リビングのレイアウトはポイントがある！収納家具の配置、間取りに応じたレイアウトをプロに伺いました。柱や梁の凸凹に合わせた配置や、家族の動線に合わせた収納棚の配置もコツの一つ。家族の動線に合わせて、その場所に必要なものを収納できる家具やレイアウトに出来るとベスト！リビングを広く見せるためにも、小さな心がけをしていきたいですね。

編集スタッフ　齋藤

 

家族が集まるリビングだからこそ、居心地よくすっきりさせたい！

リビングは家族みんなが集う場所。家族構成を問わず、もので溢れがちなスペースではないでしょうか。

さらに、リビングにおすすめの収納棚の種類はたくさんあって、我が家にどれが合うかも迷いがち……。

そこでこの特集では、アイテムが散乱しがちなリビングを、すっきり保つための収納のコツやアイデアをお届けします。

 

アイテムが一目瞭然。 能登屋さん宅を訪ねました

リビング収納についてお話を伺ったのは、整理収納アドバイザーの能登屋英里（のとや えいり）さん。

ディスプレイのプロとして働くかたわら、3歳の娘を持つお母さんでもある能登屋さんのご自宅は、中古マンションをリノベーションして暮らしています。

52㎡のコンパクトさでも、一歩家に入るとキッチンからリビングまで見渡せ、物のごちゃつきもなし。ヴィンテージマンション特有の味わいあるすてきな空間が広がっていました。

能登屋さん宅がすっきり見える理由を聞くと、「雑多に見えるものはとことん収納し、見えるものはこだわる」という回答が。仕舞うものと、そうでないもののメリハリが大事なのだそう。

中古物件をフルリノベーションして住み始めてから4年。リビングまわりは、実は何度もレイアウトや家具配置を変え、今のかたちに落ち着いたといいます。

 

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収納家具レイアウトのコツ

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▲スタッキングシェルフ：無印良品

収納家具は「サイズ選び」を重視

能登屋さん：
「子どもが大きくなってきて、物やおもちゃが増えてきたことをきっかけに、ラックを購入しました。

収納家具の幅は、いろいろなサイズがあると思いますが、置くことを想定している壁面に対して、なるべく全面に合う大きさを選ぶことをおすすめします。

壁に対して中途半端な大きさだと、結局その隙間を埋めるようにちぐはぐと家具が並んで収納しづらく、見た目の印象もよくありません」

ちなみに能登屋家では、ソファーもリビングの広さに対して比較的大きめを選んだそう。

能登屋さん：
「床が広くなることを重視して、一人用のソファーなどを選ぶよりも、家族全員が座れる大きさで選びました。

はじめはちょっと大きいかな？と思いましたが、使い始めてみて大満足！　みんなで座れる大きさなので、毎日全員で活用しています」

 

柱・梁の凸凹はすっきり収納の味方

能登屋さん：
「家具のレイアウトを考えるとき、間取りに柱や梁がある場合、このサイズ（凸凹）に面を合わせて配置するとスッキリした見た目に。

我が家では、柱の奥行きにあわせてバンカーズボックスを並べています」

 

配置は、家族の動線を意識する

能登屋さん：
「リビングは、子どもが遊ぶスペースでもあるので、おもちゃや子ども関連の雑貨を。ダイニング寄りのテレビ下のバンカーズボックスには、開ける頻度が少なくて済む日用品や小物を収納しています。

そしてリビングとダイニングの間に置いた棚には、わたしがダイニングテーブルを使って仕事をするためのパソコン、筆記用具を置いています。

筆記用具は玄関の扉収納にも。頻繁に使うならば、2箇所に置いたっていいと思っています。

家族の動線に合わせて、その場所に必要なものを収納できる家具やレイアウトにできるとベストですね！」

 

リビングをすっきりさせるためにまず必要なのは、収納家具を買うことではないんですね。レイアウトや配置のポイントがあることが分かり、一歩前に進めた気がしています。

次回は、収納棚選びのコツについてお届けします。

 

次の記事はこちら
vol.02  チェストの使い方と収納ポイント

「リビング収納」の他の記事
vol.03  ラック・シェルフの使い方と収納のコツ
vol.04  リビングクローゼットの活用方法
vol.05  ボックス、ワゴンを使った小物収納

【写真】鈴木静華

能登屋英里

整理収納アドバイザー。3歳娘、夫と3人暮らし。2019年からフリーランスで、インテリア相談や整理収納サービスを行なっている。ディスプレイのプロとして働いた経験を生かし、見せる収納が得意。自宅のインテリアについて綴るライター活動も。オフィシャルサイト：https://eirinotoya.com/　Instagram：＠eiriyyy_interior

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