【スタッフコラム】小4男子、負けた時の態度から見える心の成長。
編集スタッフ 青木
夕ご飯やお風呂も終えて、いつもより時間に余裕のある夜は、家族でゲームをすることがあります。
トランプやUNOなどのカードゲームもよくやりましたが、昨年から続いているブームは「カタン」というボードゲーム。陣取り合戦をして獲得したポイントを競い合う、開拓ゲームです。夢中でプレイしていると、一時間なんてあっという間なんですよ〜。
けれどこれまで、どう考えたって楽しいはずのゲームの時間が、我が家にとっては試練の時間になることのほうが多かったんです。
というのも、負けた時の子供の態度がなかなかのものでして。。悔し泣きのあとの「暴れ・いじけ・八つ当たり」の連打がとってもパワフルなんですね。
これってウチだけ?この子だけ?と不安になるくらいにビックリな態度。(いくら負けても自分からゲームやりたいと言い出すのが、不思議でなりません!)
こんな時、みなさんはどう対応しているのだろう?ピッタリな答えなんてないんだろうと思いつつ、やはり気になります。
我が家で試してみたのは……
◎子供がやりたいと言い出した時には機嫌良く付き合う。
◎不機嫌になっても取り合わない。不機嫌に影響されないようにする。
それくらいのことです。書いてしまえば簡単なことなのに、これがほんとに難しくて。
ところが、そんな親の心配や決意と全く関係のないところで、子供の態度は勝手に変化していきました。
小学1年生くらいまでは……
暴れながら悔し泣き。その気分を長く引きずって、いじけ続ける感じでした。
2.3生年の時は……
負けそうな気配がただよってきたとたんに「へ?別に悔しくないし」と平気なフリをして試合放棄。これなら泣いて暴れる方がよっぽどいいような気がしました。
けれどその様子も、4年生の秋くらいにガラリと変わってきたんです。
(盗賊のコマを置かれるとかなり不利。けれど、この状態でも勝つ時は勝ちます。)
負けそうな気配が漂ってきたとき、平気なフリはせずに静かに泣き始めました。そして、最後まで手だてを考え、決して試合放棄をしませんでした。
結果、負けてしまったのですが、泣きながらも不機嫌になることはなく、泣いたまま「おやすみ」の挨拶をして自室に消えていったんです。
我が家にとって、これは決して小さな変化ではありません。背中を見送りながら、これが成長なのか~と感心してしまいました。そして、そこまで自分でたどり着くというのが、この子自身にとって大事だったんだなと感じました。
こちらも心の体力を試されますが、戦うとか負ける(ときどき勝つ)とかを、1から学んでいる姿を間近で見せてもらえるなんて、とても貴重な体験なのかもしれません。
時折うんざりしながらもゲームを繰り返してきてよかった〜。
子育ての話でよく出てくる「見守る」がどういうことなのか、私にはちっとも分からなかったのですが、この変化に気がつくことが「見守る」ということなのでしょうか。
だとしたら見守るって、なんて根気がいるのだろう。思春期は一体どうなるんだろう?想像できないから、これからも日々の様子をよーく見守りたいなと思いました。
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