【盛り付け図鑑】第1話:マンネリサラダからはもう卒業!食卓が華やぐ盛り付け方。
編集スタッフ 齋藤
家で過ごす時間が好き。だから「いつものごはん」をステキにしたいと思いました
社会人になったばかりの頃は外食に憧れていたけれど、最近はすっかり家でご飯を食べる派になりました。キッチンで味見をして「うん、おいしくできた!」という日は、それだけで心が弾んでしまいます。
けれどいざお皿に盛ってみたら、「あれ?なんだかおいしそうに見えないかも」と、急に残念な気持ちになってしまったことが……。
決してパーティーのようにしたいわけではないのです。でも、せっかくがんばって作ったものなのだから見た目もステキにしたい。そんな想いを抱いたこと、みなさんもありませんか?
そこで今回は、出張料理人のマカロン由香さんに、「サラダ、チーズの盛り合わせ、トマトパスタ」など、身近なものにフォーカスした盛り付け方を教わりました。
第1話でご紹介するのはサラダ。
まずは基本のグリーンサラダの盛り付け方と、グリーンサラダにちょっとした食材を追加した3種類の盛り付けをお届けします。
こんもりおいしそう!レストランのようなグリーンサラダの基本
サラダを盛るとき困ってしまうのが、なんだかベシャッと平たくなってしまうというものでした。
レストランのサラダみたいに、ふわっとこんもり盛るためには、どうしたらいいのでしょうか。
マカロン由香さん:
「用意したのは、グリーンサラダ(すでにドレシングと和えたもの)約2人分で、お皿は直径21センチのもの。盛る際は、トングかサーバーがあると便利です。
ちなみにおすすめは、そのどちらでもなく手だけで盛ること。ドレッシングに含まれる食用油は金属にふれると酸性化し、野菜のおいしさを損ねてしまいます。でも、手に油がつくのが気になる方もいますよね。
そこで次におすすめなのが、サーバーと手を使うこと。片手だとしても油がつくのはちょっとという方は、トングを使うと良いですよ。お好みの方法で、試してみてください」
コツは、一気にお皿へ運ぶこと!
STEP1
まずその日食べる分量を、ひとつの塊になるようにつかみ、一気にお皿に持っていきます。サラダを盛るときは何度かに分けず、とにかく全部一度にお皿に移すときれいな形になるそうです。
STEP2
そして高さを出すため、つまむように素材をきゅっと中央にまとめます。
STEP3
パッと手をはなせば、完成!
先につまんで高さを出したため、ひろがっていっても平たくはなりません。これでこんもりとした山型のサラダの出来上がり!
肉料理などの付け合わせにサイドに盛る際も、使えそうなテクニックです。
マンネリサラダからはもう卒業!
3種類の盛り付け図鑑
盛り合わせのように楽しむ、
サーモンのサラダ
まずはグリーンサラダに、カットしたクリームチーズを和えたものとサーモンの一皿。
「混ぜていない理由は、まるで2品の前菜の盛り合わせのように、それぞれで食べても十分おいしいからです。もちろん一緒に食べても間違いない組み合わせ。
一皿で2度おいしいサラダは、カリッと黒胡椒をまぶせば、より食欲をそそる雰囲気になります」
5枚でOK!
生ハムを手軽に楽しむアレンジ
「生ハムはサラダに混ぜず上に飾れば、少ない量ながらしっかり彩りの役目を果たしてくれます。クルトンをまぶし、仕上げにシーザードレッシングをかければ、より華やかに。
おもてなし用ならパルミジャーノチーズをお好みで加えても、ステキです」
フルーツと花で、
気の利いたサラダに
最後はグリーンサラダの上に、くし切りにしたイチジクとエディブルフラワーをトッピングしたサラダ。
「エディブルフラワーは黄色と白色を使用。色を絞ることで、ぐっと大人っぽくなり、まとまりも良くなります」
「仕上げのまるでチョコレートのようなソースは、バルサミコ酢とはちみつ、塩を煮詰めたもの。かけるだけで、品のある雰囲気になります」
お皿との、おいしい組み合わせは?
お皿とサラダをどう組み合わせたのかも、マカロン由香さんに聞いてみました。
【サーモンのサラダ(写真左上)】
「ターコイズのお皿に盛ることでサーモンのピンクが引き立つ組み合わせ。食卓がより華やかになります」
【生ハムのサラダ(写真右上)】
「生ハムといえばパーティーのイメージも強いですが、あたたかみのあるブラウンのお皿に盛ることで、いつもの食卓に似合う雰囲気にしました」
【いちじくのサラダ(写真下)】
「ガラスのボウルに施された赤と青と黄の模様。この3色の組み合わせで、サラダの具も決まっています。赤はいちじく、青はレタス、黄はエディブルフラワー。3色を意識することで、まとまった見た目になるんです」
普段にも、パーティーにも!楽しいサラダ
具材の組み合わせや盛り付け方を変えるだけで楽しさがひろがるサラダは、特別なレシピが必要ないため、毎日の食卓の強い味方になってくれそうです。
つづく第2話では、家でお酒を飲むときにうれしい「チーズの盛り付け方」を教わります。
(つづく)
【写真】小野田陽一(2枚目以外)
もくじ
マカロン由香
エコール辻東京フランス・イタリア料理マスターカレッジ卒業後、渡仏。パリのエコール・リッツ・エスコフィエで学び、ディプロマ取得。パリの名店にて修業を積む。日本における出張料理をスタートさせた第一人者として活動中。近年はウエディング・レストラン監修、企業ゲストハウス監修など手がける。
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