【ノルウェー日記】北欧に住んでみてわかった、冬でも夏でも恋しいものとは……?
ライター 桒原さやか
寒い冬にみると、よりいっそうキラキラしてみえる夏の海。
スペインへ旅に出てしまった、ご夫婦。
「2週間ほどスペインの島に行ってくるから、その間は家のことよろしくね〜」
2階に住むノルウェー人のご夫婦が、そんなメッセージを残して、ウキウキ楽しそうに出かけていきました。
わたしが住んでいるトロムソは、寒い日は気温がマイナス10度まで下がり、山は常にまっしろな雪がかぶっています。そんなわけで、冬のさむ〜いこの時期に、あたたかい国へ旅行にいくなんて、こんなにワクワクすることはありませんよね……。
夫とふたり、羨ましい気持ちたっぷりで、まいにち雪かきをしながら、ご夫婦の帰りを待っています。笑
恋しい、恋しい、南の国たち……。
スペイン、ポルトガル、イタリア、遠くはタイまで。
あたたかくて、天気が安定していて、美しいビーチがある。この3つの条件がそろっている国へ旅にでることは、わたしの知る限り、ノルウェーの人たちにとっての最大の楽しみなのではないかと思うのです。
むしろ楽しみというよりも「生きがい」もしくは「なくてはならないこと」と言ったほうが、近いかもしれません。それぐらい、重要なのです。
わたしが日本に住んでいたときも、冬になると「沖縄に行きたいな〜、どこかあったかいところに行きたいな〜」と思っていました。でも今では冬はもちろん、夏だって同じことを考えています。
というのも、ここノルウェーでは夏も肌寒い日が多く、天気も不安定。去年を思いかえしてみても、一日中半袖を着て外で汗をかくほど暑かった〜という思い出は残念ながら見当たりません……。
(年にもよると思いますし、わたしが住んでいる場所が北極圏ということもあり、オスロと比べても夏は肌寒いというのもありますが)
きっと程度の差こそあれど、北欧の人たちは「太陽がさんさんと輝いている、あたたかい場所へのあこがれ」が常にあるんだろうなぁ。
このことは、北欧に実際に暮らしてみて、わかったことのひとつです。
わたしも今年は、旅に出るんだと決めました。
スペインに旅にでているお二階のご夫婦から、先日メールが届きました。
「今日の気温は24度です。ビーチがとってもきれいで、毎朝散歩をしていますよ」
いいなぁ……こんなに羨ましいことはありませんね。
そしてノルウェーでは、こんな言葉をときどき耳にします。
『ノルウェーが最高の天気で、気心の知れた友人たちとバーベキューを楽しんだとしても、「イタリアに行って、日焼けしちゃったわ〜」という自慢ばなしには勝てない。』
ちょっとブラックな、ノルウェー流ジョークのようです。笑
さて、わたしはというと、恋しくてたまらないのは……やっぱり「日本の夏」です!
ミーンミーーンと蝉がうるさいほど鳴いて、ジリジリの日差しがまぶしくて。蒸し暑〜い、日本の夏が恋しくてたまりません。今年の夏は日本へ帰る予定なので、太陽をたっぷり浴びて汗をかきつつ、キーンと冷えた麦茶を飲むんだと決めています。
そんな日が来るのを楽しみに、今はじっと春の訪れを待とうと思います。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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