特集|コンディションを整える日々の習慣。第5話:小川奈緒さんに聞く、住まいのコンディションの整え方。
編集スタッフ 田中
編集者・文筆家の小川奈緒さんに「仕事や家族との暮らしを快適にするコンディションの整え方」について、お話を聞いた特集をお送りしています。
■第2話:小川奈緒さんの選択、
好きなことを仕事にするということ。
■第3話:小川奈緒さんに聞く、
“いい仕事”をするためのコンディション。
■第4話:小川奈緒さんに聞く、
からだのコンディションの整え方。
■第5話:小川奈緒さんに聞く、
住まいのコンディションの整え方。
住まいのコンディションを整える。
今、小川さんとご家族が住むのは中古物件の一軒家です。
約4年前、この物件に出会ったときにひと目惚れしたのは、古い縁側と広い庭。
都内に出るのに少し時間のかかる郊外ですが、ここに訪れたひとは皆その家の持つ空気に包まれてしまうと思います!
リビングからの庭の眺望のきもちよさ、風通しのいい木造建築、ふっと安らげる場所だなと感じました。
すでに小川さん一家が住み、その表情を刻々と変化させているにしても、この物件を見つけたときの興奮は想像に難くありません。
最終話はリノベーションした住まいのコンディションのことをお聞きしました。
リノベーションした自宅。
築34年の建物は、縁側を残し、地盤の強化を中心としたリフォームで今の姿へ生まれ変わりました。
庇をのばした縁側や、二部屋あったリビングダイニングをひとつの空間にした、広々としてとっても気持ちのいい共有空間。
そんな自宅は家族三人の暮らしが営まれ、夫婦が仕事をする場でもあります。
その住まいのコンディションを整えることも、小川さんにとっては身体と心につながる大切な習慣でした。
庭の水やりから始まる一日。
朝、起床後はまず庭の水やりからスタート。
前の住人が植えた草花や木が、季節ごとに顔をだすのを約2年かけて把握してから、ご自身で少しずつ手を加えるようになったそう。
少し奥まったところにある一角には、ガーデンファニチャーを備えて朝ごはんを楽しむことも。
キッチンからも庭が見通せて、さらにリビングダイニング、縁側で窓の外とつながる景色を目にできる。それだけでもとっても贅沢な気分を味わえそうです。
季節をいちばん感じられるって、植物なのではないでしょうか。
芽がひらく、つるが伸びる、蕾が開く…ぐんぐん育つ植物の姿には気持ちを上向きにしてくれる力がありそうです。
心を整える掃除。
(左から)羊毛のほこり取りブラシ、Bshopで購入したちりとりとブラシ
「忙しくても掃除は最低限はする」という小川さん。とても忙しくて、シンクにお皿がたまったまま、ほこりが目に入っちゃうけど原稿を進めなきゃ…そんなときもあるのではと思ってしまいます。
小川:掃除の基準は自分の心がざわつかないこと。ひとによって違うのでしょうけど、私の場合、忙しいときもなるべく掃除はしておきたくなります。
そんな小川さんのお掃除を助ける道具を教えてもらいました。
上の写真は、ほこりとりセット。羊毛のブラシはシェードなど、ブラシは網戸の汚れや障子、欄間などの和風建築ならではの部分に使っているといいます。
method マルチクリーナー(ラベンダー)
こちらは、拭き掃除に使うスプレー。キッチンの脇のカゴの中にボロ布と共に置いてあり、コンロの汚れも壁、床などあらゆるところを拭き拭き。
市販の同じ効能のものでは、香りがきつかったり、ちょっと洗剤っぽさが残ったりするのが苦手だったそうですが、このスプレーはラベンダーの香りも
とても自然。気に入ってまとめ買いしているそうですよ。
マキタの掃除機
同じくキッチンにあるのがマキタの掃除機。いろいろな方の家で目にしますが、やはり決め手は使いやすさだそう。
小川:夫からのクリスマスプレゼントなんです。本当これのおかげでサッと取り出してほこりがとれると嬉しいし、気持ちがいいんです。
掃除機がクリスマスプレゼント…小川さん夫婦のプレゼント交換のアイテムは、ほとんどが暮らしの道具なのだとか。
日常で目にする道具から、家族の心配りを感じることができる。それって本当にいい空気だなと感じました。
Fuij カウンタークロス
一番熱弁してくれたのが、このクロス。大判の不織布で業務用のものだそうですが、キッチンでの台ふきんとして数日使ったら、新しいものに交換します。
小川:捨てる前に、床や壁拭きに使います。それこそトイレも。役目を終えたクロスをポンと捨てるとすっきりします。吸水性もよくて、真っ白っていうところもすごく気にいってるんです。
おしゃれなキッチンの扉から突然出てきたのには驚きましたが、デザインだけではなく実用性にも自分が使っていいと思ったものを取り入れるのも小川さん流。
住まいを整えることは、身体と心を整えることにつながる。
小川さんのブログのなかでも「インテリアをちょっと変えると家や部屋が活気づくのがわかる」と語っていることがありました。
日々、お家を手入れし、季節に沿った過ごし方を発見しては楽しんでいる様子が伝わってくる空間。
小川さんにとっては、住まいを整えることも自分や家族のコンディションづくりにつながっているように思いました。
コンディションを整え、したいことの実現に一歩近づく。
小川さんはいま、夫・高弘さんと一緒に著書の制作に取りかかっています。
「これからもずっと”もの書き”として仕事していくための大切な一冊になる」と、真剣な表情をしておられました。
小川:わたし、生涯仕事をしていたくて。そのために今は、ひとつひとつ階段を上っている感覚。コツコツ積み重ねて手応えを感じながら仕事していきたいんです。
すでに編集者・文筆家としてキャリアをもつ小川さんの口からは本当に謙虚な、そしてしっかりとした足音が聞こえてくるようなインタビューの時間でした。
小川さん、本当にありがとうございました!
今回は、編集者・文筆家の小川奈緒さんに、自分が心地よいと思えるコンディションをつくろうと感じたきっかけや、それからの暮らしについて伺いました。
とっても素敵なお住まいや、お仕事にむける真剣な眼差し。
すこし気後れしてしまいそうですが、「今、ちょっと仕事たてこんでて頭のなかぐちゃぐちゃなんだよねー」なんて笑う小川さん。まだまだ整え中なんだなとちょっぴり安心してしまいました。
掃除したり、ご飯を食べたり。好きなテレビをみて雑誌を読んで眠る…。
こんな日常のインプットがあって、多くの方は仕事など外に向けてアウトプットすると思います。
コンディションを維持するということはそんな二つの間にある通過点なのだなと気づけました。
この特集が、皆さまにとって「自分のコンディションを整える」ということを少しだけ大切に、身近に思えるきっかけとなれたら嬉しいです。
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
・小川奈緒さんの著書の一部はこちらです。 ↓↓↓
家がおしえてくれること 小川奈緒 小池高弘 メディアファクトリー 2013-10-15 |
もくじ
特集|コンディションを整える日々の習慣。
■第1話:小川奈緒さんの選択、
好きなことを仕事にするということ。
■第2話:小川奈緒さんに聞く、
“いい仕事”をするためのコンディション。
■第3話:小川奈緒さんに聞く、
からだのコンディションの整え方。
■第4話:小川奈緒さんに聞く、
住まいのコンディションの整え方。
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