【盛り付け図鑑】第2話:切って置くだけ!簡単なのにセンスよく見えるチーズの盛り合わせ。
編集スタッフ 齋藤
お家でカンタンにできる盛り付けについての特集を、全3話でお届けしています。第1話ではサラダの盛り付けをご紹介しましたが、つづく第2話で取り上げるのは、チーズの盛り付け方。
家でゆっくりお酒を楽しめたら、日々がちょっぴり楽しくなりそうです。そしておつまみといえば、切るだけで楽チンなチーズ。
せっかくの時間をもっとステキに過ごすために、チーズの盛り付けもいろいろ工夫ができるかもしれません。
今回も第1話に引きつづき、出張料理人のマカロン由香さんに、チーズを盛り付ける際のコツと、チーズの盛り付け3種類をご紹介いただきました。
色使いがわかればもっとステキに!お手頃チーズも盛り付け次第
わたしにはチーズを盛るときに難しいと感じる点が、2つあります。
1つ目は、チーズは彩りにかけ、味気ない印象になってしまう気がするんです。そして2つ目は、細かく素材が分かれているためどう配置すればいいのかわからないというもの。
どうしたら上手に盛り付けることができるのでしょうか。
マカロン由香さん:
「まず彩りですが、チーズを買うときに『白っぽい色のチーズ』『オレンジのチーズ』など、色の異なるものを揃えると良いと思います。今回は白っぽい色のカマンベールとマリボー、オレンジ色のチェダーチーズ、青みのあるブルーチーズを使いました。どれもスーパーで手に入りますよ。
これだけで、色味に奥行きが生まれるんです。チーズだけでは物足りないと感じるなら、ドライフルーツなどを加えるといいかもしれません」
「そして配置は、盛り付けをする前に、どこに何を置くのかおおよその検討をつけます。この辺にバケットをまとめて、この辺にチーズを置くなど。
そしてあっちこっち置いていかずに、右から徐々に空白を埋めていくんです。これを心がけるだけで、まとまった配置になりますよ」
簡単なのに、センスよく見える!
チーズの盛り付け図鑑
キューブに切って、
一口サイズに
固めのチーズをキューブ型に切り、オリーブとパンを添えた盛り付け。どれもこれも一口で楽しめ、食べやすいのがポイントの一皿です。
「ピックを付ければ、手を使わずさっとつまめます。さらにシンプルな金属製のものなら、大人っぽい雰囲気に。
リムのないお皿を使う際は、お皿の縁ぎりぎりまで盛り付けるとバランスが悪いため、2センチくらい内側に盛り付けるようにしましょう。そして素材の間は、等間隔にすることで、バランスがよく見えます」
木のボードに盛れば、
大人っぽくシックに
木のボードに盛ると、それだけで大人っぽく、ワインにもぴったりの雰囲気ができあがりです。
「シンプルなチーズの中にブルーチーズも加えることで、色味が洗練されるんです。さらにチーズの種類によって切り方を分けることで、遊び心をプラス。
パンも2種類盛り、さらにドライフルーツを加えれば、ますます華やかな印象に。パーティーにもぴったりです」
柄のお皿は、
引き算してシンプルに
大胆な柄の入ったお皿なら、カナッペをシンプルに盛り付けるだけで魅力的だそうです。
「カナッペをトースターでさっと焼くと、かおりも香ばしく、ほんのり溶けたチーズとこんがりとした焼き目がよりおいしいさを引き立ててくれます。
お好みで黒胡椒をカリッとひけば、全体の印象も締まるんです」
切り方や置き方を変えるだけで、もっとおいしそうに見える!
買ってきて盛り付けるだけだから、気軽でうれしいチーズ。ちょっとしたコツで、より魅力的に盛り付けることができて、楽しみも広がりそうです。
つづく第3話では、「トマトパスタ」の盛り付け方をお届けします。
(つづく)
【写真】小野田陽一
もくじ
マカロン由香
エコール辻東京フランス・イタリア料理マスターカレッジ卒業後、渡仏。パリのエコール・リッツ・エスコフィエで学び、ディプロマ取得。パリの名店にて修業を積む。日本における出張料理をスタートさせた第一人者として活動中。近年はウエディング・レストラン監修、企業ゲストハウス監修など手がける。
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