【スタッフコラム】はじめまして、編集チームに入った松浦です!

編集スタッフ 松浦

みなさまはじめまして、6月より編集チームに加わりました、松浦と申します。

わー、ついに撮られてしまいましたこの写真。やはり、この瞬間はドキドキしますね。

今日は、自己紹介も兼ねて、最近の気になることや、私たちのお店が大切にしている「フィットする暮らし」について考えてみたのでお話ししてみたいと思います。

 

  はじまりは、やっぱり北欧です。

大学時代にひとり旅した、真冬のストックホルム

「フィットする暮らし」を考えるきっかけとなったのは、やっぱり「北欧」。

学生時代、ブログやインスタグラムで垣間見る、北欧の人々の暮らしに「なんて素敵なの〜」と、目をキラキラさせて過ごしました。ただある時、彼女たちのインスタグラムにアップされた写真をみて衝撃を受けます。

「え、待って。この人たちもしかして…同い年?」

写真は高校の卒業式でした。この時、私も18歳。大学に入学したばかりで、少し浮かれている頃でした(笑)そんな私の目に写った彼女たちは、自分のスタイルを持ったかっこいい女性。

「なんだろうこの違いは…。気になる!」っと、彼女たちに会いに、スウェーデン・ストックホルムに飛び立ちます。

幸いなことに、かれこれ4年くらいフォローし合っていた、同い年の子のアパートに泊めさせていただくことに。

インスタグラムで見ていた暮らしが、どーんっと目の前に広がっていて、ワクワクからつい「これはどこの?これは〜?」と、質問ぜめにしてしまいました。

そんな私に彼女は、

「どこのってあんまり気にしたことがないの。おばあちゃんからの貰い物だったり、フリーマーケットで見つけたものだったり。でも、自分で使うものなんだから、自分がいいと思えばそれで十分かなってね

ハッとしました。そうだよね、自分のものだものそれでいいよね!なんだかとってもシンプルだった。彼女がさらりと言った言葉に、途端に自分が恥ずかしくなりました。

 

誰のものでない、自分のものさしで選ぶこと

なんだか、変に力んでたんだろうなって思います。

「たくさんインプットしなきゃ」と、知ることに必死で、自分なりに考えることが欠けていたのかもしれません。

そして彼女の言っていた「自分がいいと思うもの」。これは、当店のコンセプトにある「フィットする暮らし」につながっていました。

他人のものさしではなく、自分のものさしで選んだ暮らし。

もちろん、ものさしを作っていく中で、見たり聞いたり読んだりは大事。でも、「自分はどう思うのか?」と考えることの方が、もっともっと大事でした。

 

ほんの少し変わったこと

そうやって「自分は…?」と、考えるようになってから、どんどん家での時間が好きになっていました。

もともと、「プレゼントはものよりも、航空券がいい」とか言ってしまうほど、どこかを飛び回ってるのが好きな方(笑)だから、家で何もせずにゆっくり過ごすのが、得意でなかったのかもしれません。

でも、自分が本当にいい!と思えたものが少しずつ家に増えてきて、家でのなんともない時間が、なんだかとてもいい時間に思えてきました。

 

かわいいで言い尽くせないもの

手にした瞬間、離したくない!と思い連れて帰ったヌータルヤルヴィのビアマグ

そんなものに囲まれてみて思うのは、「かわいい!」とか「使いやすい。」では、なんだか言い切れない、何かもっと大きなものがあるということ。

そんなことを思っていたら、最近読み返している『民藝のインティマシー』という本にヒントがありました。

この本で著者の鞍田崇(くらたたかし)さんは、美しさに尽きない何かが民藝にひそんでいる、そしてそれが「いとおしさ」なのでは、と語っています。

念願の濱田窯で出会った器

なるほど、「愛おしさ」か。ずっとそばに置いておきたいとか、なくなったら泣けるとか、「一生大切にします!」みたいな、愛おしいと思う気持ち。

いつだったか、鎌倉の民藝店・もやい工藝で久野恵一さんの奥様に言われたことを思い出しました。「可愛すぎて、ずっとみていたいです」と言った私に奥様は、

でも、見てるだけじゃなくて、たくさん使ってあげてくださいね。割れちゃったら金継ぎすればいい。もっと愛着が湧きますよ」と。

「用の美」と言われた民藝は、使いやすさを第一に考えられた、暮らしの道具。使って、洗って、拭いて、壊れたら直す。そのなかで、いとおしさはぐんと大きくなるのだと思います。

「暮らしの道具店」だから

デスクの上の愛おしいものたち。

私たちも「暮らしの道具店」です。

できるだけ長く、たくさん使ってもらえるもの、そして直してでも使いたいと思ってもらえるもの。そんな「いとおしい」暮らしの道具を届けたい。

そして、そんな暮らしの道具が、それぞれの「フィットする暮らし」へと繋がっていくのでは…と思っております。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。これからどうぞよろしくお願いいたします!


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