【ニットの基本】03:ウールやカシミヤ。ニットを永く大切に着るための「お手入れ方法」って?
素材別ニットの手入れをお届け。ウール・カシミヤ・毛の抜けやすいモヘヤなど、天然素材のニットのブラッシング方法とは? ニットはきちんとお手入れすることで、毛玉予防になりクリーニングや洗濯の頻度を減らすことができますよ。ニットについた皮脂や汗は虫食いの原因に。セーターのかぶり方にもコツがありました。その他シミ抜きや汚れの応急処置などもご紹介しています。
編集スタッフ 塩川
1日着たら翌日は休ませる。ニットのお手入れのコツ
ニットは洋服の中でも、特にデリケート。永く着るためには、日々の小さな習慣が大切です。
まずは大原則として、ニットは1日着たら翌日は休ませましょう。裏返して干し、汗などの湿気を飛ばします。
「ウール」と「カシミヤ」は、優しくブラッシング
ウール・カシミヤのお手入れには、柔らかい毛を使った、専用のブラシを一つ持っておくと重宝します。
着たらその都度、やさしく毛の流れにそってブラッシングをし、ホコリを落としましょう。繊維が整うことで毛玉予防にもなります。
ブラシが手元になければ、タオルを使ってもOK。タオルの毛羽がニットにつくこともあるので、必ず同系色のものを選んでください。
毛の抜けやすい「モヘア」は、タオルで撫でるように
モヘアはアンゴラ(ヤギ)の毛を使った繊維です。毛足が長く風合いが良い反面、毛が抜けやすいという弱点も。
そのためブラッシングは控え、自宅洗いも風合いが損なわれるので避けたほうが良い素材です。
毛並みを揃えたいときは同系色のタオルを使い、流れに沿って撫でるようにブラッシングします。
シミや汚れの応急処置は?
ニットに食べ物などの固形物がついていたらティッシュなどで取り除き、表に布を当てて、裏からトントンと指で叩くようにして水分や油分を布に移します。
1話目でご紹介した通り、ウールに塩素系漂白剤の使用はNG。外出時には、携帯用のシミ抜き剤を1つ持っておくと便利なのだそう。
お酒や汗といった透明な汚れは、拭き取ったり乾かすと目立たなくなりますが、そのままにしておくと次のシーズンには目立つ黄ばみになることも。
確実にシミや汚れを落とすためにも、大切なニットは早めの洗濯・クリーニングがおすすめです。
皮脂や汗は虫食いの原因? ニットの被り方も要注意
ニットを脱ぎ着するときは、シミになると落としにくい口紅などメイクがつかないように、不要なスカーフなどで顔まわりをカバーしましょう。
皮脂や汗は虫食いの原因にもなります。なるべく素肌に触れないように着るのがポイント。
日々のお手入れに加え、時々は皮脂のつきやすい襟元や袖口などの内側を、タオルでブラッシングすることも大切です。
きちんとお手入れすることで、クリーニングの頻度を軽減することもできますよ。
次回は知っておくと何かと役に立つ、ほつれや虫食いの補修方法や毛玉の取り方など、ニットのお直し方法についてご紹介していきます。
👉次の記事はこちら
04: ほつれや毛玉など、気になるニットのお直し
💡「ニットの基本」関連記事
01: プロに教わる、ニットの洗濯と干し方
02: ニットやセーターの収納方法とたたみ方
【監修】毎田翔子
【写真】平本泰淳
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