【スタッフコラム】時間をかけて自分たちを「甘やかす」
お客様係 上山
先週、スタッフ奥村が書いていた記事、『500円のぜいたく。』の最後。
「ワンコインで自分を甘やかすなら。みなさんは何に使うでしょうか?」との問いかけに「そうそう、私なら…」とすぐに頭に浮かんだ答えといえば。
今すぐ使わずに「500円玉貯金」しちゃうのよ〜、という回答
500円玉をパクパク食べ続けている、カエルの貯金箱。
わが家でいつの頃からか始まっていた「500円玉貯金」。
ひと月どれくらい貯めるのかとか、貯まったら何をするのかとか、全くもって目標立てることもなく続いています。
でもなんだかちょいちょい貯まるんです。あ、語弊がありました…。
夫が気が向いたときに、まぁまぁ継続的に、貯金箱にチャリンチャリンと500円玉を数枚ずつ入れているから、貯まっていってることを私は知っています。
コンビニでおやつやビールを買うとき。薬局で歯磨き粉や洗剤を購入するとき。
わざとおつりに500円玉が入るように、支払いをしているのを知っています。
そんな様子を横目で見ていると、つられて「私もやらないといけない気持ち」になってくるのです。
心がけて、わざと500円玉でおつりをもらうようにしている訳ではないんですけれど、もらった時はなるべく使わないように、小銭入れの隅に寄せておくことも日々の習慣になりました。
(家に帰ったらカエルの貯金箱行きだな…と思いながら)
500円玉がだいぶ貯まってきたら…
過去に私がそっと考えていた使いみちとしては、旅行の際の「宿泊費」。
日々ため続けた「500円玉貯金」を使って、いつもよりワンランクアップしたホテルや宿に泊まれるんじゃないか案。
2名で1泊ほどの宿泊費なら、いつもよりほんの少し上質な宿に泊まれるくらい500円玉も貯まってきた頃、何度か宿泊のあてを探してみようとしたものの…。
旅に向けて「どこに泊まろうか?」と、夫と次の旅先の相談をはじめるのがいつもギリギリのタイミングだったりするもので、お目当の宿泊場所は満室だったり、遠出しても実家に泊まることや、キャンプ場でのテント泊など慣れ親しんだパターンを選択。
ちょっと趣向をかえても船に泊まって移動していたりするもので、まぁ想定通りの案は叶わず、宿泊費としてこの「500円玉貯金」が使われることには、結果なりませんでした。
結局、じゃあ、何に使ったのか?
「夫がコツコツ、コツコツと地味にしっかり貯め続けてくれている手前、私個人の独断と偏見でパーッと使うことは許されないだろうな」
「やっぱりわが家にとって、夫婦2人にとって、じーっくり話し合って納得いく使い方が良いんだろうな。うーむ」
なんて風に生真面目に熟考することは全くなかったのですが、おのずと使い道、決まりました。決まってしまいました。
わが家の足となって日本国中、北から南までビュンビュンと軽快に走り回ってくれている「愛車のメンテナンスと車検のため」に、と。
長い付き合いにもなってきて、あちこちにほころびが生じているけれど、この愛車のおかげでどれだけ生活が便利になって、楽できていることか。
長距離の旅へと出かける前に偶然にも修理が必要な場所が見つかったり。
ちょうど車検の時期も重なったり。
これも運命なんでしょうか、そういう結果となるように導かれたのでしょうか。うまく流れができているものですね。
家族のように大切にしているこの愛車と、またどこまでも一緒の生活、旅を贅沢に楽しめるもの。
これならば両者(夫も私も)文句なしの「よい使い道だ!」と、ほどよい具合に貯まった500円玉を大放出したのが昨年のことでした。
*****
一旦使ってはみたものの、その後も続いている「500円玉貯金」。
次回は何に使われるのか、これまた現時点においては未定ですが、わが家では500円玉1枚手に入ったら、自ずと貯金箱へ行くことになっています。
貯めて使うまでに時間のかかる「500円玉貯金」ではありますが、自分たちを「甘やかす」ためのゆるやかな習慣のひとつになっているようです。(わが家の場合、無理がたたったら自然に終わるはず)
こんな風に日々の500円でゆるゆると、贅沢したような、満足したような気分、味わっておりますよ。
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