特集│フィットする暮らしのつくり方-柳沢小実さん編:最終回『柳沢さんと北欧の、いい関係』

編集スタッフ 齋藤 編集スタッフ 齋藤

柳沢小実さんの、フィットする暮らしのつくり方をお届けする特集も、
本日で最終回を迎えました。

今日の更新では『柳沢さんと北欧の、いい関係』をお届けします。

わたしたちは今回、柳沢さんに取材をさせていただくにあたり、
お話を伺いたかったことの一つに、北欧のことがありました。
柳沢さんの著書に北欧のものがしばしば登場したり、
過去にも北欧に関する著書を出されていることを知り、
ぜひお話を伺ってみたい、と思ったのです。

すると、聞けばきくほど、柳沢さんと北欧は根っこのほうで繋がっていて、
柳沢さんの一部を作ったと言ってもいいくらい大事な存在でした。

わたしたちが持参したパンを柳沢さんにセッティングしていただき、
テーブルを囲んで佐藤や私も一緒にお話しさせていただきましたよ。 
ぜひ、お客さまも寛いで楽しくお読みいただけたらと思います。

幼い頃から、北欧はいつもそばにありました。

柳沢さん(以下敬称略):
「わたしの実家には、実は当たり前のように色々なものに混ざって、北欧のものがあったんです。なので、生まれた頃からそれらを北欧のものとは知らず、日本のものやアジアのものと一緒になって囲まれながら育ちました。ARABIAのアネモネの食器やグスタフスベリの置物、Rostiのトレイやサーバーなども、“外国のもの”として家の中に自然にありました。それが北欧のものだと知ったのは、ずっと後になります。」

佐藤:
「何かの拍子に北欧に目覚めたというのでは無いのですね!
すると、北欧のことはどんなふうに意識するようになったのですか?」

柳沢:
「雑誌などでちょっとずつ北欧のものを見るようになったら、わたしが今まで好きだったアレやコレは北欧のものだったんだ!と分かったんです。そうなったら俄然“行ってみたい!”と思うようになりましたね。その頃には、北欧のものは自分の暮らしに既にずいぶん馴染んだ存在でした。」

幼い頃から暮らしの中に北欧のものが在った柳沢さん。
そんな柳沢さんが初めて北欧に行ったのは20代半ばの時だったそう。

北欧の旅は、ひとつひとつが確認作業のようでした。

佐藤:
「北欧へ行ったときの印象は、いかがでしたか?」

柳沢:
「空気が青みがかっている印象を受け、とても独特だなぁと思いました。そして何より、なにもかもが綺麗だなぁと。全部が洗練されていて、モダンってこういうことかって。人もとっても親切で、かといって押し付けがましいわけでもなくて。すべてが気持ちよかったんです。こんなに馴染む国があるんだ!と嬉しくなりました。」

佐藤:
「あ!それ、分かります。私の場合、面白いくらい体調が良くなったんです。代謝がよくなって、行ったのは冬だったのにも関わらず、身体がぴょんぴょん軽かったんです。笑」

柳沢さんは、このときの旅がきっかけで北欧に関する本“スカンジナビア・ノスタルジア”を出版されました。(現在は絶版)

柳沢:
「そして、北欧を旅してみて、自分が北欧に惹かれるのって“懐かしさ”や自分の根っことして知らず知らずのうちに埋め込まれていた“原風景”によるのかもしれない、と感じました。小さい頃から当たり前のようにあった北欧のものは、新鮮で憧れの対象というわけではなくて、旅の中でそれらに触れ合っていると、自分の内側からノスタルジックな気持ちが湧き出てくるような感じだったんです。ちょっと表現は違うかもしれないけど、実家に行くような、自分の育ってきたルーツを辿るような不思議な気持ちでした。」

佐藤:
「そうかー。外から刺激的な新鮮さを受けるというよりは、自分の内側に向き合って過去を辿っていくようなものだったんですね。そうすると、さらにお聞きしたくなってしまったのですが、旅から帰ってきてからの生活で影響を受けているようなことはあったりされるのでしょうか?」

柳沢:
「うーん、改めて考えたことは無かったのですが、そういうことは少ないかもしれません。でも、だからこそ何度もくり返し訪れているのでしょうね。北欧の空気をもっと感じて、自分の生活に取り込みたい。そこに身を置いて、人と会話をして、食事をして、街を歩いて、うつわや道具などを手に入れて家で使う。これから時間をかけて、その答えを探していきたいです。」

北欧を旅してみて、自分の中に埋め込まれていた
原風景を見たような気持ちを抱いたという柳沢さん。

そんな柳沢さんに“北欧のもの”について聞いてみました。

柳沢さんの暮らしにフィットする北欧のもの

柳沢さんの暮らしの中に、北欧のものがあるって、どういうことでしょう

柳沢:
「わたしの場合、北欧のものが暮らしの中にあるというのは、すごく自然なことなんです。そしてそれがあると、暮らしがちょっと楽しくなって、お家の中での時間を豊かにしてくれるような。そこに惹かれます。身の丈にあったオシャレさがあるのかな?とも感じますね。あと、使う人の気持ちをすごく考えているのも、北欧のものの特徴かもしれないなぁと思います。だから自然に、家の中に取り入れたくなる。」

柳沢さんのお家の食器棚で、周りの和食器と調和しながらも存在感を放っていたのは、
ARABIA社のブラックパラティッシのお皿。
柄ものの器は少ないそうですが、ブラックパラティッシのお皿は
他のお皿と全くけんかしなくて、驚いているそうです。

柳沢:
「北欧の食器って、幅広い世代に丁度良くフィットして、暮らしをよく見せてくれるように思うんです。持つ人を選ばないんですね。だから飽きが来ず長く使える。和食や日本の家に合うこともあって、確信を持って手に入れられるのが、私にとっての北欧の器です。」

お気に入りの食器は?と伺ったときに、
ニコニコしながら照れくさそうに教えてくださったのは、
このARABIAのアンティークのカップ&ソーサーでした。

柳沢:
「北欧を旅したときに、アンティークショップで出会いました。もう、見ているだけで幸せなくらい大好きなカップ&ソーサーです。薄手で華奢なつくりだから気をつかうけれど、こんな特別感のあるものがあってもいいかも、と持ち帰りました。これを使うと、ひと休みの時間が本当に特別な心地良い時間になるように思います。」

佐藤:
「ほんとうに、素敵なカップ&ソーサーですね。こういうものって、自分がおばあさんになったときに使っているのを想像してみると、すごくいいなぁと思うんですよね。さきほどのブラックパラティッシも、年齢が上がるほどに好きになっています。」

柳沢:
「ええ、同感です!北欧の器って、自分の親くらいの方が使ってもすごくすてき。20代の頃の過去の自分も使っていたし、今も勿論使う。そして未来の自分にも持っていて欲しいですね。」

佐藤:
「(一呼吸置いて)私も、当店でお買い物をして下さったお客さまの人生の先に、そういうものがあったら嬉しいなぁと心から思います。」

ほかにも、柳沢さんの家にある北欧のものたちを見せていただきました。

(美しい色彩の繊細なブランケット)

(北欧のあみ棒。なんだかレトロな雰囲気ですね。)

(リサ・サーソンのオブジェは食器棚の奥にひっそりと。)

(アザラシのワインオープナー/栓抜き。おちゃめな顔に気持ちが緩みますね。
手前のうつわはビョルン・ヴィンブラッドのもの。大好きなアーティストだそう。)

ここまで、北欧についてのお話をたっぷり聞かせていただきました。

お話を聞きながら、柳沢さんにとって北欧は、これまで旅をしてきた他の多くの国のように、
柳沢さんの“今”を形作っている大切なパーツなのだなあ、と感じました。

・・・・・・・・・・

さて、『柳沢小実さんの、フィットする暮らしのつくり方 』を
プロローグから3つのルール、そして北欧との関係について
5日間に渡りお届けしてきたこのコンテンツはお楽しみいただけたでしょうか。

柳沢さんの暮らしは、生活って気張る必要はないんだ、
素敵ばかりを追い求めるのではなくて、一つ一つを見つめ、できることを知り、
自分の暮らしと対話しながらも楽しく過ごしていくものなんだと
教えてくれたように思います。

このコンテンツが、お客さまそれぞれの
“フィットする暮らし”をつくるヒントになったら嬉しいです。
焦らず、楽しく、チャーミングにつくっていきたいですね。

5日間、本当にありがとうございました!

それでは最後に、柳沢さんにバトンタッチして、
この特集を終わらせていただきます。

柳沢さんにとって「フィットする暮らし」ってどんなものですか?

料理をする、ごはんを食べる、服を着替える、掃除や洗濯をする、本を読む、たまに床にブランケットを敷いて昼寝をする、テーブルの脚に小指をぶつけてあいたたた。
素敵さももちろん大事だし、もちろん追求していきたいけれど、暮らしってつまるところ毎日の生活で、そこにはきれいごとではすまない事もたくさんあります。そのひとつひとつに目を向けて、そっくりそのまま受けとめること。恰好つけないこと。それが、私にとっての「フィットする暮らし」です。
部屋づくりに際しては、ほとんど物が出ていないモデルルームのような状態よりも、ちょっとごちゃっとしているくらいがチャーミングだと思うから、普段も取材を受けるときも、生活感をなくしすぎないように心がけています。好きなものはしまいこまずに、見えるところにいくつでも飾る。時たま目に入った時に、ふっとなごむ。うるおいってそういうことかな、と感じています。

柳沢小実

・柳沢小実さんのHPはこちら⇒
・柳沢小実さんの著書の一部はこちらです。 ↓↓↓

4479782575 気持ちいい暮らしの必需品
柳沢 小実
大和書房 2013-01-17

4479782419 忙しくてもていねいに暮らしたい人の家しごと
柳沢 小実
大和書房 2012-03-16

4062173786 シンプルな暮らしの設計図
柳沢 小実
講談社 2011-12-16

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もくじ

◎プロローグ :柳沢小実さんを訪ねました。(1月28日更新)

◎フィットする暮らしのつくり方:その1 「自分らしく家をしつらえる」(1月29日更新)

◎フィットする暮らしのつくり方:その2 「お気に入りのモノを自分らしく使う」(1月30日更新)

◎フィットする暮らしのつくり方:その3 「身軽に暮らすために収納を工夫する」(1月31日更新)

◎最終回:柳沢さんと北欧の、いい関係(2月1日更新)


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