑誌類はスクラップをして残さないという柳沢さん。
そのスクラップの様子も見せていただきましたよ。
柳沢:
「料理のレシピって、管理するのが大変ですよね。
気に入ったページに付箋をしておいても、結局作りたいときに
見つけづらかったり、、」
柳沢さんは、レシピをA4サイズに統一し、ファイルに入れているそう。
グラス類の入った食器棚の最下段が『レシピ』のファイルの居場所。
主菜、副菜、ごはん・汁・その他、、というように
カテゴリー別にファイリングされていました。
これなら、作りたいときにすぐに見つけられ、献立を作るときにも
大いに役立ってくれそうですね~。
他にも、編み物図案のスクラップや
ファッションのスクラップ、
インテリアなど様々なファイルやノートがありました。
雑誌類は、残さないでファイリング。と決めていると、
これはこっち、これは、、というように流れができ
迷ってどんどんたまっていくようなことが無くなるように思います。
どうしても増えてしまいがちな、布や食器、本。
それらと付き合いながら身軽に暮らすのは難しいと感じていました。
柳沢さんはそれを実現するために、
使うきっかけや動線を意識して収納の場所を決め、
ものを選ぶ時点で家にやってきたときの収納の姿を想像し、
持たないと決め、循環させるという
『身軽に暮らすための収納の工夫』を生活の中で実践されていました。
あらゆるものがあるわけではなく、柳沢さんの身の丈に合った、できるだけ身軽な暮らし。
そんな様子が、柳沢さんの日々の工夫から生まれているようでした。
明日はいよいよ最終話。
『柳沢さんと北欧の、いい関係 』をお届けします。
愛着のある北欧のものを見せていただきながら、
店長佐藤も一緒に、テーブルを囲んでたっぷりお話をしましたよ。
どうぞお楽しみに!
・柳沢小実さんのHPはこちら⇒☆
・柳沢小実さんの著書の一部はこちらです。 ↓↓↓
気持ちいい暮らしの必需品 柳沢 小実 大和書房 2013-01-17 |
忙しくてもていねいに暮らしたい人の家しごと 柳沢 小実 大和書房 2012-03-16 |
シンプルな暮らしの設計図 柳沢 小実 講談社 2011-12-16 |
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もくじ
◎プロローグ :柳沢小実さんを訪ねました。(1月28日更新)
◎フィットする暮らしのつくり方:その1 「自分らしく家をしつらえる」(1月29日更新)
◎フィットする暮らしのつくり方:その2 「お気に入りのモノを自分らしく使う」(1月30日更新)
◎フィットする暮らしのつくり方:その3 「身軽に暮らすために収納を工夫する」(1月31日更新)
◎最終回:柳沢さんと北欧の、いい関係(2月1日更新)
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