特集|コンディションを整える日々の習慣。第3話:小川奈緒さんに聞く、”いい仕事”をするためのコンディション。
編集スタッフ 田中
7月28日から5日間で、編集者・文筆家の小川奈緒さんに、仕事や家族との暮らしを快適にするコンディションの整え方について、お話を聞いた特集をお送りしています。
■第2話:小川奈緒さんの選択、
好きなことを仕事にするということ。
■第3話:小川奈緒さんに聞く、
“いい仕事”をするためのコンディション。
■第4話:小川奈緒さんに聞く、
からだのコンディションの整え方。
■第5話:小川奈緒さんに聞く、
住まいのコンディションの整え方。
小川奈緒さんの、ある一日。
今日からは、小川奈緒さんの「いい仕事をし、楽しく暮らしていくための日常」をちょっぴりのぞかせてもらい、小川さんなりのコンディションの整え方をお届けしていきます。
まず、はじめに小川さんのある1日を追ってみました。
時間軸をお聞きして感じたのは、リズムを作り、常にフラットな状態を保つ努力をされているということ。
私たちも、少し取り入れてみたり真似してみたいことも出てくるかもしれません。
■ある1日のスケジュール■
A.M. 5:00〜5:30 起床
庭の水やり、メールチェック、ブログの更新など
A.M. 6:45〜 朝食づくり
A.M. 7:00 家族3人で朝ごはん
A.M. 7:30〜8:30 家事と身じたく
皿洗いやリビングとキッチンの簡単な掃除、洗濯、ゴミ捨て、自分と子どもの身じたく。
A.M. 9:00〜 仕事開始!
子どもを保育園に送ったら、帰宅して仕事開始。
A.M. 11:00〜11:30 コーヒー休憩
夫・高弘さんと縁側でコーヒーを飲んで一息。ここでひらめいたアイデアや膨らんだ企画も多いのだとか。
P.M. 13:00〜 昼ごはん
午後もしっかりと集中したいので軽めに済ませます。執筆がのっているときは、食べないことも。
P.M. 17:30〜 仕事を切り上げ、保育園へお迎え
P.M. 18:00 夕食づくりにとりかかる
夕食の準備もイチからではなく、下ごしらえはできるだけ朝食のあとや昼間のうちにやっておく。
P.M. 18:45 晩ごはん
P.M. 19:15 家事や片付け
お風呂掃除や皿洗い、洗濯物をたたんだり。単純作業は子どもと一緒に遊びながらやるのが手伝ってもらうコツ。
P.M. 20:00 ちょっとした仕事(メール返信、翌日の準備など)
ウェブショップのお買い上げ商品があるときは、この時間に丁寧に梱包。余裕があれば子どもと遊ぶ。
P.M. 21:00 子どもと入浴後、ストレッチ
ストレッチポールを使って、身体をほぐすのが習慣。
P.M. 22:00〜22:30 子どもとともに就寝
いい仕事は、インプットとアウトプットから成り立っている。
都心からは少し離れた郊外に暮らし、自宅で過ごす時間が多い小川さん。都内での打ち合わせや、取材などで電車にのって出かけるときの読書は、貴重なインプットの機会です。家ではそういう時間を持つのが難しいため、考えを巡らせるのにもいい時間なのだそう。
慌ただしい日々の中、アイデアが浮かんだら忘れないようにすぐにiPhoneのメモへ。頭のなかの断片的な思いをざっくりと、入力しておいて後で見返すのだとか。
小川さん(以下敬称略):アイデアが浮かぶのは、身体が軽くフラットな状態になっているヨガの後が多いですね。ブログのアイデアや企画のタイトル案などとにかくいろいろと書きこんでありますよ。
毎日のブログは、小さなアイデアの宝庫。
ご夫婦で運営するウェブサイトでは日々ブログを更新しています。何気ない暮らしの風景が、一枚の絵のように浮かび上がり毎日訪れるのが楽しいサイト。
このブログは早朝に書いたり、仕事前に書くことが多いそうで、いい準備運動になっているといいます。
小川:ブログは私のなかで色んな意味を持っています。ここで小さくアウトプットすることで、後々企画になったり。もうひとつ、仕事に集中する前の言葉が出てきやすい状態にもっていく準備運動のようなイメージ。
小さなアイデアを大きく育てるために。
ふわりと降りてきたアイデアの素、家庭のなかのこと、互いの仕事のことなどは、午前11時のコーヒー休憩のときに、縁側の椅子に腰かけて庭を眺めながら夫婦で話します。
ここで客観的な意見を言ってもらい、膨らませたり、ストックしておきます。人に話したり、書き出してみたりすることで整理され、そのアイデアの輪郭がくっきりと現れてきたりするのだそうです。
いい文章を書くには、きれいな部屋に整える。
ブログで言葉を紡ぐ準備運動を終えたら、いよいよ執筆へ向かいます。…と、その前にこれも大切な準備でした。
小川:潔癖性ってわけじゃないんだけど、キーボードが汚れていると落ち着かなくて。気合いをいれて書くときはササッとブラシで掃除してから。
“いい文章はきれいな部屋から生まれる”
と、なぜか信じていると小川さんは言います。
自分の場合、どんなときにスムーズに進んだか、経験を積み重ねた今、どんなスタイルが合うのかを見極めていくのも「整える作業」のひとつだなと感じました。
何よりも大切なのは、”仕事量の調節”
そして”いい仕事”をするのに、何よりも大切と仰ったのは仕事の量について。
常に次の企画を練れる状態であるよう、自分のキャパシティーが満タンにならないように心がけていると言います。
魅力的に感じる仕事でも、タイトなスケジュールで無理して引き受けてしまうと疲労困憊してしまい、家族のリズムまでも崩してしまいます。
とくに子どもが小さいうちは、そうなることは避けたいと、泣くなく依頼をお断りすることもあるとか。
小川:今やらないと絶対ダメ!な仕事は、それほど多くない気がしています。相手に誠意をもって今できない理由を伝えても、縁があればその相手との仕事のタイミングはいつかまた巡ってくる。欲張って、あれもこれもとやることがなくなってから、インプットもアウトプットもいい形でできるようになったんです。
小川さんの仕事場は、キッチンの隣。常に家事とともにある状態ですが、「それがいいのかも」とも仰っていました。
夕飯の後片付けが終わっても、まだ仕事が終わっていないとここへ来て、ちょっとだけ手をつけます。
そんなときは、娘さんが隣に座ってお絵描きをしていたり。なぜか高弘さんがコーヒーを飲みにきたり。
「こもりきろうとしても、できないんです。集中しきれないんだけどね(笑)」と小川さん。
だからこそ、娘さんが保育園に行っている間は仕事への集中力を高めているし、都内へ出る用事は一日にまとめてしまう。母として、働く女性として、立場を両立させるために、柔軟な姿勢としっかり力を出せる状態を整えていらっしゃいました。
明日は、忙しくフル回転するための「からだのコンディションを整える習慣」を教えていただきました。
風邪をひいたときの定番メニューなど真似できそうなヒントがありそうです。
では、明日もどうぞお楽しみに!
・小川奈緒さんの著書の一部はこちらです。 ↓↓↓
家がおしえてくれること 小川奈緒 小池高弘 メディアファクトリー 2013-10-15 |
もくじ
特集|コンディションを整える日々の習慣。
■第1話:小川奈緒さんの選択、
好きなことを仕事にするということ。
■第2話:小川奈緒さんに聞く、
“いい仕事”をするためのコンディション。
■第3話:小川奈緒さんに聞く、
からだのコンディションの整え方。
■第4話:小川奈緒さんに聞く、
住まいのコンディションの整え方。
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