【ニットの基本】04:ほつれ・虫食い・毛玉・毛羽立ち。知っておきたいニットのお直し方法
ニットやセーターのほつれ・虫食い・毛玉取り・毛羽立ちなど、ニットの直し方や修理方法をご紹介します。ほつれてしまったニットの糸をハサミで切ってはダメ。応急処置の方法と、虫食いやひっかけで破れたニットの穴の修繕方法も一緒にお届けします。また毛玉を効率的に取る「毛玉取りブラシ」と「カミソリ」の使い分けや、柔軟剤とアイロンを使った毛羽立ちの直し方など、いざという時に知っておきたいニットのお助けアイデアをプロに教わりました。
編集スタッフ 塩川
ニットのほつれ、ハサミで切らないで!
ニットは編み物である以上、ひっかけたりほつれたりして飛び出してしまった毛糸を、ハサミで切ってはいけません。
飛び出した毛糸は裏側にたぐり寄せて、ほつれから少し離れた、しっかり編まれている毛糸に縫い付けます。応急処置なら安全ピンで留めても。
お気に入りのものはひどくなる前に、早めに専門店に持っていきましょう。
虫食い穴は、ストッキングの繊維で塞ぐ
虫食いによるごく小さな穴は、不要になったストッキングが有効です。ストッキングの繊維には伸縮性があり、適度な光沢が周囲の毛糸となじんで自然に仕上がります。
伝線したストッキングのほころびから、繊維を1本取り出して縫っていきましょう。ベージュや黒など、補修するニットの色に合わせてストッキングを選ぶのがポイント。
穴のあいた部分を、裏側からぐるりと1周「まつり縫い」をし周囲の毛糸を集め、軽く絞るようにして穴を塞ぎます。
ストッキングが無い場合は、ニットと色の近い糸で補修してもかまいません。
毛玉取りは範囲によって、道具を使い分ける
▲このブラシは、浅草アートブラシ社のもの。反対側は洋服ブラシになっており、便利な2WAY仕様です。
広範囲の毛玉には、猪毛などを使った「毛玉とりブラシ」がおすすめ。素早く毛玉をカットできます。ただし、ニット全体の毛も抜いてしまわないように注意が必要です。
裏技として、少しの毛玉であれば「眉毛用のカミソリ」を使う手段も。ハサミで毛玉を切るより、ニットに穴を空けてしまうリスクが少なく、手軽に毛玉を削り取ることが可能です。
毛玉ができ、それを取れば取るほどニットは痩せてしまうもの。頻度やバランスを考えながら、お手入れをしてくださいね。
気になる毛羽立ちには、柔軟剤とアイロン
自宅で洗えるニットの場合は、柔軟剤を入れることで、毛羽立ちを抑えることができます。
その他には、アイロンで抑える方法も。ニットは高温が苦手なので、少し離してからアイロンのスチームをかけましょう。
「ニットの基本」を知って、この冬を暖かく
これからますます寒くなると、手放せなくなるニットのアイテムたち。
家事アドバイザーの毎田翔子さんにお話を伺い、全4話でニットの洗濯方法から収納、お手入れ・お直しまで、基礎知識をお届けしました。
ニットの基本を知って、暖かな冬のおしゃれをもっともっと楽しめますように。
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【監修】毎田翔子
【写真】平本泰淳
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