編集スタッフ 栗村

1日を気持ちよく始めるための朝の支度を、さまざまな方に伺う連載「わが家の朝支度」。その人らしく「朝支度」を進める工夫や、こだわりについてお聞きしています。

今回ご紹介するのは、カバンデザイナーの高橋奈央さん。ご自身で立ち上げられたブランド「CANO（カノ）」では、デザインから制作に販売まで、お仕事のほとんどをご自宅で行なっています。

職住一緒の生活を営む高橋さんならではの、家時間を心地よく過ごすための朝の工夫を聞いてみました。

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「ちょこっと掃除」の積み重ねで
暮らしも仕事も気持ちよく

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7:15　起床後、ルンバを起動。一杯のお水を飲む
7:20　トイレ、洗面所を使用後、すぐに掃除、前の晩に干しておいた洗濯物を片付ける
7:30　夫を送る
7:40　息子の朝食の支度
7:50　息子の朝食と一緒に豆乳と果物を食べる
8:10　身支度後、簡単に掃除機をかける
8:30　息子を保育園に送る
9:00　帰宅後、録画した朝ドラを見ながら朝食
9:30　仕事開始

 

きれいを保つ
「ルンバ×マキタ」の朝そうじ

高橋さん：
「朝起きたら窓を開けて、最初にルンバのスイッチを入れます。

朝の掃除をするようになったのは、10年ほど前に今の家に住むようになってから。綺麗な状態をキープしたくて、あれこれ続けられる方法を模索して今のスタイルに落ち着きました。

さて掃除するか……と溜め込んだ掃除に向き合うのは苦手なのですが、毎日ちょこっとずつ掃除をすれば、ストレスなく続けられると気がついたんです。

寝室のある2階は仕切りがないのでルンバに任せて、キッチンとリビングがある1階は、マキタのコードレス掃除機で、息子を保育園に送る前にささっと掃除するようにしています。

掃除機は収納にしまってしまうと、そこから出すのが手間になるので、すぐに手に取れる洗面所を定位置にしています」

 

洗面所とトイレは
使ったらすぐ掃除する

高橋さん：
「使用回数も多くて、使うたびに目のつく水回りは、いつもきれいにしておきたくて。洗面所とキッチンには、使った後に掃除できるようにメラミンスポンジを置いています。

トイレは朝使った後に、トイレットペーパーで便器の埃をさっと取り、使い捨てのウェットシートで便器や床の拭き取り掃除をします。

水回りがいつもきれいだと気持ちもスッキリするんです」

 

朝は1杯の豆乳から。
40代からはじめたコンディション術

高橋さん：
「息子と一緒にご飯を食べるのですが、私は起きてからすぐにお腹が空かないので、まずは豆乳と果物だけで、1回目の朝食を取ります。

豆乳を飲み始めたのはここ2〜3年のこと。出産し40歳に向かう中で、急に疲れを感じやすくなってきたんです。そんな中、だんだん代謝も悪くなってきて……

豆乳が血糖値を急激にあげることを防ぐと聞いて、まずは豆乳を飲んでから果物を食べるようになりました。この習慣を始めてから、太りにくくなったような気もしています。

息子の朝ごはんは、パンかおにぎりがメインで、茹でておいた野菜と卵料理、果物を添えて簡単に。

夫は朝早くに起きてヨガをしたあと、毎日決まったメニューを食べるという、なんとも模範的な生活。健康的で良いなと思いますが、私は朝が苦手でなかなか起きられません。夕食に家族揃ってきちんと食べるので朝ごはんはそれぞれ別々でも良いことにしています」

 

仕事モードのスイッチは
甘いパンとコーヒーと、朝ドラ

▲使わない日はないというくらいお気に入りな山口和宏さんの木のお皿と、阿久津真希さんのマグカップ

高橋さん：
「息子を保育園へ送って帰宅後、録画しておいた15分の朝ドラを見ながら、甘いパンとコーヒーを食べるのがささやかな幸せの時間です。

忙しない朝時間のあと、いったん気持ちを落ち着けてから仕事を始めるようにしています」

 

支度完了！そのお出かけバッグ、何が入ってる？

【バッグの中身（左から時計回りに）】
・竹のカゴバッグ（warang wayan）
・財布（kajun）
・レザーポーチ（CANO）
・マウスウォッシュ（ORALPEACE）
・リップ（Dior）
・口紅（CHANEL）
・カードケース（台湾で購入）

高橋さん：
「近所の買い物や保育園の送り迎えは竹のカゴバッグを使っています。大きさがちょうど良いのと、ニットとデニムにカゴという組み合わせが好きなんです。

少し遠方に外出するときは、服にあわせてCANOのバッグをいろいろ合わせています」

 

「1日を気持ちよく過ごすためにも、朝は家を整える時間です」

高橋さん：
「家にいる時間が長いので、散らかっているとストレスになるんです。いろいろ悪循環をうみますし、1日を気持ちよく過ごすためにも、朝は家を整える時間と決めています」

メリハリのある高橋さんの朝時間。それでも無理をしているように感じないのは、「自分が心地よい」と思うことを、ちょっとずつ散りばめているからなのかなと感じました。

苦手なことを溜めすぎず、ほっと一息つくことも忘れずに、まずはちょこっと掃除から真似をしたいなと思います。

 

【写真】高橋奈央

高橋奈央

2006年 タカハシナオという名前でバッグ作りを始める 2015年 CANOとしてブランドをスタート。現在6歳の息子と、夫の3人暮らし。instagram：@cano_bag

 

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