【バイヤーのコラム】あまのじゃくな猫に魅せられて
バイヤー 下平
▲Photo by 後藤武浩
猫はあまのじゃくだと言われていますが、そんな釣れないところも好きなのが猫好きの方々の本心ではないでしょうか。
すりすりしてきたので抱っこして撫でてあげてると10秒もしたら蹴りを入れて去っていく。
寂しい気持ちになりながらもその後ろ姿を見つめるあの瞬間…。「もっと撫でたかったな〜でも嫌ならしょうがないか…」と諦める。
きっと猫を抱っこしたことのある人は経験あるのではないでしょうか。
我が家の愛猫「うるち」
▲キャットタワーのてっぺんはいつもの場所
我が家の愛猫「うるち」は足長マンチカンの男の子。(マンチカンは短足が有名ですが、足長もいるんです!)
活発で、内弁慶。知らない人に対してはもちろん、黒いビニール袋でさえ怖がってしまい縮こまる臆病な性格です。
そして昔実家で飼っていた猫たちに比べても、かなり「あまのじゃくレベル」の強いうるち。
その性格変わらぬまま先日2歳になりました。
生まれて初めて遊んだおもちゃが一番のお気に入り
▲お気に入りのおもちゃを目で追ううるち
お気に入りのおもちゃはトンボをイメージしたキラキラのおもちゃ。うるちと初めて出会った日に遊んで上げた思い入れのあるおもちゃです。
「本当の虫のように…」と気持ちをいれて私の方も演舞します。うるちは大興奮して彼の中に眠る野生を解放し、家中を走り回ります。
しかしなにが引き金になったのか単に疲れたのか、「すん」と彼のやる気は突如としてなくなってしまいます。
「えっ…遊んでって言ったよね!?私まだいけるよ!?」と感情を揺さぶられる私。
もう一度興味を引くために、おもちゃを出来る限り生命の宿ったトンボのように、時にはバッタのように。そして時にはねずみのように動かします。
しかし、白けた表情でこちらを見るだけのうるち。さっきまでの情熱は何処へ…。
趣味はギターの弾き語り鑑賞
▲窓際は幅ギリギリなのに器用に寝ます
取り残された私はおもちゃを片付けてギターを弾き始めました。
うるちはギターの音色がどうやらお気に入りのようなのです。
すると近くへ寄って来て、観客のように目を細め聞き入ってくれます。ただの弾き語りもなんだかライブのような気持ちに。
「聞いてくれてる!」と喜んで演奏してましたが、3曲目を弾き終わって顔を上げた時にもうそこにはいませんでした。
「3曲め気に入らなかったかな」と思いながら一人そっとギターを片付ける私。
これまでもこれからもあまのじゃく
▲生後3ヶ月のうるち VS キッチンペーパーの芯
そんな風にあまのじゃくな猫に振り回されっぱなしですが、そんな暮らしがとっても愛おしい。
ごくたまに、甘えてくることがありますが、喉を鳴らしているのにすぐに蹴りを入れて去って行きます。
「ゴロゴロ言ってたのに…」と思いながらもその後ろ姿を見つめつつ、「きっと本心では甘えたいのかな?」と良いように捉える都合のいい飼い主。
素直に甘えられるようになった未来のおじいちゃんうるちにうっすら期待しつつも、あまのじゃくな一面を変わらず慈しんで行きたいと思うのでした。
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