【スタッフコラム】「いつか」はある日突然に。

お客様係 望月

「いつか」はある日突然やってきた。

「うちの近くのマンションに1室空きが出たみたいだぞ〜。いい機会だから、引っ越してこないか?」

母を亡くしてから、週末は実家に帰る生活がすっかり定番となっていた頃、実家から程よい距離に空き物件が出たことを、父からの電話で知りました。

「子供がもう少し大きくなったら、もう少し今の生活が落ち着いたら、いつか実家の近くに」と、漠然と考えていたものの、その「いつか」がある日突然やってきたのです。

「とりあえず週末に内見申し込んでおいたぞ〜」と意気揚々の父。

 

「いつか」について、考える。

「いつか」は少なくとも4〜5年は先かな。なんてのんびりしていたら思いがけないタイミングで訪れたそれについて。

良い機会と思う一方、困惑した気持ちを抱きました。

つい1年前に引っ越したばっかりだし、保育園だって4月から今のところに入園したばかり。

ようやく腰を据えて生活していこうって思った矢先のことだったから。

保育園のことや、距離がうんと長くなる通勤のこと。父のことが心配な反面、親との近居のことも。

いくつかの現実的なことを頭の中で考えれば考えるほど、環境を変えることに対して、だんだんと及び腰に。

「タイミングって必ずしも自分が望んでいるときに来るものではないなぁ」

「まだ心の準備もできてないし」

そんな予防線を張りながら、今の生活を変えないという結論に至りました。

でも、なんだか心が晴れないのです。

 

「いつか」は、もしかしたら「いま」なのか?

▲こっちに進んだら、良いこともあるかもよ?と言われている気がします。

「望月さん。そんなときは、自分で決めようとあまり思い過ぎず、流れに身を委ねてみるのもひとつですよ」

スタッフ今野との会話の中に、数日のモヤモヤが晴れる瞬間がありました。

私は「楽しそうか」や「自分がそうしたいと思えるか」よりも、着実に物事を進めていくことを選び取る性分。

ゆえに、心を揺さぶるようなタイミングを予感しても、失敗したくない!と思うあまり決断を見送ることも。

目の前のことを慎重に進めることも大切だけど、ときには自分の直感を信じて、歩んでみようかしら。

本当は、そうしたいから。

 

「いつか」に向かって歩んでみたら。

▲築34年のマンションは、偶然にも誕生月まで同い年なのです。

新居に引っ越してから約1ヶ月。

家の中の制約が前より増えたこと。窓が多くてカーテン調達に奔走したこと。今までより1時間早起きしなければならないこと。満員電車生活に、6年ぶりに復帰したこと。

想像通りドタバタする日々。だけれど、想像以上のセレンディピティに巡り合う日々でもあります。

ふいに訪れたタイミングこそ、頭で考えすぎず、心で感じるようにいられたら。その時の自分にとって、フィットする暮らしを選ぶことができそうです。

さて、もうすぐ夏休み。引っ越しダンボールをなくすことが(とても大きな)目標です。


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