HOUSEKEEPING
【大掃除のコツ】第3話：手順が分かれば簡単！自分でできるレンジフードのお手入れ
年末の大掃除について、スケジュールの立て方、窓ガラス、レンジフードの掃除についてお届けしています。今回は毎日立つキッチン。換気扇は油汚れがたまりやすいポイント。日常でレンジフードを開けることはあまりありませんが、一般的に普及しているシロッコファンやフィルターは取り外して洗えます！今回は1種類の洗剤でお手入れできる方法を、基本的な手順から、つけおきのタイミングまで、ていねいにお届けします。
編集スタッフ 岡本
これまで2話にわたって、大掃除にかかせないスケジュール作りと、具体的な窓掃除の方法についてお届けしてきました。
第3話はキッチンの「レンジフードの掃除」をご紹介します。
普段目にすることがないレンジフードの内部は、溜まった汚れに気づきにくい場所。
さらにはいろいろな部品がついているので、間違った方法で掃除をするのが怖くてなかなか手が出せずにいました。
身近な道具を使って、自分でレンジフードをきれいにするには？
教えていただくのは、お掃除オーガナイザーの木村由依（きむらよしえ）さんです。
身近な洗剤で、すべての部品をまるっとキレイに！
木村さん：
「レンジフードの汚れは、大半が油汚れです。ですから、今回も、油汚れに強いアルカリ性の合成洗剤を使用します。
キッチンの使用頻度によって各家庭で汚れ方はさまざまです。また、レンジフードのタイプによって様式が異なる場合があるので、事前に説明書を確認しておきましょう」
レンジフードの掃除に必要なもの
（洗剤から時計回りに）
・アルカリ性の合成洗剤
・雑巾×2枚
・スポンジ
・ブラシ
・ゴム手袋
・洗面器
・シンクマット
・ポリ袋
・使わなくなったバスタオル
レンジフード掃除の手順
【所要時間：約50分】
【事前準備】
・安全のため、ガスの元栓を閉める。
・スイッチを入れ動作確認する。
・洗剤とお湯を1：5の割合で混ぜておく。
【1】コンロを守るために、バスタオルをしき、さらにその上にポリ袋を重ねる。
【2】整流板や中の部品を外す。（※我が家はシロッコファンタイプのレンジフードでした。各ご家庭のタイプに合わせて、取り外してください）
【3】取り外したパーツすべてに、洗剤液を塗布する。（シンクマットや洗面器を使い、シンクの傷付きを防いでください）
【4】汚れの度合いに合わせて、つけ置きする。
【5】パーツのつけ置きをしている間に、レンジフードの内側と外側を雑巾で洗剤拭き、水拭き、乾拭きの順に行う。
【6】外したパーツを洗剤液に付けながら、スポンジやブラシで汚れを落としていく。
【7】すべてのパーツを水洗いする。
【8】雑巾で乾拭きする。
【9】各パーツを取り付ける。
【10】最後にもう一度、動作確認をする。
木村さん：
「レンジフードの油汚れは時間の経過とともに厄介な汚れになります。
汚れが軽い方が掃除が楽になりますから、手強い汚れになる前に掃除をすることをおすすめします。
また、シンクやコンロにキズをつけないよう、保護のためにシンクマットや養生をすることも重要なポイントです」
汚れがひどい場合は・・？
木村さん：
「手強い油汚れが溜まってしまっている場合は、つけ置きの時間を長くしてみてください。
その際、洗剤液を濃い目にしたり、ぬるま湯ではなく70度前後の熱めのお湯を使うなどすると、汚れが落としやすくなります。
レンジフードのファンやフィルターがキレイになると、起動したときの音が静かになることがあります。
空気の吸い込みが変わるので、今まで当たり前だと思っていた音の変化に気づくかもしれません」
＊＊＊
先入観から、掃除が難しいと思っていたレンジフードも、無事キレイにすることができました。
これからはこまめなチェックをして、我が家のレンジフード掃除のタイミングをつかんでいこうと思います。
今日まで3話にわたってお届けした大掃除特集。
実際の手順だけでなく、学んだことがひとつあります。木村さんの言葉でお伝えします。
木村さん：
「掃除をすることで、生活をする場所がキレイになると、心に余裕が生まれ、暮らし方が変わります。
掃除は良いサイクルを生み出す第一歩になると思うんです。
ぜひ、心地よい暮らしの第一歩として、掃除について考えてみてください」
年末の大掃除が、これからのゆとりある暮らしについて思い巡らせるきっかけとなりました。
ごきげんを保って大掃除をし、清々しい気持ちで新年を迎えられますように。
（おわり）
【写真】鈴木静華
もくじ
木村由依
女性専門のハウスクリーニングサービス『クリスタルミューズ』代表。お掃除を楽しく、分かりやすく伝える講座や、自宅で学べるパーソナルレクチャーなどを実施している。その他、ナチュラル洗剤を使った掃除法など、その人・家庭に合ったお掃除法の提案が人気。
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