【缶詰をめぐる冒険】第1話:パッケージ買い!「かわいい缶詰」を食べてみた。
編集スタッフ 長谷川
知る人ぞ知るツナ缶の衝撃。
とある高速道路のサービスエリアにて。ふわふわと棚を眺めていたら、ドーンとたくさん缶詰が並んでいました。
地元ではもちろん、雑誌でも紹介され、知る人ぞ知るツナ缶であるらしい。ただし、お値段はいつも買うものの5倍くらいする。
うーむ、と一瞬思ったけれど、興味が勝ってひとつ買ってみました。これが「あと何個か買っておけば!」と後悔するほどおいしかった。身は肉厚でしっとりやわらか、浸かっているオイルの風味もよく、そのままでも調味してもおいしい。
それからすっかり「缶詰は、保存がきいて、手軽で、おいしいもの」と頭の中で印象が書き換わりまして、それこそ毎日のように缶詰を食べています。
気になる缶詰、試してみました!
スーパーで缶詰コーナーを見るようになってから、最近はパッケージがかわいかったり、高級な食材をつかっていたりと、手にしたくなる缶詰が増えたなぁと感じるようになりました。
そこで、この機会に未体験の缶詰をどっさり買ってトライしてみました。今日から3話の連載、題して「缶詰をめぐる冒険」に、どうぞお付き合いのほどを!
初回のテーマは「見た目がかわいい缶詰たち、お味はどうなのかしら?」です。
(※登場するアイテムは、スタッフが店舗またはインターネット通販で買ったものです。過去に購入したものを紹介しているため、現在手に入らないもの、パッケージの絵柄が変更になっている可能性もございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)
もくじ
並べても絵になる、陶器みたいな花柄の鯖フィレ缶詰。
青い花柄に目が惹かれる、マルハニチロの「La Cantine」シリーズ。陶器みたいな見た目だから、食器棚に並べても似合いそう。
使われているのはノルウェー産の鯖。皮や骨、血合いをとりのぞき、オリーブオイルに漬けてあります。キャッチコピーの「ワインにフレンチ・マリアージュ」の誘ってる感に、お酒好きな僕はまんまと誘われてしまいました。
ちなみに、ここでいう「フィレ」とは、「三枚におろして骨を抜いた魚の切り身」の呼び方だそうです(鯖にそういう部位があるのかと思って調べてしまいました 笑)。
側面までしっかり花柄。積み上げる時ってこの面が見えますものね。いい感じです。
とはいえ、「デザインが良くても肝心の味はどうなのかしら……」なんて、いじわるな表情を浮かべながら、いざ開封。
大きめの身がドン!とお目見え。漬かっているオイルも澄んでいて、このまま「こちら、鯖のフィレでございます」ってサーブできそう。
すっとフォークが入った身はしっとりしていて、缶詰にありがちな固さは感じません。噛んでいくと塩気を感じますが、このままつまんで食べられるくらいの加減。
なるほど、これはたしかにワインね、マリアージュね、と思いながら水をひと口グッと飲む(仕事よ早く終わりたまえ)。
そのままでもおいしいのですが、骨ものぞかれていて使いやすく、素材としての「プレーンさ」を感じるのでレシピに活用したいところ。漬かっているオリーブオイルごと、茹でたてのパスタと絡めるだけで一品仕上がりそう!
しゃれた雰囲気まとってます。パンパンに詰まったパンの缶詰。
まるでホテルのロビーか、高級なチョコレートの包装みたいな佇まいを感じるパンの缶詰。ボローニャFC本社の「缶deボローニャ(メープル)」です。
プレーン、チョコ、メープルと味のバラエティもありました。元々は京都の祇園でオープンし、評判を呼んだ屋台のパン屋さんからスタートした会社だそう。
「デニッシュの美味しさを缶にとじこめました」の言葉が楽しみになるのですが、パンの缶詰って「乾パン」くらいしかイメージがない……どちらかというとサクサク、パサパサした食感なのかしら……。
缶を開けた瞬間に、おおっ、ふわーっとメープルの香り。ほとんど缶いっぱいに、薄葉紙にくるまれたパンがみっちり入っています。
ずずず……と引き上げてみると、思ったより大きい! 大人の握りこぶし1つ半はあるかなと思えるほどの高さです。
生地はみっちり詰まっています。そして肝心のパサツキ具合は薄葉紙の効果もあってか、生地はしっとりしていて感じませんでした。香りも食感も、缶詰だと言わればければ気づかないくらい!
メープルの香りや甘さが主張しすぎていることもなく、やさしい味わい。トースターであたためてみたら風味、食感ともにアップ。甘いパンが食べたいなーと、ふと思った時に戸棚で見つけたら絶対嬉しくなります、これ。
かなり食べごたえがあるので、ひとつでしっかりお腹もふくれます。この美味しさで保存期間は3年。このパンの缶詰、すごい。主食になれる。
開けるところから楽しい!デンマーク生まれのお肉缶詰。
どこかレトロな配色とデザインが愛らしい、チューリップ・フード・カンパニーの「Danish Pork Luncheon Meat(デニッシュ・ポークランチョンミート)」。
なんでもランチョンミート業界では、このデンマーク生まれのTULIPと、アメリカのHormel Foods(ホーメル・フーズ)が二大巨頭だそう。ホーメルのランチョンミートは「スパム」と呼ばれている、あれです。
TULIPのランチョンミートは沖縄県でよく食べられていて、メジャーな商品だとか。
カギ状のパーツをつかって、巻きつけるように缶を開けていきます。
キッチンを通りかかったスタッフが「こうやって開ける缶詰、昔は結構あったよねぇ」と懐かしみながら手伝ってくれました。子どもの頃、お母さんに「やっといて〜」と声をかけられる定番だったそうで。
パカン!と開けるのはラクですが、キリキリとゆっくり進めていくうちに、中のランチョンミートが見えていくとテンション上がります。
1cm厚くらいで切って、何もかけずに、シンプルにソテーしてみました。お、塩気がキツくなくて、おいしい!
肉汁がきらきらと切り口に輝くのも食欲を増してくれますし、食感も軽めでいいですね。噛んでいるとうまみが出てくるので、ビールなんかをぐいーっと合わせると大変よろしいのではないでしょうか。「お肉食べてる感」がしっかりあって嬉しい。
そのまま食べるだけでなく、料理の素材として使いやすそうですし、沖縄に思いを馳せつつチャンプルーにしてもおいしそう。とかく塩加減が適量で、食感が軽めなのがいいなーと感じます。
積みあげたい!オリーブオイル漬けの “サヴァ” 缶詰。
イエローカラーが売り場でもひときわ目を引く、岩手県産株式会社の「Ça va?缶」。
「Ça va?(サヴァ?)」はフランス語で「元気?」と声をかける時の挨拶なのだそう。ネーミングも含めて、ポップな雰囲気が伝わってきます。
開けてみると、やわらかそうな大きな身と、たっぷりのオリーブオイルが登場。
よくある「水煮缶」を思い浮かべながら開けてみたのですが、たしかにこれなら「オリーブオイル漬け」の文字が似合いますね。
サバはやわらかく煮えていますが塩気はあまりないので、素材として使うのが良さそう。オリーブオイルも有効活用して、サラダに使ってみるとか。
定番のパスタも良さそうですし、他の具材も加えてアヒージョに仕立てるのも……あぁ、うん、ワイン持ってきます。
お家でサクッとバル気分♪ おつまみ缶詰でワインを。
ワインが飲みたくなったところで、お手軽に家バルが楽しめそうな、こちらのシリーズにも手を伸ばしてみました。
マルハニチロの「TINNED(ティンド)」シリーズから「牛肉のシェリー酒煮込」を。缶を開けたそばから、シェリー酒の奥行きのある香りに、トマトの酸味が合わさって、グッと食欲をそそってきます。
そのままでもおいしいですが、あたためるとお肉のホロホロ感が増してGood! ガーリックトーストとかリュスティックみたいな、ちょっとかたーいほそーいパンと相性が良さそう。赤ワインおかわりください。
もうひとつ、同じくマルハニチロの「CASA de BAR(カーサ・デ・バル)」シリーズから「マッシュルームとムール貝のアヒージョ」です。
なかなかスパイシーな仕上がり。マッシュルームのプリっとした感じは、「これが缶詰?」とちょっとびっくりするほどイイ線いってます。ムール貝も粒感はちゃんとあり、どちらかというと「しっとり」タイプの味わい。
全体的に味がハッキリしているので、パンやクラッカーなどのシンプルなものと合わせたら、ワインおかわりコースに突入できます。お店同様にグツグツのアツアツでいただきたいところです。
どちらの缶詰も量はそれほど多くないのですが、味わいがしっかりしているから、お酒と一緒なら満足感ちゃんとあり。オードブル感覚でいただくもよし、いくつか持ち寄って楽しむもよしでしょうか。
明日はご当地缶詰で、小さな旅に出てきます。
結論、かわいい缶詰は、本格派の味ばかりでおいしかった!おみそれしました!
見た目が良いから、キッチンカウンターや食品棚にポンと置いても絵になりますね。調理道具のひとつというか、雑貨的な楽しみで缶詰をそろえてみるのも楽しそうです。
お気に入りの缶詰は登場しましたか? 食料品店やインターネット通販で手に入るものばかりですので、気になったものはぜひお試しいただければ嬉しいです。みなさんの“愛用缶”も聞いてみたいところ!
明日公開の冒険譚では「家にいながら国内旅行!ご当地缶詰の実力とは?」をテーマにお届けします。
(つづく)
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