【スタッフコラム】甘酸っぱいアイツと、あの日の人々
編集スタッフ 石川
特に好きな食べ物だなんて意識していなかったのに、気づくとついつい手が伸びている。よく思い出すと、小さな頃から食卓に出てくるたびに胸が高鳴っていたような……。
それが、あの赤くてまあるく甘酸っぱい、アイツ。そう、いちごです。
年末くらいからちらほらとスーパーで見かけ始め、1月も半ばになってくると、いよいよ手の届くお値段に。スーパーの果物売り場は一面いちごに埋め尽くされて、目にも鮮やかな今日この頃。お買い物に行くたび、気分はるんるんです。
などと言いつつ、実は自分がこんなにいちごが好きだなんて、つい一人暮らしを始めるまで、自覚がなかったんです。
自分でご飯の買い物をするようになって、自らスーパーに出向くようになった頃から、旬の季節には頻繁に、いちごをカゴに入れていることに気が付いたのでした。
そしてある日、なんとなくスマホのカメラロールを遡ってみていると、ほとんど毎年この時期に、いちごを堪能していることが判明。自分ってこんなにいちご好きだったのか、と半ば呆れつつ(笑)、ここ数年の私のいちご遍歴をご紹介します。
6年前:学生時代の友人と
▲古い写真なので、画質が荒いのはご愛嬌ということで……。
6年前は、横浜のホテルに、学生時代の友人数人といちごビュッフェへ。いちごのためだけに、わざわざ地方から駆けつけた友人も!
いちごスイーツをこれでもかとお皿に乗せた欲深い1枚に、我ながら苦笑してしまいました。
5年前:取引先の担当者さんと
5年前は、前職で親しくなった取引先の担当者さんとともに、休日に有名なパンケーキ屋さんへ。
選んでいたのはやはり、季節のいちごのパンケーキだったようです。
3年前:前職の同僚たちと
3年前は、前職の職場の親しい同僚とともに、いちご狩りへ。
いちご狩りは子どもの頃以来でしたが、ハウス一面いちご、という光景に子どものようにはしゃぎながら、もぎたてをたらふくいただきました。
そして、今年は……。
「い、いちごスイーツが食べたい……」
過去のいちご遍歴を遡っていたら無性にそう思ってしまった、先日の私。しかし、時刻は午後8時過ぎ。今からちゃんとお菓子を作るのは……。そこで色々と調べて行き着いたのが、この「いちごバター」。
いちごを細かく刻んで砂糖と一緒に温め、バターに混ぜ込むだけ。所要時間はわずか10分ほどで、バターのコクにいちごのつぶつぶ感と甘酸っぱさが混じり合う、お手軽なスイーツ(?)が完成です。
翌日の朝ごはんは、いちごバターとトーストで。思いつきで試しただけなのに、なんとも至福な時間になりました。
***
こうやって振り返ってみると、私はいちごを軸に、違う年のほとんど同じ時期の自分を定点観測するように、写真に収めてきたことに気づき、またその時間の流れにも想いを馳せたのでした。
ビュッフェに行った友人たちは今や、結婚したり、母になっていたり、仕事の都合で東京を離れていたり。取引先の担当者さんは、すでに退職されたとか。前職の同僚たちは、今どうしているだろう?
あの日あのときを一緒に楽しんでくれた人たちのことは、大好きないちごの季節が巡ってくるたびにこれからも思い出すことでしょう。今年は久しぶりに、みんなに連絡を取ってみようかな。
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