【インテリア特集】第2話:ボックス使いがポイント!料理がたのしくなるキッチン
編集スタッフ 二本柳
整理整頓で手に入れた!快適な家づくり。
インテリア連載vol.08は、ライフオーガナイザー・鈴木尚子さんのご自宅を訪れています。
出身でもある神奈川県に建てた一軒家で、家族4人暮らしの鈴木さん。
出産を機に家で過ごす時間が増え、それまで苦手意識のあった 「整理整頓」 とあらためて向き合うようになりました。
家族みんなが気持ちよく過ごせるように、まずは “お母さん” である自分がイライラしないように。そのためのすっきり片付いたインテリアには、心地よく暮らすためのヒントが詰まっていました。
第2話では、本人もお気に入りの場所であるというキッチンを拝見します。
(※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)
第2話
キッチンと収納
ここに立つのが寂しくならないような空間づくり。
現在はライフオーガナイザーとして外出することも多い鈴木さんですが、出産後は一時的に専業主婦へ。
当時は 「また働くことになろうとは思ってもいなかった」 と言います。
だから1日の大半をすごすキッチンは、リビングと同じくらいに大切な場所。「ここに立つのが寂しくならないような場所」 というのを大切にしていたそうです。
鈴木さん:
「キッチンスペースは、外に出しておくもの全てを “お気に入り” でそろえました。
料理をする時間がたのしくなるような、気持ちのいい場所にしたいと思って。
だから色でいえば、清潔感もあって好みのテイストの 『シルバー・黒・茶(ウッド)』 だけで統一しましたよ」
鈴木さん:
「具体的には、キッチンツールはIKEAやOXO(オクソー)で黒いアイテムだけを買いました。
トースターも流行や機能的なものは沢山ありますが、 “シルバー 黒 トースター” でネット検索したんです。それで見つけたのがCuisinart(クイジナート)の商品でした。かっこよくて気に入っています」
鈴木さん:
「カゴも大好きなので、キッチンの収納にはたくさん活用しています。
雑貨屋さんで買うこともありますが、実家からゆずってもらったものだったり、私が中学生の頃から愛用していたものも多いですね」
すべてのものに “枠” を設ける。
ボックス:不動技研株式会社で購入した吊り戸棚ボックス
お気に入りのものでそろえた、すっきりきれいなキッチン。
それを実現するためのポイントが “収納” にありました。
鈴木さん:
「調味料や缶詰、子供のお弁当グッズなど、ラベルが並ぶとごちゃついた印象になってしまうので、とにかくすべてを “枠” の中に入れることにしました。
さらに枠の中にはぎゅうぎゅうに収納せず、取り出しやすい余白を残します。『ここに入るだけ』 と決めたら余分な買い物もなくなったんですよ」
ボックス:100円均一で購入。子供のお弁当箱やクーラーバッグ、割り箸などを収納。
ボックス:不動技研株式会社で購入。使用頻度の低いキッチンツールや、保存容器を収納。
鈴木さん:
「もしかすると細かいと思われてしまうかもしれませんが……100円均一のボックスは半透明で中身が見えてしまうので、画用紙で目隠しもしているんです」
下の写真、右側の中段にあるケースが画用紙をつけたボックスです。
ちょっとした工夫を加えただけですが、たしかに扉を開けたときのすっきり感がちがって見えました!
鈴木さん:
「こまごましたものだけでなく、鍋やフライパンにもそれぞれ枠を設けています。
一旦すべてのものに定位置を作ってしまえば、あとはそこへ戻すだけ。無理のない片付けの仕組みができるはずです。
整理整頓の苦手な私でも続いているくらいですから……自信をもってお伝えしたいですね(笑)」
よく使うかどうか?で置き場所を分ける。
キッチンまわりのものをボックス(=枠)の中に収納したら、次に注目したいのがその置き場所です。
たとえば上の木箱の中身は、晩酌のお酒類やジャガイモなどの野菜。気づけばキッチンの片隅に置かれている、というようなものばかりです。
鈴木さん:
「いつの間にかここに集まってくる。それならやっぱり、この場所にあるべきものなのだと思うんです。
だから木箱という枠だけ作って、見た目はすっきり。でも置き場所は変えていません」
一方、それほど出し入れの頻度が高くないものは多少不便なところでもOK。
パスタや雑穀は、3コインズやニトリで買った瓶に詰め替えてパントリーへ収納。
スパイスも、毎日つかうものとそうでないものは区別します。
使用頻度の高くないスパイス類はひとまとめして、棚の中に。
鈴木さん:
「お皿も平日用のものと、休日にだすもので置き場所を変えました。
毎日つかうお皿は料理中でも手の届くキッチン戸棚に入れて、それ以外は前の家で使っていた食器棚に。家具ごとパントリーに置いていますよ」
キッチンの隣に設けたパントリーに置かれた食器棚。ここには来客用など日常使いと分けた食器を収納。
料理をする時間までたのしくなりそうな、キッチンの風景をお届けしました。
キッチンツールや調味料、ストック食材などなど……モノが増えてごちゃつきがちなキッチン。
だからこそ、すべてのものに定位置となる “枠” を設けてあげることで、いつでもすっきりと気持ちのいい空間を保つことができるのですね。
個人的には、キッチンツールが黒一色にまとめられていたのも新しい発見でした!
さて、次回の第3話では長女と長男の子供部屋を見せていただきました。どうぞお楽しみに。
(つづく)
【写真】木村文平
もくじ
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鈴木尚子(ライフオーガナイザー)
「SMART STORAGE!」 代表。神奈川県鎌倉市に生まれ、現在は横浜市に家族4人で暮らす。前職ではアパレル企業でデザイン、企画に携わり、出産を機に専業主婦へ。そこで苦手だった片づけに向き合うようになり、本格的に整理収納の仕事をはじめる。現在は、半年先まで予約が取れないライフオーガナイザーとしても話題になるほど。著書に 『もっと心地いい暮らし』(中経出版) 『賢いクローゼット』(宝島社) など。
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