【ニットの基本】02:ハンガー収納はNG!ニットやセーターのたたみ方のコツと保管のポイント

ニットワンピースやセーターの収納方法をお届けします。ハンガー収納はニットが伸びる原因に。畳む収納方法がおすすめです。たたみ方のコツは首元や胸元にしわを作らないこと。引き出しに収納・保管する際は、ニットを立てて収納します。薄手のニットやワンピース、ニット帽の折ジワ対策にはタオルが有効。スチームアイロンでシワを伸ばす方法もご紹介しています。

編集スタッフ 塩川

 

型崩れを防ぐために、ニットは「たたんで収納」が正解

ニットは編み物である以上、どれも伸びやすく型崩れがしやすいもの。

たとえ購入するときにハンガーでディスプレイされていても、自宅で収納するときはたたんで収納するのがコツです。

ハンガーに吊り下げて収納する場合は、ニット全体の伸びや首回りの広がりはどうしても避けられません。それらを理解した上で「MAWAハンガー」など、ニットが滑りにくいアイテムを選びましょう。

 

胸元がしわにならない、ニットのたたみ方

1)ニットの背中側を上にして、肩の部分を折る

2)折った身幅に添うように、袖を折りたたむ

3)反対側も同様に折る

4)半分に折り返して完成!

POINT:胸元はきちんと整えて
胸元にしわがあると、着るときに目立ってしまいます。ニットを伸ばさないように気をつけながら、やさしく畳んでいきましょう。

 

薄手ニットやワンピースの「折りじわ対策」

薄手のニット・ワンピース・ニット帽など、折りじわが目立ちやすいものは、間に「タオル」を挟むことで、しわを軽減することができます。

このときタオルの毛羽がニットについても目立たないように、同系色のタオルを選ぶのがポイント。

 

浅い引き出しに、立てて収納がベター

ニットは浅い引き出しに立てて収納するのがおすすめです。これならしわになりにくく、洋服が素早く取り出せますよ。

ぎゅうぎゅうに詰めるとしわになってしまうので、余裕を持って収納するのがコツ。

深型の引き出しなどに積み上げていく収納の場合は、下のものが重みで潰れてしまうことがあります。

しっかりした織りのニットや、化学繊維で編まれたものは下に。ふんわり感のあるもの、湿気に弱いウール・カシミヤなどの天然素材を使ったニットは上になるように、しまう順番を意識するのがポイント。

 

アイロンでのしわ伸ばしにも、注意が必要

ニットのしわが気になる場合は、アイロンの出番です。けれど1話目でお伝えしている通り、ニットは高温が苦手。

基本は洗濯表示に従い、しわが気になる部分にスチームアイロンをニットから少し離してかけます。

スチームの蒸気で、ある程度ニットが湿ったら乾いたタオルをのせ、上からやさしく押してしわを伸ばしましょう。

さて、次回はウールやカシミヤ、モヘアなど。天然素材で編まれたニットのお手入れ方法と、永く大切に着るためのヒントをご紹介していきます。

 

👉次の記事はこちら
03:素材別、ニットのお手入れ方法

💡「ニットの基本」関連記事
01: プロに教わる、ニットの洗濯と干し方
04: ほつれや毛玉など、気になるニットのお直し

【監修】毎田翔子
【写真】平本泰淳


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