商品プランナー　斉木

美容ライターの長田 杏奈（おさだ あんな）さんに、自分を大切に想う気持ちを育むためのメイクを、週に1話ずつ、全3話でお届けする今回の企画。

前回は、メイクが好きで好きでたまらなかった少女時代を経て、大人になったいまの長田さんにとってメイクがどんな存在なのか。メイクを通して自分と向き合うポイントをお伺いしました。

第2話では、「どうにもメイクをする元気が出ない……」そんな日の乗り越えかたを教わります。二児の母という顔も持つ長田さん、家事や育児で忙しくて元気が出ない、そんなときはどんなメイクをするのでしょう。

 

「元気が出ない日は、がんばりません」

長田さん：
「元気が出ない日や、忙しいときは、メイクをがんばりません。やりたくないときは無理にやらなくていいと思ってます。

そういう日は最小限のアイテムで、自分の肌に優しいものばかりを使ったニュアンスメイクにしますね。今日は肌を休ませてるんだ〜と思いながら。

そんな日にわたしがよく手に取るメイク道具を3つご紹介します」

 

肌ストレスなしの
デイクリーム＆パウダー

長田さん：
「化粧水をつけたら、日焼け止め成分入りのデイクリームでスキンケアと紫外線対策を一度に済ませます。それだけだとベタつくこともあるので、上からシルクのパウダーを重ねたら、ベースメイク完了です。

デイクリームひとつであれこれ重ねずに済むし、肌もしっかりケアできる。これがあることで、忙しい朝のストレスが減る気がするんですよね」

【使用アイテム】
デイクリーム：「SHISEIDO」フューチャーソリューションLX トータルプロテクティブ クリームe SPF20・PA++++ 51g

フェイスパウダー：「MiMC」モイスチュアシルク

 

マルチカラーで
目・頬・唇を一気に仕上げる

長田さん：
「最近のわたしの一番のお気に入りアイテムが、くすんだ肌にもなじんで、血色感を出してくれるオレンジ色のマルチカラーです。

まず薬指で手にとって、まつげの生え際よりすこし上からまぶた全体にトントンと伸ばします。指で伸ばすときは、摩擦で色素沈着が起きないよう、力の入りにくい薬指を使うのがオススメです」

長田さん：
「唇にも同じようにつけたら、最後に中指と薬指の二本でチークにも。忙しいと目にクマができやすいので、そこから視線をそらしつつ元気に見えるように、頬の中央のすこし高めの位置につけるようにしています」

【使用アイテム】
マルチカラー：「ETVOS」ミネラルクリアリップ＆チーク ネーブルオレンジ

 

目元をキリッと締める
ネイビーのマスカラ

長田さん：
「目元には、簡単にお湯で落とせるタイプのマスカラをビューラーなしでつけます。ネイビーのマスカラって白目をきれいに見せて、少しキリッとした印象にしてくれるんです」

▲「おでこにシワができないように、鏡を下に持つといいですよ」と長田さん

【使用アイテム】
マスカラ：「フローフシ」モテマスカラ IMPACT 3

 

気持ちをリセットする、伽羅のお香

長田さん：
「メイク道具ではないんですが、元気が出ない日は朝や夕方帰ってきたときにお香を焚きます。なかでも、伽羅はどこか高貴で華やかな気持ちにしてくれる香りだなぁと思っていて。

わたしの場合、疲れている時はいろんな人やモノ、コトに触れて気持ちがあっちに行ったり、こっちに行ったりしていることが多いんです。そんなときにこのお香を焚くと、散らばっていた気持ちが戻ってきて、一か所に落ち着くんですよね」

 

元気が出ないときは、肌には優しく。けれど見た目は元気に

気分が乗らないときは、あえて肌に触れるものは最小限に、優しい成分のアイテムを使う。とはいえ見た目から元気のなさが伝わってしまわないように、オレンジのマルチカラーで元気さを足したり、ネイビーのマスカラで目元を印象付けたり。

それは、自分と相手、両方を大切にする「大人」のメイクだなと感じました。

週に1話ずつ更新していく、本連載。次回は、メイクを通して自分を好きになるために、どんなことから試したらいいのか、その初めの一歩について伺います。長田さんが自分の大好きな場所に行く時にしたい「とっておきメイク」もあわせてご紹介します。翌週の公開も、お楽しみに。

（つづく）

【写真】鈴木静華

 

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もくじ

 

長田 杏奈（おさだ あんな）

美容ライターとして「MAQUIA」、「BAILA」、「SPUR」など多くの女性誌で記事を執筆。プライベートでは息子 （10歳）と娘（8歳）を育てる。趣味は美容、セレブ、女子プロレス観戦、北欧ミステリー、苔。Instagramは@osadanna。

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